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【中学校の学校見学】のノウハウを中学受験の専門家が教えます!

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公開: 最終更新日:2021年07月21日

学校見学に行く中学校の決め方

学校見学は「志望校」に行かなければいけないと思っている方が大多数です。
しかし、志望校が最初から最後まで変わらないケースというのは実は珍しく、子供の成績によって志望校が頻繁に変わることもあります。
ですから、学校見学に行く中学校を最初から少数に絞ってしまわない方がいいでしょう。

学校見学に行く中学校をピックアップする準備として、まず各家庭で以下の項目についての考えをまとめてみてください。
そして、項目ごとに、学校に求めることであれば「絶対に求めたいこと」「できれば求めたいこと」「無くてもいいけれど、できれば求めたいこと」といったように、項目ごとに譲れないことを区分けしてみましょう。

  • 学校に求めること
  • 学校の教育方針
  • 学校内の施設
  • 中学・高校に入学したらしたい(して欲しい)こと

各項目と譲れないことを区分けしたら、その条件に合致するいくつかの中学校をピックアップして、実際に親子で行ってみましょう。
一見、あまり魅力を感じない学校だったとしても、入学後にやりたいことが実現できそうな学校であれば、見ておいても損はありません。
見学会や説明会終了後に「見学に行ってみたら、意外と良い学校だった!」という感想を持つ子供や保護者もたくさんいます。

学校見学の内容とは?

学校見学の内容とは?

中学受験に向けて各中学校で開催される「学校説明会」は、校長先生や教頭先生、学校関係者が学校の指導方針や教育理念、特色などを、保護者や子供に言葉で説明するものです。

それに対して「学校見学」は、言葉で説明を聞くだけでなく、実際に在校生が授業を受けている様子や先生が指導している様子を目で見て体感することができます。
さらに、理科の実験室や音楽室、体育施設、図書室など、学校内のさまざまな施設の見学ができるのも特徴です。

学校見学に行き始める時期としては、学校説明会と同時期の小学校5年生の5月頃からがいいでしょう。
親子一緒に行くことをおすすめしますが、どちらかというと先に保護者だけが学校見学に行き始める傾向が見られます。
その際には、中学に通うお子さんたちと同じ時間に、同じ電車や通学路を通って見学に行かれることをおすすめします。見学会などの場では見せない普段の生徒たちの様子を知ることができます。

学校見学でのチェックポイント

学校見学へ行く前に、学校のどんなところを見ておいた方がいいのか、チェックしておきたいポイントを親子で共有しておきましょう。
ぜひ確認してほしいポイントは、以下の3つです。

  • 校内施設の充実度
  • 先生と生徒のやり取り
  • 校内での在校生の様子

また、実際に子供がその中学校に入学したシーンを想像してみることも大切です。
子供がそこの学校の制服を着て、校舎内で違和感なく過ごしているイメージが湧くかどうかも考えてみてください。

学校見学イベントに参加しよう

最近の全国的な傾向として、学校見学でイベントが行われることが多くなってきました。
授業体験会など、実際にその学校の先生が教えてくれる授業を受けることができたり、本番の入試の雰囲気を味わいながら模擬入試が受けられたりすることもあります。
模擬入試を実施している中学においては、その中の問題が実際の入試で出題されることもあるので、参加しておくほうがいいでしょう。
今後は、どの学校でどのようなイベントが開催されるかにも注目したいところです。

「個別相談」で何を聞く?

学校見学の個別相談で何を聞く?

学校見学では合同説明会とは別に、先生と保護者が1対1で話し合うことができる「個別相談」という機会が設けられていることもあります。

個別相談会で聞いておくと良いことは、習い事をしている家庭であれば、「個人の習い事」と「学校の部活」のスケジュールを上手く調整できるのかということ。
具体的な例を挙げると、
「バイオリンの習い事が忙しく、学校の部活に参加できないこともあるけれど大丈夫?」
といったことなどです。

また、いじめがあった時や勉強についていけなくなった時など、全体説明のときにはなかなか聞けない生活指導の対応について質問するチャンスでもあります。
学校側は、そのような質問でも本音で答えてくれるもの。
「成績が一定ライン以上取れていないと、留年します」
といったことも教えてくれます。
もちろん、留年させないために補習や呼び出しといった指導を徹底している学校もあるので、具体的な対応についても聞いておきましょう。

個別相談の担当者から見えるもの

個別相談の担当をしてくれた先生の印象から、学校の雰囲気を掴むこともできます。
担当してくれる先生や学校関係者は通常1名なので、学校の全体像までは図り難いともいえますが、学校としての対応の良し悪しを量ることは可能です。
その先生が「学校の代表」として見られているんだということを、きちんと意識させてられているのか、そうでないのかで保護者への対応の仕方も変わるでしょう。

学校見学は個別に申し込める?

一般的に学校見学は、学校が指定した日に行くものですが、個人での学校見学をお願いできる学校もあります。
学校側としては、「個別で見学したい」という相談を受けるのはうれしいものです。
個別見学ができる学校であれば、一度は個別で学校見学へ行ってみるのもいいでしょう。
学校指定の見学日よりも、個別で行った方が、在校生が身構えることがないため、普段の学校生活の雰囲気がよりリアルに見られます。

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