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低学年の受験理科

家庭学習2011年04月09日11時10分
拙著にも記したのですが、いわゆる「理科嫌い」の受験生が誕生するのは、おもに5年生になったときというふうに感じます。特に女のお子さんで「4年生のときは理科が好きだったんだけどなぁ」というお子さんが、経験上とても多くいます。

多くの進学塾では、理科は4年生から本格的に学習メニューに入ってきます。それまでにも学校で理科の学習はしていますが、その内容はお子さんたちにとって楽しいものだと思います。外に出て観察したり、実験したり、算数や国語の時間とは違った「特別な時間」なのです。温度計や虫メガネを使っていろいろな実験や観察をすることは、とてもワクワクする作業です。一方進学塾での4年生の理科の学習も、その延長線上にあります。習う単元は動植物や自然などが中心で、それらをしっかりと覚えていれば、テストでもたやすく高得点が取れます。

5年生になると、理科の学習の中に「計算分野」と呼ばれるものの割合が多くなってきます。電流・力学・水溶液・熱など・・・。

ここで一気に「理科嫌い」が増えるのですが、そうならないためにはどうすればよいのでしょう?

1つの方法は「調べグセ」をつけることです。たとえば虫メガネを使って日光を一点に集められることは、簡単に実験できます。しかし、なぜあんなに熱くなるのか、どうして1点に集まるのか、そういったことを理解して(あるいはその時点では理解できなくても考えて)いるお子さんは、高学年でレンズの学習をしたときの反応が違います。

太陽光をレンズに通す → 1点集まる

という事実のみを事実として覚えているお子さんと、

太陽光をレンズに通す → ガラスに光が当たると、光が曲がる → 1点に集まる

と理解しているお子さんには、大きな違いがあります。

このように深い理解をさせるには、教える側にもそれなりのアプローチが必要です。紙とペンだけで(あるいは黒板で)理解させるのは結構大変です(笑)。
しかし、お父さん、お母さんにとっては、とても手軽で効果のある方法があります。

それは、「一緒に調べる」ということです。今はこういった(大人にとっては)雑学を詳しく書いた書籍なども多くありますし、インターネットという武器もあります(インターネット上の情報は必ずしも正しいものばかりとは限りませんが、出版社やNHKなどが運営する良質なサイトもあります)。お父さん、お母さんと一緒に調べる習慣のあるお子さんは、たとえお父さん、お母さんが理系科目が得意な方でなくても、理科の大好きなお子さんになります。

さて、ここで難しいのは、

太陽光をレンズに通す →  1点に集まる

の→の部分に「?」をはさむ技術です。
「そうなるって覚えとけばいいの。」はいけません。
お父さん、お母さん自身が、お子さんと同じ目線で、疑問を感じるようになる必要があります。またはお子さんの疑問に注意深く耳を傾けましょう。
あらゆることに疑問を持ち、それを究明するクセをつけることが、お子さんを理科嫌いにしないコツです。

幸い低学年のときにはその時間があります。お父さん、お母さんが一緒に調べてくれたり、実験してくれたりすると、お子さんは喜んで付き合ってくれるでしょう。
この時期には、理科実験教室などにも通わせるメリットがあります。

高学年になると、内容、量ともに多くなってきますから、あまりこういうことに長大な時間をかけられなくなりますが、手短な時間でもこれと似たことを、こんどは言葉やノートの上で体験することができれば、さらに理科が得意になっていきます。

受験まで1年を切った6年生が、科学実験教室に通ったり、長い時間図鑑やインターネットで調べ物をするのは、現実的ではありません。

高学年になって中和計算を学習したときに、ありありとその実験をイメージできるようになるための準備を、低学年のうちにしておけばよいのです。

では、もうすでに高学年になっていて、「うちの子は理科が大の苦手なんです!もう一緒に調べものなんかしてる暇はないし・・・。」という方はどうしましょう?

そのあたりは次回お話ししたいと思います。
家庭学習2011年04月09日11時10分

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主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。