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受験をやめる!?

家庭学習2011年03月10日16時50分
このブログをご覧になっている方は、基本的に中学受験に興味や関心がある方たちだと思います。受験生をお子さんに持つ方が圧倒的に多いのではないかとも思います。

さて、塾に通ったり家庭教師についたりして中学受験を目指すお子さんを持つご家庭であれば、お子さんの家庭での学習の様子などについて、いつも円満かつ和やかな会話ばかりともいえないのが現状ではないでしょうか。

よく親御さんと話をしていて
「先生、何度言ってもわかってもらえないとき、腹が立ちませんか?」
と質問されることがあります。そんなときは正直に、
「いいえ、そんなことはありませんよ。」
とお答えするのですが、これは別に私の気が長いとか、プロだから意識的に怒りをコントロールしているとか、そんなことではありません。

確かに、一回の説明で理解してもらえない場合、説明のしかたや視点を変え、何度も何度もわかってくれるまで説明します。途中で腹を立てたり叱ることもありません。それが仕事だからといってしまえばそれまでなんですが、理解しないからという理由で叱っても理解してはくれないから、無駄なのです。逆に、理解してもらえる説明がなかなかできないときは、自分に対して腹が立つことはあります。

これはお子さんも同じで、何度説明されても納得がいかない場合、自分には能力がないんじゃないかと不安になったり、悲しい気持ちになったりするのです。ですから我々指導する側は全力で、できれば最初の説明で、最悪でも2回目の説明で理解させることができるように工夫をするのです。

さて、ではお父さん、お母さんがお子さんを教えておられて、どうして腹が立ってしまうのかを考えてみましょう。

たとえば、何度も同じ間違いを繰り返す場合。
原因があるはずなのですが、その原因がなかなかわからない場合があります。そこで頭をもたげるのが、不安な気持ちです。
「この子、真面目にやってないんじゃないかしら・・・?」
「塾の授業、ちゃんと聞いて帰ってきたのかしら・・・?」
「私がこんなに心配しているのに」
相手のことを思い遣っているのに、相手はそれをわかってくれない・・・そういう時腹が立つんですよね。でも、それを少しでもお子さんにぶつけようものなら、お子さんからも同じトーンの言葉が返ってきます。なぜって、お子さんもわからないことで、不安な気持ち、悲しい気持ちになっているから。

一度感情的なやりとりが始まってしまうと、もうしばらくはまともな学習時間にはならないのが普通です。そうなったらもうその日の家庭学習は諦めてしまう、というお父さん、お母さんもいます。

ではそのような不毛な時間をできるだけ避けるために、どのようなやりとりを心がけるとよいでしょうか。

私の経験上、いくつか挙げてみますと、

・「どうして?」は責めるのに使わない
「この三角形とこの三角形は相似形だ。」→「どうしてそう思うの?」・・・○
「この問題のやり方、忘れちゃったよ。」→「どうして忘れちゃったの?」・・・×

・兄弟姉妹,友達とは比較しない
何気ない一言がお子さんにとっては堪えます。
「○○くんはすごいね。満点だって。□□くんも頑張ろうね。」・・・×

・プロを上手に使う
家庭で扱うと「危険」な問題はプロに任せましょう。どうしても理解が進まない問題は、「じゃあ、これは○○先生に質問して、教えてもらってきてね。そして、やり方をお母さんに教えてちょうだい。」と約束するのもいいですね。

・提案や指示は、理由を告げてから与える
「とにかく、今日中にこの宿題を仕上げるのよ。」・・・×
「木曜日に提出するまでに、2回やっておくとテストでスラスラ答えられると思うのよ。だからひとまず今日この宿題を仕上げてしまいましょう・」・・・○

決して、お子さんのご機嫌を取ることをお勧めしているのではありません。不毛な感情のぶつかりの時間をできるだけ避け、本来の目的に向かって作業する時間をできるだけ多くとろうということです。

感情のぶつかり合いの揚句、「もう受験なんてやめちゃいなさい!」となると、お父さん、お母さんもお子さんもなかなか「引くに引けない」状態になるものですね。
家庭学習2011年03月10日16時50分

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主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。