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整理上手は七難隠す

家庭学習2011年05月16日20時06分
よく生徒やお父さん、お母さんに、
「どうしたら理科が得意になりますか?」
と質問されます。

中学受験の理科は(他の科目も同じだと思いますが)、実情を知らない大人が見たら驚くほど、レベルが高いものです。小学生ですから、化学式や力の合成・分解など習わないこともありますが、事実上「範囲」はあってないようなものです。かなり難解な計算問題も、学校によっては出題されます。

ですから、低学年のときには「理科が得意」と思っていても、高学年になって意外に苦戦するお子さんも出てくるわけです。

低学年のときに「理科が好き」というお子さんのうちの何割かのお子さんは、「理科は覚える科目」と考えています(お父さん、お母さんもそうだったりします)。もちろん、すべての学習の基本は覚えることからです。算数だって国語だって、まずは習ったことを覚え(これをうまくやる全段階として、『興味を持つ』という部分がありますが)、それをもとに考える。そしてたどりついた結果と、原因や過程との関係を覚える。この繰り返しです。

どこかでも述べましたが、「理科嫌い」のお子さんが増えるのは、小学5年生あたりからです。計算分野と呼ばれる問題が増えてくるんですね。

本来お子さんというのは、好奇心の塊のような存在です。日々接していると、心底そう感じます。

でも、たとえば小学6年生になってから「理科が嫌いなんです」と私のもとに来られるご家庭のお子さんの多くは、「理科はきらい!」と言います。そして、こちらが驚くほど、「溶解度の計算が嫌い!」「豆電球が嫌い!」といった風に、具体的に何が嫌いかを教えてくれます。

まるで、「ヘビが嫌い」「ゴキブリが嫌い」と同じように。

ヘビが嫌いなお子さんは、小さい頃にヘビを見て怖い思いをしたかもしれませんし、テレビなどで気味の悪い動きをするのを見たとか、毒をもつものがいて怖い、という知識を得たのかもしれません。
またゴキブリが嫌いなお子さん(というか、好きなお子さんは非常に少ないと思いますが・・・)も、長い触角をひくひくさせて食物の臭いを嗅ぐ姿や、見るからに『ばい菌』を持っていそうな姿に「怖い」と思ったのかもしれませんし、テレビCMなどでも絶対に良いい扱われ方をしないその存在に嫌悪感を感じているのかもしれません。

さて、ではなぜ計算分野の溶解度や電流が、ばい菌扱いなのでしょう?

それは、「過去に1度(または数度)遭遇したけど、全くわからなかった」からかもしれません。
過去の体験から、「溶解度=わからない」という図式を完成させてしまっているんですね。

このように「無実の(?)罪」を背負わされている単元はいくつかあるのですが、嫌いになった原因がわかっているということは、それを解決する方法もまた存在するということです。

たとえば前回クリアできなかった理由が「準備不足」ということもあります。

電流の問題の1つに、「ブラックボックス」というものがあります。
中身がわからない箱のことですね。端子と豆電球だけが外に出ていて、中がどうつながっているかわからない、というものです。

といったものですね。

問題では、どことどこをつなぐと豆電球が明るくついた、あるいはつかなかった、というような条件が与えられます。それをもとに、箱の中がどうなっているかを推理していくのですが、これに対応するには丁寧に整理していくしか、基本的には方法はありません。

ある程度の「コツ」はあるのですが、やはり整理が一番の解法なんですね。時間と手間がかかるのが普通ですが、時間と手間をかけて整理すると、大問すべてがあっという間に解ける、というタイプの問題です。

これを整理して解き切った経験があるかないかで、そのお子さんにとってブラックボックスは「カブトムシ」になったり、「ゴキブリ」になったりするわけです。

理科の、特に計算分野の難問を解き切るのに、「整理」は何より有効な手段です。

次回、具体的な整理の方法を紹介していきましょう。
家庭学習2011年05月16日20時06分

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主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。