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中学受験 算数の基礎力、ついてますか?

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公開: 最終更新日:2023年11月05日

夏休み、近年はずいぶん小学生を取り巻く環境も変わってきています。

夏休み中に修学旅行があったり、8月末から2学期が始まる学校も多いようです。

「脱ゆとり」傾向ということでしょうか。

そんな中、今回は中学受験の最重要科目、算数の話をしていきます。

算数の基礎学力がついているか(逆算)

低学年でなくとも、5年生くらいになっても意外にできない子が多いのが、逆算です。
式の途中に□がある、あの計算ですね。

□ + 35 = 98

の□を求めるとき、

□ = 98 − 35
□ = 64

多くのお子さんは(大人でも)そうするでしょう。

正解です。

「逆算」ですから、足し算の逆、引き算をしたんですね。

□ − 22 = 35

これも

□ = 35 + 22
□ = 57

と計算するのが正解です。

では、こんな場合はどうでしょう。

52 − □ = 24

引き算の逆算ですから、機械的に

52 + 24 = 76

とすると、もとの式に当てはめたときに引き算ができませんね。

この場合は、引き算の逆算ですが足し算ではなく引き算で

52 − 24 = 28

と答えを出すのが正解です。

算数の基礎学力には、こんな場合に

「8 − □ = 3  だったらどうだろう?」
「引き算の逆算だけど、この場合は 8 − 3 = 5 と答えを出すな」

と自分で検証できる力も含まれます。

機械的に「作業」するのではなく、考える。

そんな力を育みたいですね。

四則混合計算が正しくできるか

四則混合計算を正しくできるか、ということも重要です。

『×・÷』は『+・−』よりも先に計算する、というのが四則混合計算の基本ですが、これを正しくできないお子さんも多いのです。

基本的な決まりはわかっていて、ふつうの計算問題はできるのだけど、やっぱり逆算になると一定の割合で間違ってしまう。

87 − 78 ÷ □ = 74

といった計算、やや難易度が高いですね。

「 78 ÷ □ 」の答えを87から引いた答えが76だから、「 78 ÷ □ 」の答えは 87 − 76 = 11
と即座にわかればいいのですが、「引き算の逆算は足し算」と機械的に覚えている子にはそうはいきません。

「考えずに解く」という習慣をお子さんにつけさせてはいけません。

そんな勉強をしていると算数が楽しくなくなります。
理由がわからない挫折感や違和感を感じることなく、楽しく算数を学べるように導いてあげたいですね。

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