中学受験 情報 局『かしこい塾の使い方』

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プロの利用について

家庭学習2011年09月07日11時41分
中学受験をするお子さんは、4年生か5年生くらいからいわゆる進学塾に通うかたが多いのではないかと思います。早い方で3年生での入塾、といったところでしょうか。それから数年間、長い道のりです。通り過ぎれば「短かったなぁ」と振り返るかもしれませんが、お子さんが巣立っていくまでの20年余りの中での数年間ですから、結構な割合になります。

3年生や4年生で受験勉強を始めたころと比べて、6年生にもなると体も大きくなりますし、精神的にもずいぶん成長すると思います。

3年生や4年生のころは、時間の面でも気持ちの面でも、ずいぶん余裕があります。進学塾での1回の学習範囲も狭いですし、学習する内容も易しいものです。お父さん、お母さんが横について教えてあげることに関しても、大きな無理はないのではないかと思います。

塾によっては「宿題は3回繰り返してください。」といったアナウンスがあることもあり、真面目な親御さん、お子さんほど正直にその通りにします。・・・それ自体が悪いことではないのですが、気をつけなければならないのは、学年が上がるにつれて内容も量も、それこそ6年生になるころには膨大に膨れ上がります。受験が近づいてくるにつれ、気持ちの面での余裕もなくなってくるのが普通です。

ですから、どこかで学習のスタイルを変えていかないと、どうしたって対応は難しくなるのです。親御さんが直接手を出す(横について教える)ことができるものも少なくなってくるでしょう。それでも6年生の最後まで、お子さんと一緒に学習内容をすべて把握し、自分でも解いてお子さんをサポートする、という大変努力家である親御さんもいます。しかし、多くの親御さんにはその時間と労力を費やすことが難しくなるのが現実ではないでしょうか。

もちろん中学生、高校生になるとさすがにお父さんやお母さんに教えてもらおうというお子さんはあまりいないと思いますから、できれば自分で学習に取り組む姿勢を今のうちに、受験勉強を通して身につけてほしい、というお話をよく伺います。

しかし一方で、「5年生のころから私の言うことを聞かなくなって、何度言ってもなかなか勉強を始めないんです。」というお悩みも非常に多く聞きます。

ものごとはなかなか思い通りにはいかない、と言ってしまえばそれまでですが、それでもなんとか、少なくとも自分ですると決めた(多くのご家庭では、こういうことになっているのではと思います)中学受験なんだから、ちょっとはすすんで勉強したらどうなの?と思いますよね。でも、なかなか・・・。

なぜなんでしょう?

それは単純に、楽しくないんでしょうね。

こういう書き方をすると、「そんな、勉強なんだから楽しいことばかりじゃあないに決まっているでしょう。」という声が聞こえてきそうなのですが、でも楽しい事だったら、楽しいと感じる事だったら、お子さんって喜んでいつまでもやりますよね?だったら、少しでも楽しいと感じるように、楽しいと感じる瞬間を多くしてあげるにはどうしたらいいだろう、と考えることにも少しは価値があるように思いませんか?

ゲームが大好きなお子さんは、なぜゲームが好きなのでしょう?
画像の美しさや、ファンタジックなストーリー設定など、魅力はいろいろあるのでしょうが、「達成感」があるのではと私は思っています。昨日まで乗り越えられなかったこの難局を、やっと乗り越えることができた。「よし、クリアしたぞ。」という充実した気持ち。この気持ちが大きなモチベーションのもとになるのは、勉強でもスポーツでも同じです。この達成感、高揚感を日々の勉強の中で感じることができれば、お子さんの学習への取り組みも変わってくるかもしれません。

なぜ「AさんとBさんの所持金の和は1200円、差は400円です。Aさんの所持金はいくらですか。」という問題では図を書いて考えないのでしょう?

それは「わかりきっているから」だと(少なくとも多くのお子さんはそう思っていると)思います。で、答えだけ「ヒョイ」と書く。お母さんはそれを見て、不安になります。「この問題は簡単だからできたけど、そんなやり方じゃあもっとひねった問題のときに対応できなくなるじゃないの。ちゃんと図を書いて解きなさい!」と思うんですね。そう感じられて当然だと思います。でも、そこでぐっとこらえて、「どうしてそうなったの?説明してくれる?」と(あくまで詰る口調にならずに)言ってみましょう。そして、考え方が正しいならひとまず評価してあげるのです。そして、その方法で行き詰るまで付き合ってあげましょう。問題の難易度が上がる(条件が複雑になる)と、必ずどこかで行き詰ります。そのときが提案のチャンスです。問題条件を整理し、解法の方針を立て、それから実際に解く作業が始まる、という本来の手順です。私の経験上、このタイプのお子さんは必ず乗ってきます。ただし、親御さんが相手だとどうしても反発の気持ちが持ちあがって、素直に「知りたい」という気持ちを出せない場合があります。そんな時こそ、プロを活用すべき時かと思います。お子さんに反発の気持ちを持たれづらい立場をうまく利用し、お子さんに理想の思考過程を経験してもらい、それをお子さんが自分のスタイルとしていつも使える状態に導くことがプロの講師の仕事です。

まだお子さんが4年生までで、今のところそういった悩みは大きくないという方は、ぜひ今から意識しておいていただくとよいと思います。4年生くらいのお子さんだと「ちゃんと考えているのかどうかわからないんですけど、突然答えだけを『ポン』と書くんです。わかっているんならいいんですけど不安で・・・。塾の先生からも式を書くようにと言われていますし。」というお話も多いです。こういったご相談を受け、その後お子さんと一緒に授業で学習してみると、能力の高いお子さんが多いように思います。

そんなお子さんの能力を生かすも殺すも、その時その時の対応次第です。

個別指導でも過程教師でも、利用する場合は必ず授業の見学をされることをお勧めします。

学習内容を教えるだけなのか、思考の手順を教えてくれるのかは、お父さん、お母さんが教える立場に立って授業を見られるとわかると思います。

長い道のり、一歩一歩しっかり歩んで行きましょう。
家庭学習2011年09月07日11時41分

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主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。