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中学受験に合格するために、効果的な勉強のしかたは?

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公開: 最終更新日:2021年07月26日

塾に入って日々勉強に取り組む環境は安心だと思っていたのに、なぜか塾でのお子さんの成績が上がらず、お悩みのお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
また、中学受験の勉強の仕方がわからないお子さんに対して、親はどのようにフォローするべきなのでしょうか。
ここでは、お子さんの成績を上げるために親ができることや中学受験の勉強の仕方について考えてみたいと思います。

塾の復習はその日のうちにするのが理想

お子さんの塾での学習内容や到達度をお母さんがすべて把握するのは難しいことです。
そこで、勉強の内容ではなく、スケジュールについて考えてあげるのはどうでしょうか。
まずは、その日に塾でやったことをお子さん自身が振り返る習慣をつけてあげましょう。

その日の塾での授業を頭の中で再現する癖をつけることが大切です。
「今日はどのプリントをやったの?」「どこまで進んだの?」などの声がけをして、お子さんが授業を振り返り、復習しやすい環境を作ることから始めましょう。

塾での授業を振り返る習慣がついたら、次はお子さんの苦手な問題をチェックしてください。
問題そのものがわからない、問題文がちゃんと読み取れていないなど、苦手な原因を突き止めましょう。
その意味では、授業の中でわかったところとわからなかったところをはっきりさせることが大事です。

あとは繰り返しその問題を解くことによって、克服できるように促してあげてください。どうしても克服できない場合は塾の先生に相談してみてもいいかもしれません。
すべての問題を克服しようとせず「この時期に解けるようになっておくべき問題」だけでも明らかにしておいてください。

塾の宿題をこなし切れているかどうかに常に注意を払う

お子さんは塾の宿題をこなし切れているでしょうか?
宿題を終わらせるだけで必死になると、勉強の内容が頭に入ってきません。
塾の先生にも協力してもらい、宿題が毎回どどの程度できているかを確認しておきましょう。

現在はちゃんとできていても、苦手な科目や単元の宿題をこなし切れなくなることもあるので、こまめに確認してあげてください。
「宿題を全部やること」に一生懸命になりすぎると、お子さんの気持ちの負担が大きくなります。
宿題の量が多いと感じているなら、その時期の重要ポイントだけでもできていたらよしとしてあげてください。

宿題をこなすことが目的になってしまい、とにかく覚えるだけの暗記型学習になっていないでしょうか。
それを確認するために、時には応用問題に取り組んでみてください。
暗記だけに頼っていると、「どうしてその解き方で解くのか」を考える習慣がなくなってしまいます。
しっかり理解できているかを定期的にチェックしましょう。
問題の解き方や考え方をていねいにマスターしていくことが大切です。

モチベーションお維持する勉強はリビングがベスト

意外だとお感じになるかもしれませんが、中学受験の勉強は子ども部屋でやるより、リビングでする方が、学習効果が高いのです。
「自分のがんばりをお母さんが見てくれている」という安心感ややる気にもつながりますし、なにより、緊張感を持って学習に取り組めます。
子ども部屋には好きなゲームや本など誘惑も多いので、お母さんの目の届く場所で学習する習慣をつけてあげてください。

お子さんにとってただ「志望校に合格する」という高い目標を入試までずっと維持するのは、少し難しいことです。
ですから、まずは塾のクラスアップなど身近な目標を設定してみてはどうでしょうか。
塾の先生にそのことを伝え、上のクラスで出されている宿題を教えてもらってもいいですね。
目の前の具体的な目標を定め、ひとつひとつクリアしていくことによってモチベーションを維持しましょう。

それでも、中学受験の勉強の仕方がよくわからないままで、思うように成績も上がらないという苦しい時期もあるかもしれません。
そんな時は少しだけ手を止め、親子で「なんのために受験をするのか」を一緒に再確認するようにしましょう。
なぜ、お子さんは中学受験をしたいと言い始めたのでしょうか。
親はなぜそれをサポートすると決めたのでしょうか。勉強を楽しいと感じさせるのは、小さな達成感の積み重ねです。
お子さんがそれを日々感じられているかを意識して見てあげてください。

子どものがんばりを見守る

受験勉強の主役はもちろんお子さんです。
親ができることは限られていますが、まずはお子さんが合格するまでの勉強スケジュールを管理し、中学受験の勉強の仕方を一緒に考えてあげてください。
勉強を計画的に捉えることによって、具体的な目標ができ、小さな達成感を積み重ねることができます。

子どものがんばりを「監視」するのではなくしっかりと「見守る」ことが、親にできるいちばん大切なことかもしれませんね。

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