中学受験 情報 局『かしこい塾の使い方』

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お子さんの「学力」と「得点力」のギャップを把握しよう

かしこい塾の使い方2016年07月12日20時53分
■夏を前に、サピックス・四谷大塚で大切なテストが実施されました。
サピックスは3日に実施された組分けテスト、四谷大塚は10日の合不合判定テストです。
どちらも範囲がなく、実力を問われるテストです。
ふだんの月例、マンスリーテストで点が取れていても、実はこういった実力テストで点が取れなければ、「実力がついていない」とお母さんたちは考えます。
その考えは一面で、あたっています・・・
マンスリー、月例テストなど、「今習っていることが身についているか」を判定するテストで高得点を出しているお子さんは、大きく2通りいます。
1つのタイプは、毎回の授業の理解が進み、それが過去に習ったこととつながって、点だった知識が線となり、面となって、いろんなタイプの問題に対応できる素地が、夏を前にしていよいよ育ってきているお子さん。
こういうお子さんは、安心して塾の夏期講習を受けさせてあげると良いと思います。
■春、そして7月の実力テストでも力が発揮できなかったなら
サピックスの夏期講習は、復習内容とも言えますが、基本は年間を通した1つの流れのカリキュラムの一部。単なる「6年生の2月から7月までに習ったことの復習」ではありません。
しかも平常時は週に1単元しか進まないカリキュラムが夏休みには3〜4単元進みます。もちろんその宿題、そして入試問題過去問の演習も指定された学校のものを演習するよう言われます。
でも、上記のような状態にあるお子さんなら、なんとか夏期講習を「身のあるもの」として消化できる可能性が高いのです。
でも、この7月のテストで結果が出なかった、いつものマンスリー、月例なら取れるのに、と感じているなら、注意が必要です。
この7月の組分けや合不合で結果が出なかった、そして前回、3月、4月の実力テストもそうだった、というお子さんは、夏休みまでの過ごし方に注意してあげてほしいのです。
夏の学習は、カリキュラム通りにこなそうとすると「演習に次ぐ演習」になります。とにかくたくさん問題を解いて、なんか勉強したような気になっているけど、ただこなしているだけ、となってしまいがちです。
■もう一度、お子さんとテストを見なおしてみましょう
お子さんがサピックスにお通いなら、もう一度組分けテストをお子さんと一緒に見なおしてみてください。
算数の大問3(5)、正解していますか?
もしも不正解なら、この問題にどれくらいの時間、労力をかけた記憶があるか、お子さんに聞いてみてください。投影図の問題で、シンプルに見えますが、模範解答をみると・・・どうでしょう。
言われてみれば「な〜んだ」ですが、これがけっこう、なかなか思いつかないものです。
ここに捕まって時間を使い、焦ってそこから崩れたお子さんは多いと思います。まだまだ後ろに大問7まで問題があるわけですから、全体を意識して戦略的に取り組まなければなりません。
理科の問題では、大問2の(3)②をまずは見てください。この問題は難問です。ある考え方を知っていれば楽なのですが、知らなければほぼテスト時間内に手を出すべきではない問題です。この大問、2つのパートからできていて、このあとの(4)〜(7)は(3)よりはるかに易しいんですね。正解しているでしょうか。
ここで調子を崩して大問3を取りきれなかったのなら、やはりテストの「受け方」に関して意識を変えなければなりません。逆に大問3(非常に平易な知識問題です)を「覚えていなかった」「忘れていた」ことが理由で取りこぼしているなら、急いで覚え直すことをおすすめします。
そして大問4。お子さんはほぼ間違いなく「わからなかった」というのではないかと思います。その感覚で正しいです。難問です。麻布、渋幕受験者は「いずれ」解けるようになって欲しいですが、今は解けなくても大丈夫。ここでもまたお子さんたちは「あぁ、大問丸ごと失点しちゃった・・・」動揺しただろうと思います。
■お子さんの「学力」と「得点力」のギャップを把握しましょう
夏以降の6年生のテスト、春よりもさらにギアが上がっていきます。
テストのどこで動揺し、どこで時間を使ったか。「本当は解けたのに、テストの構成に翻弄されて解けなかった問題」はどれか。
そのあたりをチェックすると、お子さんの「学力」と「得点力」のギャップが浮かび上がってきます。学力、知識がないから解けなかったのか、テストの中で自分がとれる問題を逃してしまったために解けなかったのか。
ここから10日ほどかけて、そのあたりをしっかり検証して夏に臨んでくださいね。そうすれば塾カリキュラムに翻弄されることなく夏を乗りきれると思います。
夏期講習、そして秋以降の塾の学習は「学力」ではなく「得点力」をつけるための勉強です。だから「学力」が原因でテストの点が取れていないのなら、塾とは別に「学力」の補強を行う機会を(塾の「得点力」を上げる授業を少しカットしてでも)とるのが、結局は近道になります。
まずは現状のチェックですね。


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手強くなっていきますね。
かしこい塾の使い方2016年07月12日20時53分

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主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。