小川大介の中学受験合格を実現する逆算受験術

中学受験情報局『かしこい塾の使い方』 -> 主任相談員の中学受験ブログ -> 辻義夫の中学受験に打ち勝つ家庭学習法 -> 中学受験  -> 記述問題を得意にしよう

記述問題を得意にしよう

このエントリーをはてなブックマークに追加
中学受験 2013年12月05日18時32分
すっかり冬らしく、空気が凛とした朝が多くなってきました。

風邪など流行る季節ですが、しっかり栄養をとって、
免疫力を高めておきたいものですね。

これからの季節に美味しくなるダイコンや小松菜は、
抗酸化力が強いので、お子さんの食事に取り入れてあげると
よいようです。


さて、今回は記述問題についてです。


理科の記述問題の代表的なものは、実験、観察に関するものです。

実験や観察の意図を理解しているかを問うものですね。

たとえば、光合成によってデンプンができることを調べる実験。
日光に当てた植物の葉を摘み、それを熱湯につけ、温めたアルコールで
脱色してから、試薬でデンプンができたことを調べます。

その一連の作業について、
・なぜ熱湯につけるのか
・なぜ温めたアルコールにつけるのか

を正しく理解しているかどうかです。

なぜ熱湯につけるのか
⇒葉を柔らかくするため

なぜ温めたアルコールにつけるのか
⇒葉の葉緑素を溶かしだすため

が正解なのですが、ポイントは

「実験を物語のように理解しておく」

ということです。


葉を熱湯につけた次の過程で、葉を温めたアルコールにつけるのですが、
そのときに葉緑素がとけ出しやすくするために、
このような操作をするんですね。

また別の理由として、葉にできたデンプンが糖分に変わるのを防ぐ、
ということもあるようです。

つまり、この問題はあることの「理由」を問われているのですが、
その「理由の理由」を知っておかなければ上手に答えられない、
ということになります。

確かに、熱湯につけずに実験を行うと、うまく葉緑素が抜けず
ヨウ素液で色の変化を見ようとしても、うまくいきません。

このことを理解し、あたかも自分で実験しているような感覚を持ちながら、
問題を解く、という学習ができているお子さんは、すばらしいですね。

あとは、答え方を学んでしまえばOK。
実は、この技術的な部分は、そんなに習得が大変ではありません。
1回の授業で身に付けてしまうお子さんがほとんどです。


自分でできそうな実験は、やってみる。というお子さんも
私の担当には多いです。


内容理解を心がけ、記述、頑張ってみましょうか。


20131205.jpg


冬の訪れを感じる花が咲いていました。
このエントリーをはてなブックマークに追加
中学受験 2013年12月05日18時32分
主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。
Copyright (c) 2008- 中学受験情報局『かしこい塾の使い方』 All rights reserved.