中学受験情報局『かしこい塾の使い方』

2017年度 開成中と桜蔭学園中の算数 入試問題を分析

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公開: 最終更新日:2021年07月21日

関東の2017年入試も終わり、結果が出そろってきました。各難関校の出題は、難化したところもあれば易化したところもありますが、易しい問題でそつなく得点し、難しい問題では「取れるところを確実に取る」という「得点力」が必要なものだったようです。
御三家をはじめ、おもな首都圏の難関中学校の入試問題を、いち早く分析してみました。首都圏の難関中を第一志望とするみなさんは、ぜひこの分析を参考にして2018年の入試に備えてくださいね。

もくじ
  1. 開成中(東京都荒川区)
  2. 桜蔭学園中(東京都文京区)

1.開成中(東京都荒川区)

配点

60点(60分)

入試結果

受験者平均 40.1点(前年比+0.4点)
合格者平均 54.8点(前年比+1.1点)
最高点 非公表(例年 非公表)

出題分野

  1. 小問集合(四則混合で同じ数が入る逆算・倍数の個数)
  2. 推理と論証(条件の整理)
  3. 速さ(相似とダイヤグラム)
  4. 立体図形(水の深さと容器の向き)

所感

昨年度、大問1で出題された「題意把握」問題が、今年度は大問2で出題されました。今年度は小問(1)の問題文そのものが問題全体を解くためのヒントとなっていましたので、説明にあたる問題本文と小問(1)を読む精度が成否を分けたように思われます。2枚目の大問3、4は受験勉強で学んだとおりの解き方で正解できる問題でしたので、大問1を含めたこの3問での失点を少なくすることが大切となる問題でした。

2.桜蔭学園中(東京都文京区)

配点

100点(50分)

入試結果

受験者平均 未公開(例年 非公表)
合格者平均 未公開(例年 非公表)
最高点 未公開(例年 非公表)

出題分野

  1. 小問集合(四則混合の計算・四則混合の逆算・数字作りの場合の数)
  2. 速さ(直方体上を移動する点の旅人算)
  3. 立体図形(水入れとそのグラフ)
  4. 立体図形(表面積の求積と3つのつるかめ算)
  5. 立体図形(直方体に積み上げた立方体の切断)

所感

計算力と書き出しを中心とした、これまでの桜蔭中と同じ傾向の問題でした。切断をテーマにした大問Ⅴを除くと、計算を書き出しの正確さ、速さが勝敗を分ける問題となっています。大問Ⅴの切断も1回切断ですから、過去の難しい切断問題に対応できるような練習を積んできた受験生には、これもやさしく感じられたことでしょう。自分が解きやすい問題から順に、できるだけ正確な解答を制限時間内に作ることが求められた入試といえそうです。

 

 

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