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自分スタイルを取り戻せ~麻布への道~

中学受験2010年12月13日20時42分
麻布を目指すサピックス小6生から緊急相談がありました。
ご自宅からSS-1までが遠いため、夏休み以降はなかなか通うことができず、月に1~2回の指導でサポートして差し上げているお子さんです。

夏休み前は少し停滞気味でしたが、夏以降はこれまで取り組んできたことが上手く組み合わさって、順調に成績が上がってきていました。
クラスもαに上がり、入試に向けてご機嫌にラストスパートをかけていたはずなのです。

が、お母さんからお電話がかかってきました。
「αに上がってから全然成績が取れなくなって、授業点がひどいことになっているんです。このままだとクラスが落ちちゃいそうです。先生助けてください!」

よくよく聞いてみますと、αに上がってから学習のリズムを崩したようなのです。
αでは、全ての問題をどんどん解いていくことを勧められる。
とにかく書き出すことを要求される。
クラスのみんなもモリモリ書くので、周りから鉛筆のカリカリいう音が聞こえてくる。
焦るのでとにかく書こうとする。

で、その結果、成績がダウン。
という状況のようです。

本人は以前よりもがんばっているつもりなのに、成績が下がってくるのですっかり自信を失っています。

時間と距離の制約から、SS-1での指導機会を減らしていましたが、緊急事態ということで急いで授業を設定。
SS特訓の教材、土特、通常のテキストやノート、そして取り組んだ過去問をまとめてお持ちいただきました。

早速分析開始です。
すると、以前なら正解できていた問題まで解けなくなっていることが判明。
本来彼は、設問を落ち着いて読んで、答えのイメージがわいてから書いていく方が向いている子。
解けるものを書いていくうちにリズムが出てきて、少し難しい問題も書けてしまう力を持った子なのです。

逆に解けない問題を無理に解こうとすると、リズムを崩してしまう。
簡単な問題は注意が行きとどかないために、あわてて雑な答えを書いて減点。
やや難しい問題は、ぱっと答えを出そうとしても出ないので、「できない」と焦り出して頭の中がグルグル回って、思考がまとまらず、部分点狙いの記述もできなくなる。

簡単な問題も難しい問題もそれぞれに間違うので、「できない」という思いが強烈に募っていました。

解決策は、自分スタイルを取り戻すこと。
そのために、指導時間80分のうち最初の10分間を、状況の分析にあてました。
後ろで見学なさっているお母さんからも、家での学習状況をさらに詳しく聞き取り、解決の方向をはっきりと見定めます。
短時間で成果を出すには、この作戦立ての時間がとても大切なのです。

そして残りの70分をかけて、自分スタイルの取り戻しと自信の回復を実現していきました。
麻布過去問を素材に、1つ1つの問題を解いていきながら、その過程での読むスピード、目を配る位置、設問のとらえ方、線の引き方、記述を行う前のメモの仕方、実際に書き始めた時の文のまとめ方、などを修正していきます。

当然SS-1ですから、「ああしろ、こうしろ」と指示を与えるのではなく、
「今はどこを意識したの?」
「今一瞬迷ったよね。何と何で迷ったの?」
「設問が聞いているのは何だっけ?・・・じゃあ、本文のどのあたりを見るのがいいと思う?」
と、発問応答形式で「気づかせる」。

授業が50分を過ぎたころ、記述がスムーズに書けるようになり、順調だったころの彼に戻ってきました。
そして残り10分のあたりで、「あ、分かった!」と言いながら、1人でどんどん解いていく彼の姿がありました。

取り戻しましたね。

入試まで、あと4~5回しか指導機会はないと思いますが、上手く調整しながら2月1日に全力を発揮できるようにしてあげたいです。

中学受験2010年12月13日20時42分

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主任相談員の小川大介
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である小川大介が中学受験に関するご家庭でのお悩み解決を中心に様々な情報をお届けします。