中学受験 情報 局『かしこい塾の使い方』

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涙の珍解答

家庭学習2013年03月28日12時02分
桜が満開ですね。

すっかり春らしくなりました。

いろんな町、いろんな場所を歩くたび、
日本って、本当に桜の木が多いな、と気づきます。

日本にある桜は、細かく分けると400種類くらいになるそうですが、
その80%はソメイヨシノ(染井吉野)なのだそうです。
 
t_20130328_01.jpg

これだけ咲き誇ったら、たくさん種ができて
あたり一面桜の若木だらけになりそうですが、
ソメイヨシノは種では増えない品種なので、接ぎ木などで増やすのだそうです。

さて今回は、お子さんの「珍解答」について考えてみたいと思います。

実はこの1月から、プレジデントファミリーさんという雑誌に
「涙の珍解答」という連載をさせていただいているのですが、その中で、
過去に私が担当したお子さんたちの「珍解答」を紹介し、
「辻・E・ホメ夫」こと私が、その珍解答を褒めちぎっています。

お父さん、お母さんたちも、お子さんと一緒に塾の宿題などを解いていて、
お子さんの答えに吹き出してしまった経験などがあるのではないでしょうか?

個別指導の教室では、どうしても隣のブースの授業の様子が
聞こえてきたりするのですが、
社会の授業で「ロシアの大統領は?」という問いに、お子さんが元気よく

「ブーチン大統領!」

と答えているのが聞こえてきて、吹き出してしまったことがあります。

実は、そうやって親子で大笑いできるような環境も、楽しく勉強できる
大切な要素の1つではあるのですが、
この珍解答には、大切なことが隠れていたりもします。


たとえば、こんなことがありました。

比較的遅くに受験勉強を始めた小6女子で、
理科の学習のしかたを今ひとつ掴めていないということで、
過去問を演習する時期になってから私が担当するようになったお子さんです。

あるとき彼女が持ってきた問題は
「アメリカ航空宇宙局(NASA)が、
より遠くにある天体を鮮明に観測するために、宇宙空間に打ち上げて使用している
大型天体望遠鏡の名前を、カタカナ4文字で答えなさい。」
というもの。

それに対して彼女の答えは「ガリレオ」。
・ ・・確かにガリレオ式望遠鏡と呼ばれるものもあるけど・・・。
そもそもハッブルという名前を知らなければ、
正解を思い出すヒントである『カタカナ4文字』が正解への唯一の手がかり
ということになります。

たとえばお子さんが
「日没時に鳴く中型のセミの名前をカタカナ4文字で」という問いに対して

「カワセミ」

のように「苦し紛れ」で答えることがあるように、
彼女の答えも似たものに見えたのですが、
実は以前の授業で、ガリレオ・ガリレイが自作の望遠鏡で木星を観察した
という話があったのです。

つまり彼女は、「NASAのすごい望遠鏡」
→「大昔に自分で望遠鏡を作った偉い人の名前をつけたのでは?」
と考えたんですね。

・・・すばらしい推理だと思います。

「苦し紛れに、何答えてんのよ!」と感じたときに、
お子さんがなぜ(とんちんかんに見える)その答えを書いたかを考えてみることを
お勧めします。

このお子さんの場合、やっと学習に連続性が出てきた証拠を示してくれた訳です。
前に習ったことを、筋道の通る形で次の学習に反映していく、
という正しい流れを築きつつある段階だったんですね。

彼女にとって

「勉強のしかたがわからない、だから点が取れない、だから嫌い」

だった理科が、どんどん好きになり、
10点足りなかった過去問の点数がどんどん上がり、
ついには志望校に合格してしまいました!


こんな奇跡を今後もたくさん見ていきたい、なんて思う春です。
家庭学習2013年03月28日12時02分

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主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。