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志望校に偏差値が10足りない・・・どうすればいい?

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更新: 2017年05月16日 公開:

志望校に偏差値が10以上足りない・・・

お子さんを塾に通わせていて、お母さんが不安になるのが「宿題を全部やらせているのに成績が上がらない」というときです。
がんばっているのに成績が上がらないと、いつしかお子さんのメチベーションも下がり、「どうせがんばっても無駄」といった気持ちにもなっていきます。

お子さんが志望校としている学校に偏差値が10以上足りないという場合、どうすればいいでしょうか。

お子さんが4年生なら、そう焦ることはありません。
まずは一週間の学習サイクルが良好に回っているかのチェックです。
塾によって宿題のさせ方の指示は様々です。マル付けはお母さんがやりましょうという塾もありますし、子どもの自立心が損なわれるので自分で、という塾もあります。

宿題のさせ方は詳細に指示、決まりがあるのに、復習のさせ方の詳しい説明がある塾はあまりありません。
授業の復習と宿題を分けて考えるということも、あまりされないことがほとんどです。
「宿題=復習」という捉え方をしているお母さんも多くいらっしゃると思います。

「宿題=復習」ではない

確かに、宿題で問題演習することが復習にもなるのですが、家庭学習サイクルをスムーズに回すためには、宿題と授業の復習は分けて考えるほうがいいでしょう。

まずお子さんが授業を受けてきたら、授業の内容を復習します。
具体的には、授業で先生が説明した問題、いっしょに解いた問題を、先生の説明を思い出しながら再現します。
お母さんが関わるならこの部分で、できればお子さんに説明してもらい、お母さんにわかるように説明できたらOKとしましょう。

ところどころ、意識的に「それってどういうこと?」「どうしてその文章に注目したの?」といった質問を入れ、お子さんが考えながら授業を再現できるようにしてください。

こうやってひととおり復習してから、宿題にとりかかります。
宿題は、お子さんがひとりで演習して大丈夫です。
復習の段階で、授業で説明してもらった内容は理解できているはずなので、間違った問題が授業で習った問題とどう違うのか、なぜできなかったのかを見極めるのが、親の仕事です。
授業で習った問題は理解できたのに、宿題に出た問題のうち、一部の問題がなぜできなかったかがわかれば、その克服が次回の授業までにすべきことになりますね。

授業で教えてもらった問題が理解できていて、自力で解けるようになっていれば、基本的にはその単元の理解度はまずまずと言えます。
あとは間違った問題のうち、結局克服できなかった問題はあるのか、あるのならその問題に関して、以下のことを塾の先生に確認しましょう。

  • A.その問題の重要度
  • B.テスト、特に入試に頻出な問題タイプか

この結果で「近いうちに克服」なのか「しばらく放置」なのか判断します。

5年生は学習の「クセ」を確認しましょう

お子さんが5年生で、宿題を真面目にやっているのに成績が低迷しているという場合、学習の「クセ」を見なおす必要があります。
特定の科目の成績が悪い場合、その科目の「勉強のしかた」が間違っている可能性があるからです。

帰ってくるなりぱっとテキストを広げ、宿題からやっている場合(このパターンになっているお子さん、多いと思います)、4年生同様「復習」の時間をとりましょう。
学習時間が増えることから嫌がるお子さんもいますが、復習することで授業の理解度がわかり、宿題を取捨選択できることから「やるべき問題」を減らせる可能性もあります。
お子さんにそう伝え、全部でなくていいので、少しでも塾で先生と解いた問題を再現させる時間をとりましょう。

また理科や社会は勉強の仕方がわからず、「丸暗記」や我流の勉強になってしまっていて、効率が悪い場合もあります。
一度、塾の先生に「具体的に塾から帰ってきて来週の授業までに、何を、どの順序でやればいいか」再度確認してみてもいいかもしれません。

いずれにしても、塾の先生との日常的なコミュニケーションは、いろんなときに助けになります。
送り迎えのときに顔を合わせる機会があれば声をかけ、お子さんの塾での様子をふだんから聞くなどしておけば、質問などもしやすいですね。

ときには第三者の意見として、塾以外の機関(個別指導や家庭教師など)に相談し、学習のしかたなどを相談してみてもいいですね。

時間がない6年生は判断が難しい

お子さんが6年生で、志望校に偏差値が10以上届いていないという場合はどうでしょうか。

基本的には、6年生での「成績逆転」はなかなか難しいものです。
お子さんのタイプと状況にもよりますが、平常の授業、特訓授業、そして志望校の過去問と「やるべきこと」が5年生よりもさらに増え、取捨選択が難しくなっていくからです。

ここで最も大切なのは、選択と集中、そして期限を切ることと割り切ることです。

まずは、志望校に偏差値が届いていない原因を正確に把握しなければなりません。
特定の科目の成績が悪いなら、その勉強の仕方を見直します。
やるべきことが多すぎて回っていないのなら、絶対にやるべきこととそうでないことを決め、やるべきことに集中します。

特に苦手な単元や分野があるなら、それは何か。テストの小問ごとの正誤表を使い、苦手を把握しましょう。
それらを少しずつ、日常の学習に混ぜる形で復習していくのです。

そして、期限を切ります。
「◯月の判定テストで、偏差値が55を超えたら、そして超えなかったら・・・」を決めてしまうのです。
もちろんそこには志望校の再検討も含まれます。
選択し、期限までそれに集中したら、結果は割りきって受け止める。
はじめからそう決めて行動し、お子さんにも伝えておきましょう。

実際には志望校の再検討は難しいものですが・・・

志望校の再検討に関しては、お子さんの希望や憧れ、それがモチベーションにつながっている場合もありますから、難しい側面もあります。
でも、少なくとも親は、現状を正確に受け止めて、ベストでないならできるだけベターな判断をしていかねばなりません。

逆に親のほうがこだわりを持ってしまって、柔軟な対応ができない状態になるのは避けねばなりません。

「御三家、あるいは◯◯くらいには合格してほしい」

親のそういう思いが(もちろんこういう気持ちも当然あるものですが)お子さんへの無言の圧力になってはいけません。

以上、学年別にみてきましたが、いずれにしても結果を出すには行動が必要です。
勉強、復習のしかたなど、定期的にチェックしてみてくださいね。

この記事を書いた人
主任相談員 西村 則康主任相談員 西村 則康
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