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計算力をつけるには

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更新: 2017年05月25日 公開:

計算ミスが多いから暗算禁止?

計算ミスが多い子どもの多くは、暗算でミスをしています。だったら、暗算はやめさせて筆算をさせればいいのでは、と考えるお母さんも多いのですが、それでも問題が解決しない場合が多いのです。それは、筆算をするときも、実は繰り返し暗算をしているからです。

どういうことかというと、たし算の筆算をする場合、一桁ごとの計算は暗算で行い、その答えを書くということを繰り返しています。この暗算で間違うと、いくら筆算をしても計算ミスは解決しません。これはたし算以外の計算でも同じことです。

このような場合、しなければならないのは筆算ではなく暗算の練習です。高学年になって「まさか」と思うかもしれませんが、繰り上がりや繰り下がりのあるたし算やひき算に不安定なところはないか、九九に不明瞭なところはないか、場合によってはチェックが必要かもしれません。

身につけておいて損がない「あわせて◯◯」の感覚

お子さんが低学年なら、「あわせて10になる数」もしっかり身につけさせましょう。もちろん「あわせて100」「あわせて1000」という感覚もつけておくと役に立ちます。

たとえば「132−48」の計算を暗算でしたい場合、繰り下がりの計算をしなければなりません。

このとき
「まず132から32だけひいて、100にしよう。そして48−32=16だから、あとは100から16を引けばいい。よし、16とあわせて100になるのは84だから、答えは84だ。」
と考えると、繰り下がりの暗算を頭の中でやる場合とくらべて圧倒的に簡単に計算できます。


少しの計算の工夫と「合わせて100になる数」の感覚で、一見面倒な暗算も簡単にできてしまうことがわかります。

筆算をさせても計算ミスが減らないもう一つの原因は

筆算をさせても計算間違いがなおらないもう一つの原因は、筆算の書き方が悪いことです。繰り上がりの数を書かずに忘れてしまったり、書き方が悪く見間違ったりという場合です。繰り上がりの文字が大きすぎたり、書く位置が下過ぎて答えと見間違うのです。

また、筆算はどうしても暗算より時間がかかりますから、テストでは残り時間を気にして雑な書き方になっているのかもしれません。手がかりはお子さんの書いた筆算です。よく見て原因を明るみに出し、適切な対応を心がけましょう。

繰り上がり、繰り下がりなど以外で筆算の間違いの原因になるのが、筆算をする「場所」です。小さなスペースに細々と筆算をしていれば、自ずとミスする可能性は大きくなります。かといって、テストで計算に使えるスペースには限りがありますから、ふだんの計算練習のように豊富に計算用紙が使えるわけではありません。

計算間違いを減らす2つのポイント

小さなスペースで計算すればミスしやすいが、テストでは計算スペースに限りがあるというのが、テストでお子さんが直面している問題なのです。この相反する問題を解決するには、次の2つを心がける必要があります。

1つは、先に述べたように、暗算のチェックと練習をすること。暗算の力を上げれば、計算に使う時間も筆算の場合より短くなり、テストで気持ちの余裕が生まれます。筆算に使うスペースが限られているという問題も解決できますね。

もう一つは、筆算の特性を考えて計算スペースを使うこと。たし算やひき算ではあまり意識しなくてもよいですが、たとえばかけ算の筆算の場合、桁数が大きくなるほど左へ、左へ書き加えていくことになるはずです。わり算の場合は逆で、桁数が大きくなると右側のスペースが必要になるのです。

だから、かけ算の筆算では意識的に左側のスペースを、わり算の筆算では右側のスペースを空けておくということを心がけるのです。

暗算でできる問題の領域を増やし、筆算でするのは桁数の多い計算に絞る。そして、その筆算によるスペースの使い方を工夫する。

この2つのことができるようになれば、お子さんの計算力はかなりレベルアップしているはずです。

まずは暗算のチェックからはじめましょうか。

この記事を書いた人
主任相談員 西村 則康主任相談員 西村 則康
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