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転塾は計画的に

賢い塾の使い方2010年07月12日07時26分
夏休みが意識されだしてから、
SS-1に寄せられるご相談の中で、
転塾に関するものが増えてきています。

今の塾では上手くいっていないから、
夏休みを境に塾を変えようと思われるのでしょう。

気持ちは良く分かります。


でもちょっと待って下さい。

転塾をするための準備はお済みでしょうか?
もし何の準備もなく、
「向こうの塾の方が今の塾より面倒見が良さそうだから、塾を変われば成績も上向くんじゃないか」
なんて思いだけで転塾しようとしているのであれば、いったんストップしてください。
転塾するにはそれなりの準備が必要です。
足元を固めましょう。


まず、今の塾と転塾先との違いをチェックしなければなりません。

○カリキュラムのズレはどれぐらいあるのでしょう?
算数の「速さ」「割合」「立体図形」など、多くのお子さんにとって大きな壁となる単元を、いつ習うのかカリキュラム表で確認してください。
万が一、今の塾ではまだ習っていないのに、転塾先ではすでに授業が行われているとすれば、
転塾前に自分でその単元を学習しておく必要があります。


○宿題の量はどれぐらい違うのでしょう?
塾によって宿題の量も違いますし、こなし方も違います。
答え合わせの仕方、ノート提出の有無など、塾ごとにルールがあるものです。
宿題の内容が異なれば、家庭学習の進め方も変わります。
所要時間も変わりますから、生活サイクルも変わってくるのです。
塾の先生が事細かに指示を下さる場合もあれば、ご家庭任せの塾もあります。
ご家族の関わり方も変わってくるということです。


○授業の雰囲気はどれぐらい違うのでしょう?
集団塾では、その場の雰囲気がとても重要です。
お子さんにとって肌の合う空間なのか、そうでないのか。
授業内容そのものが良くても、クラスの子供たちと合わなくて塾での学習に身が入らないということでは困ります。
わが道を行くタイプのお子さんなら大丈夫でしょうが、周囲に気配りできる優しいお子さん、思春期に入りかけた女の子など、周りの影響を大きく受けやすい場合は慎重に判断しましょう。

○何より、お子さまご本人の意思はどうなのでしょう?
「転塾してがんばりたい」
と前向きですか?
「変わりたくないのに勝手に決められた」、という思いでいるなんてことはないでしょうか?


転塾を成功させるには、こういったチェックを十分に行った上で、
転塾先でスムーズに学習していけるよう、カリキュラムのずれを調整する準備学習も必要です。


転塾とは、少なくとも2ヶ月前計画的に準備を進めていくべき、一大プロジェクトなのです。

ですから、夏を前に成績が伸び悩んでいる場合は、思い立ってすぐに行動してしまうのではなく、
プロの第三者に相談するのも賢明な方法です。
力量があり、人柄が信頼できる家庭教師や個別指導講師にお子さんのテスト、ノートを見てもらって、
まずは分析だけを依頼してみましょう。

的確な分析をしてもらえているという実感があるなら、さらに、学習計画の設計を依頼なさると良いでしょう。
目標へ到達するために、夏休みの時間を何にどのように使っていくのかといことを、科目別に具体的に決めていくのです。

家庭が担当すること

塾が担当すること

プロの先生が担当すること

本人が自分だけでやること

と役割分担をはっきりさせることも大切です。


このように具体的な検討を進めていきますと、使い方次第では、今通っている塾をそのまま続けるのが得策だという結論に達することも珍しくありません。

特に6年生の場合は、迷った挙句、「やはり今の塾で」となるのがほとんどです。


9月からは他塾の特訓講座だけを受講して、後は個別指導で受験まで進めるという方法が向いている場合もあります。

上手くいっていない時は、気持ちも焦り、自信も失っていますから、誰にとっても冷静な判断が難しいものです。第三者に相談することで、ご自身とお子さんの状況を冷静に見つめ、納得のいく選択をしていくようにしましょう。


あくまでも、転塾は計画的に。
賢い塾の使い方2010年07月12日07時26分
主任相談員の小川大介
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である小川大介が中学受験に関するご家庭でのお悩み解決を中心に様々な情報をお届けします。
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