中学受験情報局『かしこい塾の使い方』 -> 学習塾別攻略マニュアル -> 浜学園編 -> 所属クラスの固定化

所属クラスの固定化

学習したすぐあとに復習することが学力の向上及び定着につながるのは、毎年の浜学園の合格実績をみれば、その効果を否定できる人はいないでしょう。

ただし、授業で膨大な量の内容を習うため、塾の授業内ですべてを消化、演習するのは無理が生じ、授業内容を応用した演習はどうしても家庭学習にたよらざるを得なくなるというわけです。

ここに、演習をこなせなければ成績は上がらず、消化できれば成績は上昇する、というわかり易い図式が浮かび上がってきます。

そのため、浜学園でも、「授業前後の質問受け」「居残り強化指導」「指名補講」を行うなど、学習内容の定着状況に応じた個別の対応を目指していますが、塾生全体の割合から考えると、これの個別対応を有効に活用できるのは成績が上位から中堅くらいまでの5割前後。

それよりも下になれば、質問する前段階までの学習が十分にできていないため、個別対応を活用できない生徒が一定の割合で出てきます。

そこで、中学受験の復習主義の塾では、浜学園に限らず、その受け皿として、系列の個別指導塾が設置されているのが大半です。

浜学園で言えば、「個別エントリー HAMAX」という個別指導塾で単科から4科まで受講可能で、5つのコースが用意されています。

それぞれのコースの概要名をみれば、復習を家庭に課す際に出てくる問題点が明確に見てとれます。

5つのコースは、それぞれ
  • 1、「中学受験・内部進学指導コース」=国私立中学受験を志望する、浜学園塾外生の方のためのコース。
  • 2、「最難関中学受験指導コース」=最難関中学受験のための科目別対策コース。
  • 3、「基礎学力アップコース」=中学受験ではなく高校受験で勝負させたいとお考えの方のためのコース。
  • 4、「奈良女子大付属中対策講座」=奈良女子大附属中等教育学校の外部受験を志望する小5・6年生が対象の講座
  • 5、「洛北・西京・守山高校附属中対策講座」=洛北・西京・守山高校附属中への受験を志望される方の、「適性検査」に向けた対策講座。



1は、浜学園に通う気持ちはないけれど、浜学園で使っている教材には興味がある方向けのようです。志望校レベルがそれほど高くない方で、基礎学力は地元の塾で固めつつ、応用問題を強化したい人に向いていると思われます。

2は、難度の高い問題に取り組むコースですので、基本的には浜学園に通っているお子さんでないと効果が出にくいと思われます。また、最難関の指導については講師の質が重要になってきますので、当たりはずれがあることは避けられないでしょう。

3は、小学校内容をしっかりと習得しておきたい方向けのコースです。小学校だけでは不安だけれど家庭で学習を強化する時間的余裕がない方には良いのかもしれません。

4は、「日々の学習によって積み重ねられてきた思考力を基に、自分の考えや意見を論理立てて説明する力」が要求される点で、他の私立中学受験と一線を画す同校の適性検査にどれくらい対応しているかで、評価が分かれそうです。


5は、中高一貫公立校の、自分の考えや意見を論理立てて説明する必要がある「適性検査」にどれくらい対応しているかによって評価がわかれます。


本来の復習主義のサイクルであれば、集団授業で授業を受け、家庭で復習を行うことが基本です。そして、どうしてもうまく学習サイクルが築けない場合、苦手・弱点克服に個別指導を利用するのが理想でしょう。準備されているコースがその目的に合うのかどうか、しっかりと判断することが大切です。

もし、この復習主義のサイクルに乗り損ねてしまうと、カリキュラムは次々に進行するにも関わらず生徒本人の必要な学習が行われない、宿題消化に必死といった事態に陥り、現在の所属クラスからのクラスアップが全くできないという状態になってしまいます。
Copyright (c) 2008- 中学受験情報局『かしこい塾の使い方』 All rights reserved.