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組分けテスト結果を次につなげる方法

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更新: 2017年05月15日 公開:

点数や組分け結果だけではなく内容を

年度末には、いくつかの塾で「組分けテスト」が行われます。新年度のクラスを決定するためのテストです。
とくに「組分けテスト」といったものは行われない塾では、年度の最後の何回かの公開模試などの結果によって新学年のクラスが決まる、というスタイルのところが多いようです。

このテストの結果によって塾での新しいクラスが決まるということで、その結果がとても気になるテストですが、点数以外に注目したいのが、その中身です。
何が出題されたかも大切ですが、お子さんがどのように取り組み、何ができて何ができなかったか。
そんな視点で眺めてみてほしいのです。

たとえばサピックスの場合、新学年に向けて1月上旬に「新学年組分けテスト」が行われます。
サピックスのカリキュラムでは、実施される大きな(ほぼ月例)テストは「復習テスト」「マンスリー確認テスト」「組分けテスト」「サピックスオープン」などがありますが、「マンスリー確認テスト」「復習テスト」は授業の理解度チェックのテスト、つまり範囲が決まっているテストです。
これに対して「組分けテスト」「サピックスオープン」は、範囲がないテスト。
だから対策がしにくいのですが、お子さんの苦手、弱点を洗い出せるテストとも言えます。

四谷大塚では、公開組分けテストがこの役割を果たします。
日能研や浜学園では、ふだんの公開学力テスト、公開模試が範囲のないテストですから、同じように課題の抽出に使えます。

正答率表などをしっかり活用しましょう

組分けテストの結果を受けて、来年度どのクラスでスタートするのかということは重要ですが、もっと大切なのが、テストからわかるお子さんの現状です。
新しい学年が始まるまでに何をすべきか、また新学年の勉強が始まるにあたり、どんなことに留意して学習を進めればよいかを考える題材になるのが、年度末の組分けテストです。

まずは、テストなおしをする問題を決めます。

100 - お子さんの偏差値

を計算して出た数字よりも正答率が高い問題を、直しをすべき問題と決めます。
たとえば偏差値55のお子さんなら、100から55を引き算し、でた45%よりも高い正答率の問題のなおしをするのです。

これ以外の方法でもいいですが、大切なことは、なおしをする問題とそうでない問題をしっかり決めるということです。
あまりに正答率が低い問題のなおしに時間と労力をかけるより、あとちょっとがんばればできそうな問題に力を入れるのが、力をつける近道。
ご家庭で問題選びのルールを決めて行いましょう。

「間違った問題をなおすだけ」から一歩進んだ勉強を

「テストなおし」というと「テストで間違った問題を解き直す」ことと思いがちですが、「間違った分野を復習する」というところまで含めて「テストなおし」と考えると、さらに力をつけることができます。

たとえば、理科でアサガオの葉の光合成に関する問題が出て、数問間違ったとしましょう。
このとき、テストで間違った問題のうち、テストなおしすべき問題を解き直した上で、塾のテキスト、問題集などを使って、光合成に関する他の問題を解いたり、光合成の分野の勉強、覚え直しをさらに行っておくのです。
テストに出題された問題は、出題の一例です。
同じ分野の問題でも他の切り口で出題される可能性もあります。
そのとき解けるのか、という視点で学習をしなおすのです。

光合成の問題で失点したのだから、植物の蒸散についてはどうだろう、といった視点で問題を選んでもいいでしょう。
気をつけなければいけないのは、芋づる式に「あれもこれも」になって、極端にお子さんの負担が増えないようにすることです。
テスト問題のなおしに加えて1テーマ、というふうに決めるのもよいですね。

テストの前に1テーマ、という勉強法もあります。
範囲のないテストは対策が難しいですが、ヤマを張るようなイメージで、毎月テスト前には1テーマ学習することを習慣にすれば、年間12テーマの学習が+αでできます。
この積み重ねは決して小さくありません。

このように、範囲のないテストだからこそ結果だけでなく、何ができて、何ができなかったか、そして次に向けてどんな勉強をしていくかを考えるきっかけ、材料になる組分けテスト。
しっかり次につなげるテストなおしを行っておきましょう。

この記事を書いた人
主任相談員 小川 大介主任相談員 小川 大介
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