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2015年六甲中学校 入試問題分析 国語

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総評

問題構成は例年通り、小説・随筆・論説と漢字の構成となっています。漢字の失点が少ないこと、記述を答えること、その2点が合否を決めます。

出題範囲と難易度

※難易度はAからEの5段階で評価し、Eの難易度が最も高いものとしています。

国語
  1. 小説 難易度D
    問一 記述・行動理由(字数制限無) 
    問二 記述・内容説明(字数制限無) 
    問三 記述・内容説明(四十字以内) 
    問四 記号選択・ことばの意味(色を失う) 
    問五 記述・内容説明(二十字以内) 
    問六 記述・内容説明(五十字以内)

  2. 随筆 難易度C
    問一 記号選択・ことばの意味(寝覚めが悪い・世も末) 
    問二 記述・行動理由(四十字以内) 
    問三 記述・Ⅰ理由説明(三十字程度)Ⅱ内容説明(二〇字以内) 
    問四 記述・内容説明(字数制限無)

  3. 論説 難易度D
    問一 漢字・a類似 b対処 c疑念 d一層 e究極 
    問二 抜き出し・空欄補充(三十字以内) 
    問三 記述・内容説明(字数制限無) 
    問四 記号選択・内容選択 
    問五 記号選択・内容選択 問6 抜き出し・空欄補充(A・B十字程度、C二十字以内)
  4. 漢字 難易度C

受験者平均得点、合格者平均点

  2014年度
平均点
2015年度
平均点
合格者平均 76.0点 未公表

各問の解説

問題構成は例年通り、小説・随筆・論説と漢字の構成となっている。漢字の失点が少ないこと、記述を答えること、その2点が合否を決める。

1 小説

高田郁『みをつくし料理帖シリーズより「八朔の雪」』からの出題で、2012年にドラマ化されたので記憶に新しいかもしれません。このような時代小説は、時代背景、方言のセリフなど読み慣れておかないと、文章内容の細部を理解できない可能性が出てくるため、記述を答えることができなくなる可能性があります。ほとんどが記述ですが、その記述内容についてはそれほど難解なものはなく、文章内容を理解して読めるか、制限字数内に記述をまとめることができるかがカギです。
参考に、高田郁『みをつくし料理帖』は、2013年大阪桐蔭プレにも出題されています。

2 随筆

出久根達郎『迷い犬』からの出題。
大問一に比べると大問二の方が記述内容がやや難しくなっています。
問二、問三の記述は本文中の傍線部の前後の部分から判断できますが、問四の記述は本文全体を踏まえて考えなくてはならず、「ペットの世界=人間社会の縮図」に関してどういった点に共通点があるか考えます。「動物がいじめられる=弱者がいたぶられる」「罰が当たらねばよいが、の老人の声」から、動物=弱者=老人とつなげることができれば、記述の答えの内容も分かってきます。
参考に、出久根達郎著の出典は、過去に慶応、神戸女学院、開明などで出題されています。

3 論説

渡邊泉『いのちと重金属』からの出題。
抜き出し問題が問二で1問と問六で3問の計4問出題されており、正解させたい問題ですが、大問一、大問二で時間を費やしていれば、抜き出しの答えを探す時間がなくなります。焦って本文内容の読み方が流し読みになり、答えが見つけられないまま終わる、といったことは避けたいですね。
環境と化学をテーマにした論説は、ふだん塾の教材や公開模試などでも経験は積んでいるはずなので、空欄の前後の文を手掛かりに、本文から抜き出す箇所を早く見つけられるようにしておきたいところです。

4 漢字

いずれも標準レベルの漢字です。ここでの失点は抑えたいですね。

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