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力になる学習、力にならない学習

家庭学習2011年02月10日21時33分
塾で新しい単元の学習をしてきて、ご家庭でその範囲の宿題をする・・・多くの方が信じて疑わずに実行する、ごく普通の受験勉強のパターンです。
損その目的は、習ってきたことを繰り返すことで習得し、自分の力で習ったことを使えるようにするということだと思います。

より念を入れ、個別指導教室や家庭教師を利用し、わからなかった問題や理解の不十分な部分を補完するご家庭も多いと思います。

それでも、なかなか成績が上がらないお子さんがいます。、極端な話をすれば、まったく成績に変化がないお子さんもいらっしゃると思います。

なぜなのでしょうか?

それは、個別指導や家庭教師の使い方や選び方を間違っているからです。普通に考えると、わからない問題を教えてもらって理解が深まれば、成績は向上するはずです。でもそうしているのに成績が上がらないということは、どこかに不具合が起こっているのです。

個別指導教室の講師や家庭教師の先生がよくされる提案として、「わからなかった問題にチェックを入れて、それを持ってきてください」というものがあります。わからなかったところを教えれば、より理解が深まり成績が向上するという理屈です。
・・・言われた通り、お子さんは「わからなかった問題」にチェックを入れて持ってきます。

「先生、この問題の(3)がわかりません。」といった具合です。そこで、先生はその(3)の解説をします。

「わかった?」
「うんわかった!」

そして次週の塾でのテストで、同じような問題で間違うのです。
親御さんにすると、「なぜ教えてもらったのにできるようになってないの?」となりますよね。

まったく、その通りです。

そこで、先生に相談します。
「先生、うちの子、先生に教えてもらった問題ができていなかったんですが、わかっていなかったんでしょうか?」

「そうですね・・・いったんわかったのでしょうが、定着が完全になされていなかったのではないでしょうか。」

これはまだ表現としては良心的なほうで、ひどい場合は「本人のやる気の問題」「ふつうはできるんですが」などお子さんの能力が原因、ということになってしまいます。

このような個別指導教室、家庭教師には、あまり大きな期待はできません。指導方針を変えていただくようお願いするか、お願いしても難しいようであれば、そもそも選択肢から外すのが無難です。

さて、では本当の原因は何だったのでしょう?
そもそも、お子さん、ご家庭への依頼の出し方に問題があったのです。
正しい依頼の出し方は、「まず塾で習った問題をノートに書いてきているかを、チェックしてください。書いてきていれば、その問題に関して授業内ではどのように考えを進めていったのか、お子さんに説明してもらってください。スラスラと説明できればOKです。その問題とよく似た問題を演習させてみてください。解き方を知っていることと自力で解けることは、別のことですから。ノートが上手くとれていないとか、上手く説明できなかった問題があれば、内容が理解できていない可能性が高いということですから、もう一度噛み砕いて教えてあげる必要があります。ご家庭で難しければ、こちらに持ってきてください。」となります。

大問の中の一部分だけを解説して済む状態というのは、かなり高度に理解が進んでいる状態であり、そのような場合は家庭教師や個別指導教室を選択しなくても、塾の先生に質問するだけでも事足りることが多いものです(入試前などに、大量の質問を解消するために、あえてこういった役割を家庭教師や個別指導の講師に担ってもらうことはありえますが)。

塾の指示通りに宿題をしているが得点に結び付かない状態というのは、塾での学習の効果が上手く得られていない状態ということですから、学習のしかたそのものへのアプローチが必要であり、それなりのスキルを持った講師や教室に任せなければなりませんね。
家庭学習2011年02月10日21時33分
主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。
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