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「もうひとりの自分」の育て方

かしこい塾の使い方2016年03月30日16時05分
■もうひとりの自分
数人の教え子たちが、大学合格の報告をくれました。医科大学です。難しい大学だから嬉しかったというわけではないですが、教え子が後々活躍してくれるのは嬉しいものですね。
中学受験をするお子さんの多くは、4年生くらいから塾に通います。中学受験の勉強は学校の勉強とはまったく違うものですが、学年が上がるにつれて内容は「放物線状」に高度になっていきます。
6年生が学習する最難関中学校対策の問題などは、大人が真剣に考えても「まったくわからない」という人のほうが多いのではないでしょうか。そんな高度な問題に対応できるお子さんには、共通した特徴があります。
それは、「自問自答」が上手だということ。
報告に来てくれた彼らもそうでした。
自分の中にもう一人の自分がいて、その「もうひとりの自分」とあるときは対話しながら、あるときは「その考え方でうまくいかないなら、こっちから考えたほうがいいんじゃない?」とアラートを出してもらったりといった勉強のしかたができているのです。
そんな心強い相棒である「もうひとりの自分」と上手に付き合いながら勉強している子と、そうでない子がいます。
■「もうひとりの自分」が生まれるのはいつ?
自分を客観視する「もうひとりの自分」が生まれるのが、9歳から10歳くらいのとき。このとき「まわりの中の自分」を強く意識できるようになるため、同時に優越感や劣等感なども生まれます。また「できなかったらどうしよう」という不安感なども経験するようになります。
自分を客観視できることは非常に重要なことですが、この時期は周りのこと自分をくらべることも多くなるので「どうせ僕なんか」といった形で自己肯定感が揺らぎやすいのも9歳から10歳くらいのとき。
そんな時期に、中学受験の勉強は始まるのです。
■「もうひとりの自分」を上手に育てるには
自問自答が上手な子は、極めて客観的に自分を見られる子でもあります。自分にはどんな特性があるのか、自分の得意分野・武器は何か、強化しておきたい弱点は何か。それらがわかっているから、間違いそうなとき、施行が行き詰まったときに「もうひとりの自分」がアラートを出してくれるわけです。
だから高学年になっていくにつれ、「もうひとりの自分」を上手に育てていかねばなりません。
「中学受験情報局」の主任相談員としてご一緒させていただいている西村則康先生ともよく話をするのですが、「もうひとりの自分」をうまく育てるポイントは、あまり早い時期から「勉強」させすぎない、ということだと思います。
数の感覚を身につけるには、ごくごく小さい頃に積み木やおはじきを「1こ、2こ、3こ・・・」と数えて、さいごに数えた数が個数だと理解したり、ものが3つあるのを見て、それが数字の「3」とつながるようになるところから始まります。指折り数えるとどうしても「10になるときに繰り上がるしかない」と実感としてわかります。
だんだん大きな数がわかるようになってきますが、はじめに「体験」を積んでおくことが、のちのちに役立つのです。十進法の理解が進んでいないのに、小数や分数の概念は理解できないし、問題が解けたとしても、それこそまさに「砂上の楼閣」です。
幼児期によく手を動かし、数え、遊んだ子は、高学年で伸びるものです。

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色んな物を観察して「なんでこんな形なんだ?」と考える体験も大切にしたいですね。
それを一緒に調べたりといった体験も、あとになって効いてきます!
(写真は埼玉県秩父にある長瀞町の「岩畳」)
かしこい塾の使い方2016年03月30日16時05分
主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。
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