中学受験 情報 局『かしこい塾の使い方』

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こんな問題見たことない!!!への対応【実践編】

中学受験2013年11月30日11時54分
こんにちは!
「かしこい塾の使い方」
主任相談員の小川です。


今回は、前回お話しした問題文を見たときの
「気付き」の重要性について、
平成17年度、麻布中学の理科を題材に
説明したいと思います。

問題文
「昆虫やエビ・カニの仲間は、体の内側にかたい骨を持っていません。
そのかわり体の外側がかたくなっているので、そのままでは大きくなりません。大きくなるためには脱皮が必要です。
脱皮してすぐは、体の外側がやわらかい状態なので大きくなれるのです。
だから、昆虫やエビ・カニの仲間は、何回もの脱皮をくり返して
成長していきます。
    ( 中略 )
昆虫と違ってエビ・カニの仲間には、タカアシガ二のように足を開くと
3メートルの大きさになるものもいます。・・・」

問題
「昆虫の仲間には、それほど大きな体を持つものはいません。
しかし、エビ・カニの仲間には、タカアシガニのように大きく
なることができるものもいます。
それはなぜですか。その理由を書きなさい。」

という問題でした。

では、実際にこの問題を見た受験生は
どのような反応だったのでしょうか?

まず、前提として、基本的にどの塾でも
タカアシガニが大きくなる理由について
学習することはありません。
さらに、エビ・カニのからだの仕組みを、
昆虫と同じように詳しく学習することもありません。

そこで、この問題を見た多くの受験生は、

「え~、エビ・カニのところまで勉強してないよ・・・」
「もっと、勉強しておけばよかった・・・」

など、予想外の問題に混乱し、
この時点で諦めてしまった受験生も
少なからずいたようです。


では、この問題は細かい知識がなければ
解くことができない問題なのでしょうか?

実は、「正しい解き方」つまり、前回説明した
「3つのステップ」を踏むことが出来れば、
スムーズに正解することが出来る問題なのです。

まず、一つ目のステップ「問題」そのものの分析です。

今回の問題では、「カニ」が大きくなった理由が問われています。
同じ問題文中に、「昆虫」の文字があります。
そこで、「昆虫」と「カニ」の違いを分析してみます。

分析する際の視点は2つ。
1.共通点は何か?
2.相違点は何か?

昆虫とカニの共通点は、問題文中に説明されていた通り、
体の外側がかたくなっていることです。

では相違点はなんでしょう?
昆虫とカニそれぞれについて具体的にとらえていきます。
いつ ・・・季節に関係する話ではなさそうです
どこで ・・・生息場所は異なりますね
何を ・・・えさは色々、天敵も様々、
どのように ・・・昆虫の行動様式は千差万別です
どうする ・・・こちらも千差万別
このように見ていくと、
明らかな違いは、「どこで」ですね。

「昆虫」は、「地上」で生活している。
「カニ」は、「海」で生活している。

と、両者の違いを分析します。

次に、「地上」と「海」の違いを考えます。
「海」は「水中」
自分が今まで「水」について学習したことは・・・
「水=浮力」
ということは、「海=浮力」

「この問題は「浮力」の問題だ!!」と「気付く」ことが
出来たかどうかが運命を分けるポイントでした。

次に、二つ目のポイントである自分の頭に入っている知識を
「思い出す」という作業になります。

ここで、自分が学校や塾で学習した「浮力」についての
知識を思い出します。

「浮力」を学習する上で一番のポイントは、
どんな物体でも、水の中では「浮力」が働くため、
物を軽く持ち上げることが出来る。

つまり、どのような重い物体でも少ないエネルギーで
体を支えることが出来る、ということです。

そこで、三つ目のポイント、「気付き」「思い出す」ことが出来れば
その二つを「組み合わせる」ことになります。

「浮力」のない地上に住む昆虫は、自分の体が大きくなればなるほど
自分の体を支えるエネルギーも大きくなります。
そのため、体を大きくすることが困難になります。
それに対し、「浮力」の働く水中で生活する生物は、
自分の体を支えるエネルギーが少なくてすむため
クジラのような大きな体を持つ生物が存在することになります。

その結果、答えとして
「水中では、浮力が働くので大きな体を支えることが出来るから。」
という解答を作ることが出来ます。

今まで見たことも聞いたこともない問題を見たときは、
どうしても冷静に考えることが出来ず、混乱してしまいます。

しかし、そのような時は一度深呼吸をして冷静になり、
この3つのステップを踏んで考えてみて下さい。
思わぬ「気付き」により、答えが分かる場合がありますよ。

日常の模試などで、実践してみてはいかがでしょうか。



それでは今日も、
お子さんの可能性を信じて
支えて参りましょう!
中学受験2013年11月30日11時54分

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主任相談員の小川大介
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である小川大介が中学受験に関するご家庭でのお悩み解決を中心に様々な情報をお届けします。