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2023年11月 各塾の4・5年生の理科のポイントを一挙解説

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公開: 最終更新日:2023年10月31日

今回の動画では、サピックス・四谷大塚・日能研・早稲アカ・浜学園の4年生、5年生の理科の11月の勉強のポイントについて、ダイジェストでお伝えしています。

サピックス4年生・5年生の11月の理科のポイント

5年生は月の後半に「力学」が扱われます。

力学の問題を解く際に重要なポイントは「かかる力の向きと矢印を必ず書き込むこと」です。

力学に限らず、理科の問題では、問題文を読んでいる際に記載している数値や割合、向きなどを書き込んで行かなければ、実際に設問を解いていく時に見落としが発生したり、数値間違いが発生するなど、ミスの発生や解き方を見失うといったことが起こりやすくなります。

「書くと解きやすい」ではなく、「書かないとレベルが上ったときに解けなくなる」と考えるようにしましょう。

4年生は天体分野の学習が始まります。

天体の分野で最大のポイントになるのは「暗記の単元」ととらえないことです。

模式図を書き、どのように天体が動くのか、どのように見えるのかを理解できるように声かけをして上げることが重要になります。

覚えることはとても大切ですが、自分で模式図を書き、理解できるようになることで、暗記することが少なくなり、応用問題への対応もできるようになっていきます。

日能研4年生・5年生の11月の理科のポイント

5年生は電流の学習を3週にかけて行います。

電流で最もポイントになるのが、電流・電圧・電気抵抗の概念をしっかり理解しておくことです。

電流=ホースの中を流れる水、電圧=水を押し流すポンプ、電気抵抗=水が流れにくい部分、といったイメージを持ち、「直流で電池が2本になると、ポンプの力が2倍になるから、水の勢いも2倍になる。ということは、電流も2倍になるんだな」といったようにイメージができるように声かけをしてあげましょう。

4年生は月の満ち欠けと豆電球になります。

どちらも重要なテーマです。月の満ち欠けでは「暗記する」ではなく「自分で模式図を書いて考える」よう促してあげましょう。

また豆電球では乾電池の直列つなぎ=電流を流そうとする力が強い、といったイメージを持つことが大切です。

お子さんには「今流れにくくなっているのかな?流れ易くなっているのかな?」といった声かけをしてあげ、イメージをしっかりと持てるようにしてあげてください。

四谷大塚・早稲アカ4年生・5年生の11月の理科のポイント

5年生は流水や地震といった地学の他に「光と音」を学習します。

とつレンズを通った光の作図は、出題は多くないですが、出たら差がつく問題です。

音速の計算も苦手とする子が多いですが、算数と同様、図を書くことを促しましょう。

4年生は「ばね」を学習します。

問題文には書かれていますが、その中から「自然長とのび」を書き出して考えることが最大のポイントです。

「問題文に書いてあるから」と、この整理をサボると、いちいち「えーっと、何cmのびるんだっけ…」と問題文に戻らねばならず、時間がかかり間違いやすくなります。

「図に書くと整理しやすくなるから徹底しようね!」と声をかけてあげましょう。

浜学園4年生・5年生の11月の理科のポイント

浜学園の5年生も、11月は随筆の読解を学習します。

5年生はふりこと運動を学習し、月の後半には人体の学習に入ります。

人体の学習は「暗記分野」と考えて丸覚えにかかるのではなく、すべて因果関係などをもとに記憶していくことが重要です。

肺が肺胞という小さな袋に分かれているのも、小腸の内側が細かいひだになっているのも、同じ理由がありましたね。

暗記事項に見えることに、親御さんが「どうしてそうなっているの?」と質問してあげることも効果があります。

4年生は、温度の変化と水や空気、金属などの変化を学習します。

多くの物質は温度が上がるとぼう張、下がると収縮しますが、水は4℃のときに体積が最小になることはしっかり覚えておきたいですね。

水の状態変化については、窓ガラスが曇る、洗たく物が乾くなど、日常に見られる現象で何が起こっているのか、親子でもさまざま考えてみるといいですね。

各塾、学習内容も佳境に入ってくる11月。

ぜひ動画を参考にしてくださいね。

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