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文系ママだからできる算数の教え方 ~中編~

受験算数と塾の使い方2012年12月22日18時00分
八手!

m_20121222_01.jpg

ヤツデです。

葉が8つ前後に裂けるところからついた名のようです。
「八」は、末広がりで縁起のよい数といわれていますが、
ヤツデの場合は「たくさん」の意とのことです。

写真の白いものが花で、来春には熟した実になりますが、
葉を乾燥させて生薬にする以外は有害な成分があるため、食用にはできないようです。

そんなヤツデは五加(うこぎ)科の植物なんですが、
同じ五加科の「ウコギ」という植物は食用にもなります。

上杉鷹山公が奨励したとのことで、米沢地方の特産品になっているんです。



きつぱりと冬が来た
八つ手の白い花も消え
公孫樹の木も箒になつた
(高村光太郎「冬が来た」第1連より)



もうすぐ1月。
6年生は受験直前ですが、4年生、5年生はいよいよ本格的な受験勉強がスタートする時期ですね。


今回もそんな4,5年生向け、前回に引き続き
「文系ママだからできる算数の教え方 ~中編~」です。


前回は、
「スリーステップで解く算数」の第1段階として、「ステップ1 問題文を句読点で区切る」でした。


今回は第2段階、「ステップ2 合い言葉を使おう」です。


『文系』という言葉から連想されるのは「英語」や「古典」、「社会」といった科目なんですが、
これらの科目に共通する「勉強ツール」があると思うんです。


それは「単語カード」です。


受験生時代を思い出しますねぇ。

英単語や連語、係り結びや用言の活用、地理や歴史の単語カードなど…。


振り返るとカードだらけだった気がします。

そんなカードを使いこなせた『文系ママ』なんですから、
「ステップ2 合い言葉を使おう」をお子さんに教えることは簡単です。


「算数 合い言葉カード」を作るだけ!



表には「問題文に出てくるキーワード」を、裏には「解法のポイント」を書きます。


あとは、カードはどんなときに使うと頭に入りやすいのかを伝えるだけ

『文系ママ』の経験を生かすことができますね。



では前回の問題で「ステップ2 合い言葉を使おう」をみていきましょう。


【例題1】
太郎くんは郵便切手を買うため、お母さんから預かった千円札1枚をおさいふに入れて、郵便局に行きました。郵便局で50円切手と80円切手を合わせて15枚買い、家に帰ってからお母さんにおつりの190円を返しました。太郎くんが買った50円切手は何枚ですか。



この問題は「ステップ1 問題文を句読点で区切る」で次のようにまとめられました。

・お母さんから預かった千円札1枚をおさいふに入れて
・郵便局で50円切手と80円切手を合わせて15枚買い
・家に帰ってからお母さんにおつりの190円を返しました

この3つの部分は、『50円切手と80円切手を合わせて15枚買うと、810円です』という
一文にまとめることができましたね。


この文から『つるかめ算』だとわかり、解くことができる段階のお子さんでしたら、
あとはお子さんにまかせましょう。


しかし、「この問題は何算かわかる?」と聞いても答えられないお子さん、
まちがった答をいうお子さん、
勘で答えていると思われるお子さんは、
『問題文に書かれたつるかめ独特の表現』を認識できていない可能性が高いのです。


このようなお子さんでも、『問題の題材がつるとかめ』であればつるかめ算とわかります。


つまり、問題文の特徴ではなく、問題の題材で判断してしまっているんです。


その結果、つるかめ算と消去算の区別がつかなくなっていることが多いのです。


ですから、単語カードに
 
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たとえば、
 
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のように、具体例を書くといいんです。


この「単語カード」を覚えることができれば、この例題は
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のようなかたちで整理が完了します。


「単語カード」の目的は、問題ごとの解き方の暗記ではなく、
ステップ1で明確になった問題の構成要素を、
式・図・表・絵など、
お子さんにとって最も適した形に整理することにあるのです。



ここではつるかめ算を式の形に整理しましたが、
どんな形に整理するかはお子さんのやりやすい方法を選択してあげてください。


塾で教わった形に整理するという方法ももちろんOKです。

お子さんに「授業ノートを参考にする」ようにアドバイスするだけですね。



『文系ママ』の大きな役割は、算数を指導することではなく、
どんなスキルを組み合わせて用いれば、問題が解きやすくなるかを教えてあげることです。


まさにご自身が経験されてきた
受験経験(中学受験に限りません。中高の定期テスト対策でも同じことです。)や
スキルをお子さんに伝えることが、
『文系ママ』の大切なお仕事なんです。


「ステップ2 合い言葉を使おう」は、
例題1のように「特殊算(例:つるかめ算、消去算、植木算など)」の場合は、
「具体例」を表に書く方が覚えやすいと思います。


「合い言葉」があるとより有効な分野は、速さの問題、割合の問題、図形の問題などでしょう。


この点うち、速さついては、
次回の「文系ママだからできる算数の教え方 ~後編~」でご紹介していきます。
受験算数と塾の使い方2012年12月22日18時00分
主任相談員の前田昌宏
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である前田昌宏が算数の面白い問題や入試問題を実例に図表やテクニックを交えて解説します。
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