中学受験情報局『かしこい塾の使い方』 -> 私立中学入試分析 -> 2015年灘中学校 入試問題分析 理科

2015年灘中学校 入試問題分析 理科

このエントリーをはてなブックマークに追加
更新: 2015年02月26日 公開:

総評

2014年度にくらべ、受験者平均点が64.1点⇒68.6点、合格者平均が72.5点⇒76.3点と高く、易しくなりました。
全体的に難度の高い問題の割合が低いので、知識問題での失点が合否を分けた可能性があります。論理と計算だけでなく、受験生として当たり前につけておくべき知識をつけているかが問われる出題だったといえます。

出題範囲と難易度

※難易度はAからEの5段階で評価し、Eの難易度が最も高いものとしています。

理科
  1. 生物(小問集合) 難易度B
  2. 地学(月:知識) 難易度B
  3. 化学(水溶液と金属の反応) 難易度C
  4. 地学(月:計算) 難易度D
  5. 地学(湿度:計算) 難易度C
  6. 生物(植物) 難易度B
  7. 物理(力学) 難易度E

受験者平均得点、合格者平均点

  2014年度
平均点
2015年度
平均点
理科 受験者 64.1点 68.6点
合格者 72.5点 76.3点

各問の解説

1 生物(小問集合)

生物に関する小問集合。
知識問題に、与えられた条件や生物の性質などから論理的に考えて回答しなければならない問題が2~3混じっており、いい加減に考えて答えると失点の原因となります。
生物の体長なども問われおり、ふだんから資料や実物に触れていないと答えづらい問題もあります。

2 地学(月:知識) 

月のクレーターに関する知識問題。
クレーターは月に隕石が衝突してできたと考えられていること、地球には月のようなクレーターが少ないのは、水や大気があるからだということは、灘中受験者ならほとんどが知っていると思われるので、ここでの失点は大きな差になってしまいます。

3 化学(水溶液と金属の反応)

水溶液と金属の反応、中和に関する問題。
pHに関しては「万能試験薬のオレンジ色=pH2、緑色=pH6、青色=pH10」とあるので、多くの受験生は「アルカリ性になるとpH値が大きくなる」と想像できたのではないでしょうか。難易度は高くありません。

4 地学(月:計算)

灘らしい、図形を用いて計算する天体の問題。
相似計算が正しくできれば灘中受験者には難問ではないですが、正確な計算力が求められます。

5 地学(湿度:計算)

湿度に関する計算問題。整理力と計算力が必要です。
灘中受験者にとって標準レベル。

6 生物(植物)

タンポポに関する知識・思考問題。
カンサイタンポポ・カントウタンポポにくらべて、セイヨウタンポポは生育が早く、繁殖力も高いため、人の手が加わることが多い場所に多く生息することを知っていれば易しい問題です。
これも多くの受験生に知られていることであり、得点が必須となる問題です。

7 物理(力学)

力学に関する思考問題。
1本の糸を両端で支え、その糸におもりを吊るしたとき、糸の両端の上下とおもりの動きについて考えさせます。おもりが常に最下点に位置しようとすることから、その位置を考えます。難問です。

Copyright (c) 2008- 中学受験情報局『かしこい塾の使い方』 All rights reserved.