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算数の「各単元の6年間の流れ」と、低学年でつまずきやすいところは

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公開: 最終更新日:2021年07月27日

算数では、6年間を通して単元ごとにどのようなことを学ぶのか、教科書を元にリスト化してみました。
算数の6年間の流れを確認しておいてください。
また、低学年でつまずきやすい部分についてもお伝えします。

高学年までの算数の流れを知っておく

算数の学習がどのように進んでいくか、1年生の段階で把握しておくと流れがわかるのでいいと思います。
「今後どう進んでいくか」を子どもと一緒に確認しておくのもいいかもしれません。
参考までに、東京書籍の「新しい算数」の教科書の単元を書きだしておきます。各単元が6年間でどのように進んでいくかがわかるでしょう。

【基本の計算】
●1年生
たし算とひき算 例)5+3
3つの数の計算 例)9+1+3
たし算とひき算 例)9 − 8

●2年生
たし算とひき算の筆算(2桁)
計算のくふう
たし算とひき算の筆算(3桁)
たし算とひき算(図を使って考えよう)

●3年生
たし算とひき算の筆算(大きい数の計算を考えよう)
暗算(計算のしかたをくふうしよう)
少数のたし算とひき算
分数のたし算とひき算

●4年生
□を使った式(□を使って場面を式に表そう)
少数のたし算とひき算(考え方)

●5年生
分数のたし算とひき算

【かけ算とわり算】
●2年生
かけ算(1)九九 5の段、3の段、4の段
かけ算(2)九九 6〜9の段、1の段

●3年生
かけ算 九九を見なおそう
かけ算の筆算(1)
あまりのあるわり算 例)14÷3
大きい数のわり算 例)69÷3
かけ算の筆算(2)58×46

●4年生
わり算の筆算(1)わる数が1けた 例)120÷4
わり算の筆算(2)わる数が2けた 例)87÷25
少数のかけ算とわり算 例)3.6÷7
分数のたし算とひき算

●5年生
少数のかけ算 例)17.6×54
少数のわり算 例)7.56÷6.3
わり算と小数、分数の関係、分数と小数、整数の関係
分数のかけ算とわり算

●6年生
分数のかけ算
分数のわり算

【小数と整数】
●1年生
大きい数

●2年生
3けたの数 例)300+700=1000
4けたの数 例)1000 − 700=300

●3年生
大きい数のしくみ(1000より大きい数を調べよう)
小数(はしたの大きさの表し方を考えよう)

●4年生
大きい数のしくみ(1億より大きい数を調べよう)
小数のしくみ
がい数の表し方(およその数の表し方を考えよう)
小数のかけ算とわり算

●5年生
整数と小数(数のしくみを調べよう)
小数のかけ算(小数のかけ算を考えよう)
小数のわり算(小数のわり算を考えよう)

【分数】
●2年生
分数(分けた大きさの表し方をしらべよう)

●3年生
分数(はしたの大きさの表し方をしらべよう)

●4年生
分数(分数をくわしくしらべよう)

●5年生
偶数と奇数、倍数と約数(整数の性質を調べよう)
分数と小数、整数の関係
分数のたし算とひき算(分数をもっとくわしく調べよう)
分数のかけ算とわり算

●6年生
分数のかけ算(分数のかけ算を考えよう)
分数のわり算(分数のわり算を考えよう)

算数の単元は「積み上げ式」

各単元の6年間の流れをみてわかるように、算数は少しずつ積み上げていく科目です。
たとえばひき算なら、最初は「数」の概念を教え、それから「1桁の数から1桁の数を引く」、「2桁の数から1桁の数を引く」、「筆算」、「繰り下がりのあるひき算を筆算する」という風に、積み重なっていきます。そして、小数のひき算、分数のひき算と展開していくのです。

ですので、桁数の多い計算をまちがってしまう原因が「繰り下がりのあるひき算を筆算する」をきちんと理解できていないことだったりします。
積み重ねの途中での小さなつまずきが後々影響してしまうのです。

中学年、高学年になって苦手単元が出てきた場合は、どこでつまずいたのかを上の「6年間の各単元の流れ」を参考にして、ていねいに見極めてください。
塾の計算問題などで「今一つうまくいかない」と感じる分野の「根っこ」が、学校での学習にあることもよくあります。

もしかしたら、低学年で習った箇所の理解が不十分なのかもしれません。
つまずきの芽はできるだけ早く気づいて早めに摘んでしまうのがいちばんです。

低学年の算数でつまずきやすい部分

低学年でつまずきやすい単元はあちこちにあります。
桁数の多いわり算、時刻と時間の問題、単位などです。ミリ、メートル、キロメートルなど、単位で混乱する子もたくさんいます。
面積の平方センチメートルから平方キロメートル、ヘクタール、容積・体積のミリリットル、デシリットル…など。

最初に出てくるのは「1センチ=10ミリメートル」というシンプルなものですが、ここで「センチとミリにするには、0をひとつつければいい」という理解では不十分。
「4.3ミリと1.8ミリのリボンをつないだ長さは」という問いに対応できなくなってしまいます。

6年生になっても「1キロメートルと50メートルを足すと何メートルですか」という問題で混乱してしまう子もいるので、「単位」は要注意です。
各塾の月例テスト(マンスリーテストや公開模試など)の計算問題の中にも、必ずといっていいほど単位の問題が1つ2つは出題されているものです。

「速さ、時間、距離」の問題になっても対応できるように、低学年の「時刻と時間」の問題も最初にしっかり理解させておいてください。

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