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夏の検証

家庭学習2011年08月27日19時18分
夏が終わります。

それぞれのお子さんが、それぞれの目的をもって臨んだ夏だったでしょう。
あるお子さんは塾の夏期講習、平常授業そして特訓と忙しい毎日の中で解くスピードや作業力の強化など、量をこなすことによって得られる効果を目指したでしょうし、またあるお子さんはいくつかの単元に照準を合わせ、ひと夏で苦手単元から得意単元に変えてしまおう、または得意単元とまではいかなくても、苦手意識を軽減させて得点力を上げよう、などなど。

いずれにしても、目的をもって夏に臨み、乗り切ったお子さんにとっては、実りがあると思います。

さて、その実りなのですが、確実に享受したいですよね。

たとえばこの夏、算数は
・割合
・速さ
・図形
の3つの単元に絞って学習し、この受験算数の最重要単元ともいえる3つの単元においてしっかりと得点を稼ぐことができるようにしよう、という計画で夏に臨んだお子さんがいるとしましょう。

夏が終わり、9月の学習が始まります。
当然お母さん、お父さんとしては、「9月の公開テストでどのくらいの効果が得られるか」気になるところではないでしょうか。

さて、いよいよ9月公開テスト。
テストを終えたお子さんに聞いてみます。
「どうだった?」
お子さんは
「ええ~っと、う~ん。ふつう。」
問題を見てみると、さすがに速さも割合も出題されない算数のテストはあまりありませんから、どこかには出題されています。
「あ、大問2に速さの問題が1つ。図形も出ているわ。この子、できたのかしら?」
さっそくお子さんに確かめてみますが、どうやら間違っているようです。

「ええ~?あんなに夏がんばったのに、なんで?」

よくあることですよね。笑いごとではないですが・・・。

やったはずなのに、無駄だったの?

こう思わなければならない瞬間が、何より徒労感を感じる時ではないでしょうか。

思わず、
「あれほどやったじゃないの?どうしたのよ?」なんてお子さんに言いたくもなりますよね。

でも、ちょっと待ってください。

夏に、確かにがんばって速さの問題をやりました。
で、この問題が自力で解ける状態になるまでやったのでしょうか?
つまり、この問題を自力で解くために必要な知識やポイントを含んだ問題がこの夏やったことの中にあったか、またそれがあったとして、間違いなく自力でできるようになったことを確かめたか、ということですね。

「やったはずなのに」という思いはお子さんも同じだと思いますので、お子さんを責めても何も生まれては来ません。

夏が終わったら、9月~10月でやらなければならないことは、夏に行った学習の「収穫」作業です。

毎日少しずつでかまわないので、夏にやった問題パターンをもう一度順に解いてみて、
A.楽に解けた
B.楽には解けなかった、あるいは自力で解けなかったが、解説を読んだり塾の先生に質問したりして理解ができた
C.わからなかった

と分類してみるのです。

夏の学習の際にも同じような分類をしておけば、夏の学習の効果を肌で感じることができますね(もちろんお子さんも感じることができ、モチベーションアップにつながります)。

分類ができたら、Bとなった問題を自力で解けるようにすることが、「夏の収穫」にあたります。

質問した→わかった!
だけでは不十分です。必ず「自力で解き切った」という状態になるまでやる。
これがコツ(というには当たり前すぎて申し訳ないのですが)です。

この作業にはやはり少しは時間がかかりますから、あまり大量の問題をこなすことはできません。
でもそのために夏前に単元を絞り、夏が過ぎた後にA.B.Cのランク分けをするんですよね。

何か目的をもってまとめて学習の機会を取った場合、この作業がないと「やりっ放し」になってしまって、せっかくの努力が無駄になってしまいがちです。

算数の場合、9月と10月の「朝の計算」のかわりはこれでもよいくらいですね。算数の大問を解く作業の中で非常に多くの計算作業を行うのが普通ですから、期間限定で計算の代わりにこういった作業を行うことはデメリットにはなりません。

ぜひ試してみてくださいね。

結果をみる照準は、11月公開テストあたりでしょうか。
家庭学習2011年08月27日19時18分
主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。
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