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ことば・伝え方

家庭学習2012年05月17日08時18分
学生時代、私が高校生の家庭教師をしていたとき、生徒が教えてくれたこんな話があります。英語の先生で、関係代名詞の訳しかたがよくわからない先生がいる、というのです。関係代名詞に「所有格」というのがありますよね。

I have a friend whose father is a teacher.
(私にはお父さんが先生をしている友達がいる)

といった感じで訳すことが多いと思うのですが、その先生は
「私にはお父さんが先生であるところの友達がいる」
と訳されるのだそうです。

「であるところの」
確かに、高校生にはよくわからない表現かもしれません(笑)。

この話から学べることは2つあるように思います。

1つは、我々がお子さんに何かを伝えようとするときにも、できるだけお子さんにんわりやすい言葉を選ぶことで、理解を促すことができるのではないか、ということです。
使う言葉や抑揚、話す速さなどによっても、お子さんの理解に大きな違いが出ることは、我々もよく経験することです。中学受験の理科では、「酸化」という言葉は習うことが多いですが、「還元」は全く出てくることはありません。中学校・高等学校の化学では、セットのように習うので、ついつい口走ってしまう先生も多いようですが、お子さんの「わからない」気持ちを喚起させてしまいがちです。

もう1つ学べることは、逆にお子さんに少し語彙をつけておいてあげるだけで、先ほどのような「わからない」気持ちになることを抑えることができる可能性がある、ということです。
「塩酸を30g加えたときに、完全中和しているよね。」
「塩酸を30g加えたときに、完全中和していると考えられるよね。
「塩酸を30g加えたときに、完全中和しているとしか考えられないよね。
どれも同じようなことを言っていますが、3つとも違和感なく聞くことができて、理解出来るお子さんの方が、一番最初の言い回し以外に違和感を感じるお子さんより、チャンスは大きくなります。また細かなニュアンスの違いが理解できれば、より有利でしょう。

国語の長文などでもこのようなことがあるかと思いますが、少しだけ「大人の」表現を普段から使っていることで、授業を聞いたときの理解度が大きくなることがあります。
さて、皆さんのお子さんは、普段どのような言葉で話をしているでしょうか。

お子さんの話を、よく聞いてみましょう。
家庭学習2012年05月17日08時18分
主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。
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