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スピードと階段

家庭学習2011年09月28日09時00分
たとえば速く走るには、毎日走る練習をする必要があります。

と申し上げて、「いや、それは間違っている!」というご意見は少ないのではないかと思います。

確かに、練習するということは大切ですし、必要なことです。


先日、担当しているあるお子さんから面白い話を聞きました。
運動会が近く、リレーの練習があるらしいのですが、走るのがあまり得意ではないので、昨年までは皆の足を引っぱっていた、でも今年は走り方を変えたので、グンと速くなったというのです。

「で、どういう風に変えたの?」
「足を前よりも速く動かすようにしたんだ。」(得意気)
「で?」
「え?それだけだけど・・・。」

思わず吹き出しそうになったのですが、考えてみれば彼の言っていることは正しい。
足を速く動かせば、結果として速く走れるはずです。
小学高学年といえば成長期ですから、正確には体が成長して、昨年よりも足を速く動かすことができるようになった、ということかもしれませんね。

でも、たとえ体が成長しても、彼の「足を速く動かせばいいんだ!」という気付きがなければ、速く走れるようにはならなかったかもしれません。


勉強にも「スピード」は必要です。

入学試験には制限時間があります。
その制限時間内に、すべての問題の中から合格に必要な数の問題を選び、解法を判断し、そして解き切るスピードが必要です。そのスピードは、もちろん練習によってもついていくものです。

では彼の言う「走り方」にあたるものは?

もちろんあります。年令が上がることによって自然とつく、学習面での「体力」みないなもの(彼の言う「走り方」はこれにあたるかもしれませんね)もあるでしょうし、さまざまな考え方を学習することで可能になる計算の工夫などもそれにあたるでしょう。

学習において、その「気付き」の手伝いをするのが、我々の仕事の1つではないかと私は考えています。

ある問題をクリアする力がすでについていることに気付いたお子さんは、本当にいい顔をします。
実際にひとまわり大きくなったような気がすることすらあります。


さて、このような喜びを得るには、日々の練習(つまり勉強)が必要ですが、なかなか前進しているように感じられず、モチベーションの維持が難しい時期もあります。

そんなとき私は、よくお子さんに「学力は斜面を登るように上がっていくわけじゃなくて、階段を上っていくように上がるんだ」という話をします。

つまりどういうことかというと、
「上がらない上がらないと苦しんでいるときは、階段の次の段に到達できていない状態で、到達した瞬間に『パッ』と視界が開ける。今までできなかったことができるようになったってことだ。今は前進していないような気がするかもしれないけど、次の段まであと少し、このくらいのところまでは来ているよ。」
と言ってあげるのです。実際に図を書いてあげたりもします。

事実、成績の向上はそのようなものだと思っています。あとどのくらい、ということを示してあげると、お子さんも『あとひとふんばり』と思えるようです。

中学受験までまだ時間がある4年生、5年生のお父さん、お母さん、日々のモチベーション維持が大変だと感じられることもあるでしょうが、様々な工夫で乗り切っていきましょう!
家庭学習2011年09月28日09時00分

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主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。