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文章題 その4 「知っていれば怖くない!」

文章題の練習問題2011年09月12日18時38分
殿様蛙!

お元気ですか。


トノサマガエルの撮影ができました。
前々から狙っていたんですが、アマガエルと違って、
写真を撮ろうとすると足音に反応してジャンプしてしまうので、これまでうまくいきませんでした。
今回は少し離れての撮影に成功しました。
周りの色に合わせるためなのか、なぜか婚姻色をしています。
トノサマガエルは親になってから数年生きるそうですから、また接近撮影のチャンスを待とうと思っています。

さて親といえば子。というわけで、今日は「年令算」です。

本当は「齢」なんでしょうが、算数ではなぜか「令」です。
そういえば、「歳」も「才」ですね。

ところで一口に「年令算」といっても、実は大きく3タイプに分類できるんですが、
文章題が苦手なお子さんは、このようなことを知らなかったり、考えたりしないことが多いようです。

なぜ分類するかというと、それぞれに適した解法があるからです。

つまり、
1.問題文を読んで「年令算」とわかる。
2.「2人タイプ」、「親子対抗タイプ」、「大家族タイプ」のどれかがわかる。
3.タイプに応じた条件整理をする。
という手順を踏むんですね。

「2人タイプ」の場合は「差が一定」が分かるように、線分図などに整理します。

【問題1】
太郎くんのお母さんと太郎くんとの年令の差は24才です。太郎くんの年令がお母さんの年令の1/3になるのは太郎くんが何才のときですか。


線分図から②=24才と分かるので、①=12才です。 答え:12才

これが「親子対抗タイプ」になると「差が規則的に縮まる」ことを表から発見します。
※「等式の性質」が理解できているお子さんは、比例式で求めることもできます。

【問題2】
現在、太郎くんのお父さんは34才、お母さんは31才、太郎くんは8才、弟の次郎くんは5才、妹の花子さんは2才です。太郎くんの両親の年令の2倍が、太郎くん、次郎くん、花子さんの年令の和の5倍になるには今から何年後ですか。


表から、差が11ずつ縮まっていくことが分かるので、55÷11=5 より、5年後と分かります。

「大家族タイプ」の場合は家族の年令の増減が分かるように、年表にすると気づくことがあります。
ここでは灘中の入試問題をご紹介します。

【問題3】
父、母、長男、次男の4人家族の平成3年の今日現在の年令の合計は73才です。昭和61年の同じ日では、家族の年令の合計は55才でした。次男の現在の年令は何才ですか。ただし、昭和64年と平成元年は同じ年であり、長男と次男の年令は異なるものとします。


18-5×3=3 より、次男は3才年をとって現在に至っていることが分かるので、現在の年令は3才です。

このように、「年令算」といっても、その整理方法から着眼点までそれぞれに違いがあります。

文章題はこの解法の方針立てを知って臨めば、決して難しくはありませんよね。

文章題はこの「方針立て」の格好の練習材料です。
ここで身につけた「方針立て」は、今後、文章題以外の分野でも大活躍しますよ。
ですから、この点から文章題の学習、頑張ってほしいと思います。


文章題の練習問題2011年09月12日18時38分
主任相談員の前田昌宏
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である前田昌宏が算数の面白い問題や入試問題を実例に図表やテクニックを交えて解説します。
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