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塾ソムリエが伝授!小学生の中学受験【塾選び】のポイントとは?

塾ソムリエが伝授!小学生の中学受験【塾選び】のポイントとは?
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更新: 2016年09月23日 公開:

進学塾とは何かを知ろう

塾選びをする前に、まずは進学塾とは何かを知っておきましょう。
進学塾で扱う問題のレベルはかなり難しく、小学校で勉強しているような内容はせいぜい1割~2割しか扱いません。
また、塾講師の先生方は『話すスピード』や『板書のスピード』がかなり早いのも特徴です。
出される宿題は小学校よりもずっと多く、その分かなりの負荷もかかります。

そして、集まる子どもたちの『レベルの高さ』を認識することも大事です。
例えば、東京23区では各学年で約10%の生徒が中学受験するとも言われていますが、地域によっては公立小学校のクラスの半分が受験すると言うこともあるようです。
中学受験をする小学生は、学力的にも上位10%と言っても過言ではないかもしれません。
そういうできる子だけが集まっている中で、競争するんだということを理解しなければいけません。
「うちの子は小学校で上位だから、受験塾でもトップレベルのはず」と軽く思わないようにしてください。

塾選びのスタートはいつから?

塾選びは小学3年生の2月までが有利

小学4年生のコースが始まる段階、つまり小学3年生の2月までに塾を決定するのが一番有利です。
そのためには、1ヶ月~2ヶ月ですぐに塾を決めるのではなく、小3の約1年間をかけてさまざまな情報を仕入れた上で塾選びをすることが大切。
例えば、自宅から通える塾はどれだけあるのか、それぞれの塾の特徴は何なのかなどを、しっかり調べることが必要になります。

低学年のうちから塾選びを始める方がいいのではと考える保護者の方もいますが、小1、小2の段階で選ぶのはあまりオススメできません。
なぜなら、入塾する小4の段階で子供の学力がどうなっているかは予測がつかず、志望校や中学受験自体の状況が変わる可能性もあるからです。
そこまで長いスパンではなく、小3の約10ヶ月間をかけて検討を重ね、11月~12月には親子が納得して「この塾にしようね!」と決めるようにしましょう。

通塾を始める時期のリミット

小学3年生の2月を境にし、そこから入塾が遅れれば遅れるほど不利になるのは事実。
遅れた分だけ、受験までに塾で習えない単元がどんどん増えてしまうことを理解しておかなくてはいけません。

しかし、子どもの学力や能力が高ければ少し遅れても取り返しがつきます。
実際に、小学6年生の1年間だけ塾通いをして合格した生徒もいます。
塾の勉強をしながら、習っていないところを自分で勉強していく力がどれだけあるのかによって、塾に通い始める時期のリミットは大きく変わるといえるでしょう。

各学年での勉強量とは

学年ごとの特徴も頭に入れておきましょう。
小学4年生の1年間は助走期間なので、勉強のやり方にこだわらなくても、量をこなしていれば成績が確保できます。

ところが、小学5年生になると扱う内容が急に難しくなるので、今までの勉強方法では通用しなくなります。
学習内容をじっくりと理解していかなければいけなくなるのです。
それにも関わらず、塾から出される宿題は4年生のときの1.5倍になるので、時間の使い方が大事になってきます。

小学6年生は受験学年なので、さらにレベルは一段階上がります。
そして、出される宿題量は5年生のときの2倍になります。
後で慌てることがないよう、子どもにかかる負荷を事前に把握し、上手に子どもの気持ちを導いてあげるようにしましょう。

塾選びの5つのポイント

塾選び5つのポイント

①自宅から塾までの距離

小学生はまだ体も小さいので、片道1時間もかかる塾へ1人で通うのは避けたいところ。
通塾にかかる時間が片道30分以内の教室を探しましょう。
もちろんお父さんお母さんが送り迎えをしてくださるなら距離の問題は解決しますが、長ければ3年続く通塾です。極端に無理がないようにしたいところです。

②志望校の合格実績

入塾しようとしている校舎から、希望する中学校にどのくらいの合格実績があるかを確認しましょう。
塾全体ではなく、「教室」単位でチェックするのが重要です。
同系列の塾でも、「○○教室は○○中学に強い!」「○○教室は○○中学に弱いみたい...」というケースがよくあります。

同じ偏差値の学校であっても、問題の系統は違うもの。
計算問題が多かったり、少なかったり、思考力を重視していたり、処理能力を見ていたりとさまざまです。
そのため、ある中学にたくさんの合格者を出してきた教室というのは、入試問題の傾向を熟知しているということになります。

③先輩ママからの情報収集

どの教室がどんな中学に強いかといった情報を仕入れるには、中学受験の先輩にあたる『ママ友』が頼りになります。
ただし、一人のママ友からの情報に限定しないこと。
情報の偏りをなくすためにも、なるべくたくさんのママ友から話を聞くようにしてください。
ママ友からの情報と合わせて、受験サイトを参考にするのもいいでしょう。

④カリキュラム進度と宿題量

カリキュラムは早いのか遅いのか、宿題は多いのか少ないのかをしっかり調べておかないと、「こんなにガリガリ勉強をさせるつもりなかったのに......」などというミスマッチも起こり得ます。
カリキュラム進度が速い場合は、子供がついていけない可能性もあるので、事前に家庭学習で基礎部分だけでも先取りしていく必要があります。
例えば、小学校では小数の計算方法に1ヶ月をかけますが、塾では1週間に1回きりの授業で完結します。
そのスピードに慣れなかったり、1週間以内に定着できなかったりした場合は、おいてきぼりを食ってしまうので、子供に合ったカリキュラムの塾を選びましょう。

⑤学年のクラス数

実際に集団塾で指導した経験でいうと、1学年3クラス以上ないと教えるのが難しくなってしまいます。
ひとつの教室の中で、できる子とできない子が混在していると、授業のレベル・焦点が絞りにくいのです。
そのため、1学年が3クラス以上ある塾を選ぶことをおすすめします。

入塾前・入塾後の親の対応

子どもは自分で勝手に勉強を進めていってくれるわけではありません。
そのため、入塾前・入塾後には子どもが勉強したくなるような声掛けをすることが大事です。

中学受験用の塾は小学校と違い、基本的には『できる子』しかいない場所です。
事前に「これから勉強ができる子たちが集まっているところに行くから、自信をなくさないようにしよう」などと話してあげてください。

また、子どもは気分が変わりやすいので、どうしてもテスト結果にはムラがでます。
保護者が毎週のテスト結果に一喜一憂しないようにしましょう。
「うちの子だったら、がんばれば伸びていくはず!」
という根拠のない信頼を持ち続けてあげることが、子どもが力を伸ばす一番のポイントになると思います。

この記事を書いた人
主任相談員 西村 則康主任相談員 西村 則康
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