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成績不振から抜け出す方法② 学習法を変えて成績を上げる

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更新: 2017年05月16日 公開:

成績不振から抜け出す方法①」では、お子さんから「もっとできるようになりたい」という本心を引き出す方法をお伝えしました。そしてお母さんはそのことを全面的に応援する、ということを親子で確認しました。

では具体的に、どうやって「成績不振」から抜け出すかです。

成績不振の大きな原因は「学習法」

成績不振の原因は様々です。しかし冒頭であげたような、「5年生になってから成績が下がる一方」という場合、4年生で身についた勉強法が「暗記型・パターン型」であることがほとんどです。

暗記型・パターン型の学習の典型的な特徴は2つです。

  1. (1)「習った問題そのままの形」だったら解けるが、少し形が変わっていると解けない
  2. (2)理由や因果関係を考えず、まる覚えしようとする

この2つが典型的な「暗記型・パターン型」学習」の特徴です。
(2)のような記憶のしかたをしているから、(1)のようになってしまう、という因果関係があります。

理由や因果関係については、塾の先生も説明しているのでしょう。
でも、結果だけを覚えてしまうお子さんは続出します。なぜなら、塾の課題が多すぎて「考えてる暇なんかない」という意識にお子さんがなってしまうからです。

成績不振をぬけ出すには、学習法を変える必要があるのです。

「どうして?」をお母さんの口癖に

お子さんが塾の復習、宿題をするのは自分の部屋でなくリビングで、と主任相談員の西村先生はよくおっしゃいます。
これは、お母さん自身が横について「教える」のではなく「教えてもらう」ためだといいます。

お子さんが塾で習って帰ってきたことに対して「どうしてそうやって解くの?」と質問し、教えてもらう。

算数の問題の解き方にも、国語の長文の読み方にも、理由があります。理科の植物の名前やその覚え方にも、社会の地名の暗記のしかたにも、必ずそこに目をつける理由があります。

そういった理由や因果関係をしっかり理解して、授業を聞けているか。

もっと踏み込んで、果たして塾の先生は「どうしてつるかめ算は面積図で解けるのか」といったことを教えてくれているか。

お子さんに「どうして?」という質問を投げかけ続けると、そういった疑問が新たに出てきたり、お子さんが塾の授業をどのように聞いているかがわかってきます。
お子さんの方も、そうやって「どうして?」と質問されるたびに、塾の先生がどう説明したかを思い出そうとするので、授業の理解度は上がります。

この作業は、できれば塾から帰ってきたその日のうちがおすすめです。
なぜなら、その日の記憶は寝ている時間に整理されると言われるからです。
習ってきたことがあやふやなまま寝るのはもったいないですね。

鉛筆を持って実際に問題を解いたり、時間をかけて勉強する必要はありません。
授業でとってきたノートを見ながら、「この問題はどうしてこうやって解いているの?」とお子さんに質問して説明してもらうだけでOKです。

「できる子の勉強法」を採り入れて、粘り強く

こうやって授業とその後の時間の密度を上げ、暗記ではなく「考える」という要素を学習の中に増やしていくことで、お子さんに「考えるクセ」がつきます。
これが実は「できるお子さん」の勉強法なのです。

はじめはお子さんが嫌がるかもしれません。宿題とは別に「やるべきこと」が増えるからです。
しかし「これをやることで、宿題の進み方がぜんぜん違うようになる」ということを説明してあげ、短時間でもいいので粘り強く続けてみてください。

これとは逆に、
「◯◯くんはあの問題集をやっているからうちも・・・」
「1日1ページ、漢字の問題集をやったら国語の成績が上がったんだって」

と、形だけを真似しても、根本的な勉強法がまずいと、長期的な結果を期待することはできません。

ついつい形を真似したくなるものですが、形を真似するのではなく、勉強のしかた、考え方を真似するのです。
そうすれば「同じことをやったのに効果がなかった」といったことがなく、効果を上げることができます。

「理由なんてどっちいでもいいから、答えが出ればいい」と言われたら

ただし、この方法は効果があるのですが、場合によっては効果が出るまでにちょっと時間がかかることがあります。
勉強法を変えるということは、習慣を変えるということだからです、ときにはお子さんが「そんな理由なんてどっちでもいいから、答えが出ればいいよ」となってしまうこともあります。

お子さんが「理由なんてどっちでもいいから、答えが出ればいいよ」という反応をしたら、どうすればいいでしょう。

まず、そのような反応をする理由を考えてみましょう。

「とにかく早く終わらせなくちゃ、宿題は次から次へとたくさんあるし・・・ゆっくり理由を考えてる時間なんてないよ!」そんな気持ちがお子さんの中にはあるはずです。

4年生の間に「暗記型」「丸覚え」の勉強法が身についてしまっているお子さんの場合、お父さんやお母さんもそんな気持ちで毎週を過ごしてしまっている場合もあります。

「宿題はやったの?」
「早く勉強しなさい!」

こんな言葉がお母さんの口癖になっているような場合は要注意です。

「答えが出ればいいんじゃない、どうしてそういう考え方をするかをわかってないと、身についたことにはならない」としっかりお子さんに説明してあげるようにしましょう。

習ってきた内容を、しっかり思い出してお父さん、お母さんに説明する。
そんな習慣がつけば、学習内容の定着がぐんと良くなります。そうなれば成績は必ず上がります。

習慣を変えるということは、大変なことです。
でも裏を返せば、一度変わった習慣はなかなか元に戻りにくいということでもあります。

ぜひ試してみてくださいね。

この記事を書いた人
主任相談員 西村 則康主任相談員 西村 則康
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