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声かけメソッド実践編~小川式「幼児英才教育」?の奨め④~

声かけメソッド2012年06月13日12時12分
こんにちは!
SS-1の小川です。


昨日は息子の通う幼稚園へ、
「保育参加」に行ってきました。

1日に2~3組の保護者が、
子供と一緒に幼稚園生活を体験する行事です。

登園も一緒
遊びも一緒
お弁当も一緒
お祈りも一緒
ご挨拶も一緒

もちろん、カメラ、ビデオは禁止

園児の立場になって、
幼稚園の中で子供がどう育っているのか、
先生方がどんな関わりをして下さっているのか、
肌で体感できるとても素敵な時間です。

子供への関わりについては、
仕事柄、私も人後に落ちないところがあるとは思いますが、
幼稚園の先生方はさすがです。

先生に話しを聞いて欲しい!という子供たちの気持ちをくみ取りながら、
ルールはルールとしてきちんと諭す。
その時に使う言葉が、本当に分かりやすいのですね。


「カッコいいね」
「あら、素敵」
「教えてくれてありがとう、でも今は〇〇ちゃんのお話し最後まで聞かせてもらおうね」

集団遊びに子供たちを誘った時も、
中には「いい。カプラー(積み木の一種)で遊ぶから」と、入ってこない子もいます。
そんな時に、「そうなのね分かった。あとでどんなのできたか先生に見せてね」
と、その子視点での声かけを必ずなさっているんですよね。

プロですから、理屈の上では当たり前のことなんでしょうが、
やはり中々できることではありません。

子供たちが降園した後、
一人一人の顔を思い浮かべながら、
明日はどう関わろうかと考えたり、
発達心理、コーチングなど様々な勉強を行ったり、
と人知れぬ努力をなさっているんだろうなと
気づかせていただきました。

聞くところによると、
多くの幼稚園では「参加」ではなく「参観」とのこと。
一長一短あるのでしょうが、
幼児期は体で感じることがとても大切なので、
親が子供たちの輪の中に入って感じ取れる「保育参加」は、
もっと広まってもいいんじゃないかなと思います。



さて、先週は「やる気」についてお話ししましたが、
本日は「声かけメソッド実践編」の続きをお話ししたいと思います。

前回の「 声かけメソッド実践編~小川式「幼児英才教育」?の奨め③~」では、
かけ算の基礎となる「数え上げ」、
引き算の基礎となる「数え下げ」
についてご紹介しました。

「1、3、5、7、9・・・」
「1、4、7、10、13・・・」
「1、5、9、13、17・・・」
「2、5、8、11、14・・・」
といった数え上げ

「10、9、8、7・・・」
「10、8、6、4・・・」
「10、7、4、1」
といった数え下げ

そして、実際のものを使って足し算を体感することも大切でしたね。
その中で「1から2増えるといくつ?」を、
「1に2足すといくつ?」
と言いかえていくのもコツだとお話ししました。

実はここに、
計算が得意になる、算数が得意になるための
大切なポイントが隠されているのです。

それは、
「計算や算数で出てくる用語の意味を、感覚的に理解させてあげる」
ということです。

子供たちとって、
「足す」も「引く」も「かける」も「割る」も、
最初は全て謎の言葉。

いきなり
「3足す2は?」と言われても、
それが「3からあと2つ数えたらいくつ?」ということ、
とは聞こえません。
「3つと2つを合わせると全部でいくつ?」と同じ、
とも聞こえません。

遠回りのように感じるかもしれませんが、
このあたりの用語の理解を、
丁寧に手伝ってあげましょう。

あくまでも、
「感覚的に理解させる」という点を大切にしてくださいね。

お子さんが、「3足す2は5」と答えられた時に、
「本当に5になるのかなぁ?数えてみよっか?」
と誘うのもいいですね。

繰り返し同じような計算にふれさせてあげて、
機械的に計算できるように導きつつ、
実際に数え上げたり、
おはじきやマッチ棒で手を動かしてみたりして、
数を体感させてあげましょう。


