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文章題 その5 「日暦算」

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文章題の練習問題 2011年09月19日18時52分
金木犀!

お元気ですか。


昨日(9月18日)は大阪で今年2回目のセミナーが行われました。
台風接近の中,暑いくらいの好天に恵まれ,多くの方にご参加いただけました。

有難うございます。

その場ではブログの写真を雨蛙の予定とお話したのですが、
今日、香りに誘われて見てみるとオレンジ色の可憐な花をつけていたので、
急遽、キンモクセイに変更となりました。

「トイレの匂い」なんていわれることもあるようですが、
昔はトイレには「トイレボール」しかなかったので、あまりピンときません。
お彼岸が近づいたことを教えてくれる「よい香りのする木」なんです。

さてお彼岸といえば、秋分の日。というわけで、今日は「日暦算」です。

さっそくチェック問題です。
お子さんに聞いてあげてください。

「西向く士(さむらい)」って知ってる?

「西(に・し)=2月、4月」、「向く(む・く)」=6月、9月」と、
「士は十と一に分解できるから、11月なんだよ!」と自慢げに話してくれたでしょうか?

高学年のお子さんならば、平年、閏年の違いも含めて説明してくれたかも…。

この「暦=大の月、小の月」、算数の教科書には掲載されていないようで、
学習指導要領にも明示されていません。

ということは、もし学校の先生が「教科書には無いけれど…」と教えてくれなければ、
学習する機会がないんです。

ですから、「暦(こよみ)」についてはご家庭が頼りです。

これは日暦算でよく出てくる問題です。
「ある年の9月19日は月曜日です。この年の11月23日は何曜日ですか。」

この問題を解くときに、
9月は30日まで、10月は31日までということを「えーっと…」と考えているお子さんと、
即座に計算に入れるお子さんでは問題に対するスタートラインが違うのですから、
おのずと正答率にも差が出ます。

この問題は、「お化けカレンダー」とか「お化け日暦」と呼ばれる解法か、
「ぐるぐるカレンダー」を用いるのですが、
いずれの場合も大の月、小の月を覚えていないと使えないんです。

お化けカレンダーというのは、「日めくり」のことです。

といっても、現代っ子は「日めくり」という言葉を知りませんので、
一度は実物を見せてあげてくださいね。

つまり、「9月1日を1枚目とすると、11月23日は何枚目ですか?」という事なんです。

おーっと,枚数の数え方,大丈夫ですよね?

9月は30日までありますから、
11月23日は、30+31+23=84(枚目)なので、
84÷7=12週間あまり0 。

19÷7=2あまり5 から、「あまり5は月曜日」なので、
「あまり0(7のことです)は水曜日」ですね。

この他に「9月19日を1枚目」と考えて、
「11月23日は66枚目なので、9週間と3日=10週目の3日目だから水曜日」でもOKですよ。

日暦算の難しさの本質は「あまりの処理」、「日数の数え方」にあるのですが、
大の月、小の月があやふやだと、
それだけで「苦手!」になってしまいます。

もし、まだでしたら、閏年の見分け方と合わせて、
お子さんが「西向く士」を自慢できるように教えてあげてくださいね。


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文章題の練習問題 2011年09月19日18時52分
主任相談員の前田昌宏
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である前田昌宏が算数の面白い問題や入試問題を実例に図表やテクニックを交えて解説します。
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