中学受験 情報 局『かしこい塾の使い方』

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6年生の春にやるべきこと

かしこい塾の使い方2016年03月09日10時06分
■渋谷でセミナーを行いました
3月10日(木)に、渋谷でセミナーを行いました。今回のテーマは「6年生の春の間に何をすべきか」で、「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」で主任相談員としてご一緒させていただいている「塾ソムリエ」の西村則康氏たちとのジョイントです。
あらためて、6年生の夏が過ぎてからお問い合わせくださる方たちのことを考えてみると、「もう少し早い段階であれをやっていたら・・・と思うことが多いのです。
塾で本格的な志望校別の受験対策が始まるのが夏〜9月頃。それまでも「日曜特訓」といった講座を用意する塾はありますが、今は時期的には「実戦的な志望校対策の準備期間」という位置づけです。
志望校の過去問を解いたり、傾向に合わせた勉強をしたり、といったことを行う前に、春の間にぜひやっておいていただきたいことがあるのです。
そんなお話がセミナーの話題の中心でしたが、今日は一部をご紹介しましょう。
■学年が変わって、テストはどう変わる?
学年が変わって1ヶ月あまり。2月のテストはどうだったでしょうか?
特に新6年生は、学年が変わってテストが難しくなった、と感じているかもしれません。実際はどうなのかというと、各科目とも5年生の1月のテストと6年生の2月、3月のテストを比べると、グンとレベルが高くなっています。
具体的に見ていきます。ある年度のサピックスの小6組分けテストの理科を見てみます。
1月:小問集合に20点の配点があり、ここで点数を稼ぎやすい。難度の高い思考系の問題はあるが、問題タイプとしては塾テキストにあるような、オーソドックスなタイプのもの。
3月:小問集合の配点は10点になっている。習ったことがない天体の名前が問題文中に登場し(実際に問題を解くにあたっては知らなくてもまったく問題がないが、動揺する受験生も一定数いる)、思考系の難問の割合が高くなる。
7月:小問集合はなくなっている。大問の中には既存の知識ではなく、ある条件を与えられて「1から考える」というタイプの問題が含まれている。たとえば発光ダイオードの仕組みを説明され、それをもとに発光ダイオードの光り方について考える問題、といったものです。
7月組分けテストで出題された「1から考える問題」こそが難関校の入試で出題される問題タイプであり、7月の時点でサピックスがそのレベルの「受験勉強の仕上がり具合」を求めているといいうことです。
■春にやるべきことは
6年生の春までにやるべきこと、と聞かれて私が答えるのは、勉強をできるだけ「理想」の形に近づけておくことです。それは物事を因果関係で考え、理解すること。おこったことには必ず原因があり、その結果としてまたある事象がおこる。
酸性の水溶液には、必ず水素の電気を帯びた粒(イオン)が存在していて、それが酸性を酸性たらしめている。水素イオンを含まないものは酸性とは言わない。で、そこに金属が入ってくると、金属から電気の粒をもらった水素は気体となって発生し、電気の粒を失った金属は、イオンとして水溶液中に溶け出す。
このことを理解していることと、「塩酸にアルミニウムを入れると水素が発生する」と覚えていることとは、似ていますがまったく別のことです。
そういった理解のしかたで、苦手単元をもう一度見てみる。習ったときにわからなかった、わかりにくかったのには、必ず原因があるはずです。塾の先生に手伝ってもらう必要があるかもしれませんが、そうやって春のうちに苦手単元を1つでも克服し、「こうやったら取り戻せるんだ」という経験をしておくことが大切です。
6年生の春は、闇雲に演習をする時期ではなく、学習のしかたの最終調整を済ませる時期です。GWを過ぎると嫌でも「演習・演習」の日々になっていきます。直近の組分けテストなど、一度冷静に見なおしてみましょう。もちろんSS-1でもそんなお手伝いはしていますので、必要があれば声をかけてくださいね。

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立川市 昭和記念公園の梅。 春ですね。
かしこい塾の使い方2016年03月09日10時06分

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主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。