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中学受験で得する過去問の使い方

中学受験で得する過去問の使い方
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過去問っていつからやるものなの?

中学受験する以上、志望校の過去問対策は必要な学習の1つです。
第一志望だけではなくて複数の受験校がある場合は、解かねばならない過去問の数も、そのために費やす時間もどんどん増えます。
ところがその一方で、中学入試が近づいてくる6年生の中盤戦以降、塾の志望校別特訓の拘束時間が長くなり、過去問対策の時間が取りづらくなってくることも事実です。

「過去問はいつからはじめてどれくらいやればいいの?」

という悩みはかなり切実なのです。
ですので、今回は過去問をどのように使えばよいか、どれくらいの量をどうやって取り組めばいいのかをお話していきたいと思います。

しかし、大前提として、すべてのお子さんにとっての正しい過去問学習はないということを知っておいていただきたいのです。
過去問以外の学習においてもそうであるように、お子さんの現在の学習状況は一人ひとり違います。

大手進学塾の説明会などでは、
「過去問は10月までやらないでください」
「志望校別の授業で取り扱うので家ではやらなくても構いません」
「8月、夏期講習から少しずつ取り組みましょう」
と、様々なアドバイスや指示がでてきます。

どれが正解ということはありません。
お子さんによっては塾の指示通り進めるほうがよい場合もありますし、塾の指示を全く無視して、お子さんのためだけのスケジュールで進めたほうが良い場合もあるのです。
ここでは、お子さんのための過去問対策スケジュールを立てる方法からお伝えしていきたいと思います。

過去問を効果的に使うためにやっておきたいこと

まずは情報を整理してみましょう。

お子さんの志望校がすでに決まっている場合、いつから始めるかを考える前に、どれくらいの分量があるのかを確認します。
過去問は書店で購入できるもの(関西では英俊社の「赤本」、首都圏では声の教育社のものがおなじみですね)で中学校によって異なりますが概ね5年分は手に入れることができます。
3科目受験か4科目受験か、はたまた2科目受験かによっても総量が大きく変わります。
そして、書店で手に入れることのできる過去問には合格最低点、合格者平均点、受験者平均点の情報なども載っていることが多いですから、その情報も年度別に全て紙に書き出してみてください。

第一志望の中学だけではなく、併願校についても同じように情報を書き出しておきましょう。

実際の入試直前期は、本番さながらに全科目連続して取り組むことも必要ですが、過去問を使って実力を伸ばしていく段階では1日で1科目だけになっても構いません。

また、志望校の出題傾向に似た別の中学の過去問もかなり有効に使えます。
しかし、その出題傾向に関してはご家庭でお母さん、お父さんが把握することは困難です。出題傾向が似ている中学校に関しては、塾の先生や家庭教師、個別指導教師などの意見も参考にしましょう。

また、近年各中学の過去問をPDFファイルなどでダウンロードできるサービスもあります。
どの中学の過去問をどのように使うべきか、講師の意見を参考にしてください。

学習の目的を明確にしましょう

過去問を利用した学習を進める時に、傾向対策を行うのか、時間配分の練習を行うのか、単元学習を行うのかなど、その目的を明確にしておく必要があります。

ただ漫然と時間を測って過去問に取り組むのではなく、解き終わった時にどんな力をつけたいかをイメージしておくことが重要です。
例えば時間配分の練習を行うのであれば、問ごとに「この問題はほとんどの受験生が解けないだろうから捨てる」「この問題は必ず正解すべき」といった判断が出来るように◯△×のチェックをしながら取り組み、答え合わせでは正答率の確認も行う、といった取り組み方が大切になってきます。

また、単元の勉強が目的であれば過去問の利用だけではなく、中学入試問題のみを用いた問題集の利用なども検討材料に上がってきます。

ということで、まずはお子さんの中学合格までのスケジュールの中で、どんな目的で過去問を利用するのか、という視点から、いつ、どれくらいの量に取り組むのかを検討していただきたいと思います。


以上、「中学受験で得する過去問の使い方」というテーマの記事でしたがいかがでしたか?
中学受験勉強を進めていく中で、過去問は非常に使いやすく学習効率のよい教材です。
一方で、時間や使い方にこだわりすぎると効果的な学習が行えない可能性もある教材でもあります。
お子さんの合格までのロードマップを作成した上で、塾や周りのお友だちの情報に惑わされることなく過去問を使いこなしましょう。

この記事を書いた人
主任相談員 西村 則康主任相談員 西村 則康
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