こうしてお子さんが足し算に慣れ親しんできたら、
「繰り上がり」対策を施しましょう。>

低学年のお子さんをお持ちの方はご存じだと思うのですが、
「繰り上がり」「繰り下がり」が分からなくなる子は、
びっくりするぐらい多いのですね。

お子さんそれぞれに事情はあるのですが、
そういうお子さんに1つ共通しているのは、
「10進法が体で感じられていない」、ということです。
「10」という数字に対する感度が育っていないとも言えます。

「10集まったら、位が1つ上がる」
ということが、どうもピンと来ていないようですね。
そのため、
「1つ上の位の数字は、位を一つ下げたら10に分かれる」
ということもよく分からないのです。

10円玉を1円玉に交換したら、10枚になる。
100円玉を10円玉に交換したら、10枚になる。
ということも、大人にとっては当たり前のことですが、
子供にとっては不思議なことです。

余談ですが、私は小さいころ、
「両替機にお金を入れたら、お金が増える!」
と思って、
バス車内で、両親に両替をせがんだことがありました(笑)

前のお客さんが100円玉を入れたら、
お金が「ジャラッ!」といっぱい出てくるのを見て、
すごい!!と思ったんですね(笑)

母は笑いながら、それでも両替してくれました。
そして両替されたお金を一緒に数えてくれたですね。
「さっき100円だったよね」
「今出てきたお金を数えるよ、10円、20円、・・・50円。それと50円だから、合わせて100円」
「お金は増えたかな?100円玉一つが10円玉5つと50円玉1つになったけれど、全部で100円というのは同じなんだよね」

いやぁ、お金が増えていないことが分かった時は、
悲しかったですねぇ(笑)
子供心に、「恥ずかし~」と思ったことを覚えています。

思うに私が10進法を体得したのは、このバスの中での体験だったのでしょう(笑)

もちろん、私と同じ体験をして下さいとは言いませんが、
お金を使って10進法を説明してあげるのは、
有効な方法だと思います。
日常生活の中で子供たちがよく目にしますからね。

もう一つ、10の感度を高めるためにしてあげて欲しいのが、
「あといくつで10になる?」という遊びです。


「ここに4あります。あといくつで10になるでしょう?」
「いま7人います。あと何人来たら10人になるでしょう?」
「お皿にラムネが8つ入っています。あといくつ入れてあげたら10個になるかな?」

最初は指折り数えるのでもいいですから、
足して10になる数字を考えさせてあげましょう。

慣れてきたら、スピードアップさせていきます。
「足して10になる数字を言ってね、5!」
「5!」
「7!」「え~と、3!」
「6!」「4!」
「9!」「1!」
「10!」「え~と、10!じゃなくて、えと、0!」
といった感じで。

この遊びをやっておくと、
お子さんの体の中に、
「10は収まりがいい」という感覚が育ってきます。

「7」を見たら、「3」が浮かぶようになりますし、
「2」を見たら、「8」と感じるようになってきます。

この感覚が育つと、
「8+5」を見た瞬間に、「10より大きい」
と感じ取れるようになるのです。

この感覚こそ、「繰り上がり」の感覚なんですね。
「1の位からはみ出した」と言ってもいいでしょう。

ここまで来たら、
2桁足す1桁の計算に入っても大丈夫です。
お風呂タイムを活用して、どんどん問題を出してあげましょう。

と同時に、このタイミングでお風呂の壁には、
「九九の表」を貼ることをお勧めします。


どう使うかというと、
「足し算の表」として見ていくのです。

例えば4の段だったら、
「4足す4は?」「8!」
「8足す4は?」「12!」
「12足す4は?」「16!」
・・・・
「32足す4は?」「36!」
という具合です。

何度か読み上げて、4の段の数に親しんできたら、
「8は4がいくつ?」
「12は4がいくつ?」
と、角度を変えて見ていきましょう。

おそらく最初は戸惑いますから、
指折り数えるようにして、「4がいくつ」を感じさせてあげて下さい。


もうお分かりですね?
「4がいくつ」がすぐに言えるようになってきたら、
「かける」という言葉の意味を教えてあげればいいのです。

このように足し算から自然と導いてあげれば、
「かけ算の九九」も簡単に身につくようになりますよ。

ぜひお試しください。

次回は「九九の表」の応用編、そして引き算と割り算について触れたいと思います。

それでは今日も、
出会う方全ての可能性を
拓いて参りましょう!

声かけメソッド2012年06月13日12時12分
主任相談員の小川大介
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