中学受験情報局『かしこい塾の使い方』 -> 主任相談員の中学受験ブログ -> 小川大介の中学受験合格を実現する逆算受験術 -> 中学受験 ->夏休みに備える①~持ち時間を把握しましょう~

夏休みに備える①~持ち時間を把握しましょう~

中学受験2011年06月02日18時15分
6月がスタートしました。
ご存知の方も多いと思うのですが、中学受験に向かう子供たちにとって6月とは、夏休みの準備期間に当たります。

夏休みは、小学校がない分だけ受験勉強に充てられる時間も増え、色々なことができそうな気がします。
「夏はどれぐらい時間がありそうなの?」と小学生に聞くと、「1日8時間ぐらいは勉強できる!」と答えが返ってきたりします。
たしかに5年生ですと、トータルでそれぐらいの学習をしている子も少なくないでしょうし、6年生で8時間というはごく普通の数字です。

ただ気をつけなくてはいけないのは、ここでいう「8時間」の中身です。
特に6年生は、夏休みに入る前に、自分の学習持ち時間がどれぐらいあるのかをお子さんが十分に把握できるようにしたいですね。

学習時間についての問題は2点に集約されます。

1つは、自分で考えた学習メニューに充てられるフリータイム(持ち時間)は学習時間全体の中のごく一部にすぎないという点。

もう1つは、机に向かっている「勉強時間」と、集中して学習そのものに取り組めている「実働時間」とは異なるという点です。


1日の学習時間には、塾で授業を受ける時間も含まれています。
宿題をこなす時間も含まれています。
毎朝(または毎晩)の漢字・計算の時間も含まれています。
おそらくは、机について「さて、何からやろうかなぁ~~え~と・・・・」と考える時間も含まれています。

8時間の全てを自分の思うままに過ごせるわけではありません。

例えばサピックスの夏期講習を例に取ると、小学校6年生の講習授業は13時~19時です。
移動時間が往復1時間として、12時30分~20時30分は塾に拘束される時間となります。
そして、その日の授業を復習するのに30分~1時間、宿題をこなすのに1時間(相当早くこなせる子の場合)~2時間30分はかかります。

さらに、入試過去問「有名中学入試問題集」を毎日解くように指導されるのが通例ですから、それに1時間。
漢字・計算・理科や社会の暗記モノでだいたい1時間~2時間。きっちりやりこもうとする子だと3時間ぐらいかかる場合もあります。
ここまでですでに9時間30分~13時間30分。塾メニューだけでゆうゆうと8時間を超えてしまいます。

食事・入浴・団らん・休憩など生活の時間に少なくとも3時間、睡眠をなんとか7時間確保したとして、
19時間30分~23時間30分


じっくり取り組むタイプの子だと、すでに時間切れとなります。塾メニューだけで1日が終了してしまうわけです。
塾の授業中に多くの問題を理解し終えていて、家での学習も集中してテンポよく進められた子は、理屈上は4時間ほどの時間がまだ残っています。
ここでさらに気合を入れてがんばれたとしたら、4時間全てを勉強に使うのは体力・気力的にも難しいでしょうが、2時間ぐらいは自分の学習に充てることができるかもしれません。
相当に強い意志を持った子なら実現できるでしょう。


ここで気づいておくべきは、授業中の理解度が高い「よくできる子」で、学習のテンポが速く、学習意志も強い子でさえ、自分オリジナルの学習に充てられるのは2時間しかないということです。

実際には日々の学習がその日のうちには消化できず、中休み日に積み残し分の学習をがんばってこなす子が大半です。


塾のメニューを言われるままにこなしていると、弱点克服や志望校を考えて早めに強化しておきたい分野の学習には、手が回らないのです。


夏の計画を立てる時には、感覚的に期待しているよりもはるかに少ない時間しか自分オリジナルの学習には充てられないということをお子さんと共有しておきましょう。
方法としては、塾の授業時間や宿題にかかる時間などを一週間の計画表に書き入れてみて、持ち時間が目に見えるようにしていくことが良いと思います。


明日は、もう一点の問題(学習時間>実働時間)について考えてみたいと思います。


中学受験2011年06月02日18時15分
主任相談員の小川大介
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である小川大介が中学受験に関するご家庭でのお悩み解決を中心に様々な情報をお届けします。
Copyright (c) 2008- 中学受験情報局『かしこい塾の使い方』 All rights reserved.