中学受験情報局『かしこい塾の使い方』

中学受験おすすめ問題集4選

このエントリーをはてなブックマークに追加
公開: 最終更新日:2021年07月21日

中学受験に挑む際の問題集は、受験の結果を左右するほど大切です。
簡単すぎる問題集ばかり解いていても実力は身につきませんが、実力に合っていない問題集を選ぶと、内容が理解できない単元を多く残したまま、受験の日を迎えてしまうことになります。
理想的なのは、問題を解くことで受験の予行演習になるのと同時に、やりこむうちに苦手分野を克服できるような問題集を選ぶことです。
塾にお通いの場合は、塾で使っているもの以外に多くは使えませんから、厳選してお子さんの用途にピッタリのものを選ぶようにしたいですね。
ここでは4教科を中心に、中学受験生におすすめの過去問集や問題集をご紹介します。

入試に必要な知識を吸収!「中学入試 算数 塾技100」

入試対策で困るのが、当たり前のことですがどんな問題が出るのか分からないことです。
結果、自宅学習では得意な部分ばかり勉強して苦手分野が疎かになったり、山をはって勉強したりと非効率的な方法に走りがちとなります。

しかし、受験に出てくる問題は範囲が広いようにみえて「定番」が存在します。
そして、その「定番」を押さえておけば合格に近づくことができる学校も多いのです。
「中学入試 算数 塾技100」は、そんな中学受験の定番ばかりを教えてくれる参考書です。
内容はまるで塾で教えてもらっているように段階的かつ丁寧な説明となっています。
算数は一度つまずくと挽回が難しい教科なので、基礎から学習するのにぴったりです。
算数に苦手意識があるお子さんも、解説を読み問題を解いているうちに勉強のしがいを見出せるようになるでしょう。

国語は国語だけに役立つわけではない!?
「出口汪の日本語トレーニング・プリント 」

中学受験における国語の勉強は、ほかの教科にも多大な影響をおよぼします。
たとえば、理科や数学では公式が分かっていても、問題の文章が難解で理解できなければ解けないからです。
入試問題では意図的に問題文でミスリードを誘っていることもあり、日本語力は全ての教科で大切な基礎となることでしょう。

「出口汪の日本語トレーニング・プリント」は、小学四年生レベルの問題から中学受験対策にいたるまで、じっくりと力をつけていける問題集になっています。
童話を中心に読み物として面白い文章問題が多く、一日一問を解く習慣を楽しんで身につけられるでしょう。
幼い頃から本を読むことが少なかったお子さんも、受験を通じて読解力をアップさせることができます。

本格的な受験準備に入るなら「力の5000題」

小学校5年生になれば、本格的な受験対策を行っていく時期です。
子どもにもしっかりと目的意識を共有させ、モチベーションを高めながら学力を底上げしていくことが肝心です。
そのためには、いきなり勉強量を増やすスパルタ式学習はおすすめできません。
とりあえずは勉強することが苦にならないよう、要領良く学力を高めて「勉強は楽しい」と思わせることが重要なのです。

「力の5000題」は、小5から毎日7〜8問解いていくと受験までに全問クリアできる問題集です。内容は学校の勉強の応用編であり、無理のない範囲で受験勉強への意識を高めていけます。
スポーツや習い事と勉強を両立させたい家庭でも、徐々に受験モードへと切り替えていける一冊です。

勉強の仕上げは銀本で!「中学入学試験問題集」

受験が迫ってきたら、どれだけ多くの過去問を解けるかが合格の鍵を握ります。
志望校はもちろんですが、併願校や受験校に似たレベル、出題傾向の似たほかの中学の入試問題も経験しておくと、本番での応用力を鍛える訓練にもなるからです。

そこで使いたいのが、通称「銀本」と呼ばれる「中学入学試験問題集」です。
教科ごとに販売されているので、4教科分を揃えておきましょう(サピックスでは6年生の夏前後に配布されます)。
内容は有名国公立、私立中学を中心に難易度の高い問題が集められています。

受験勉強の初期段階で試用すれば自信喪失にもなりかねませんが、十分な努力を積み重ねたうえで投入すると、苦手分野の最終確認などに役立ちます。
何よりも、問題文の雰囲気や傾向に慣れることで本番でも緊張せずに本来の実力を出し切ることができるでしょう。

問題集は量と質を両立させよう

受験勉強では、問題の量と質を両立させることが大切です。
簡単な問題ばかりをたくさんこなしても、学力は横ばいのままで進歩がありません。
質の高い問題を解けても量が少なければ、本番に挑む精神力は磨かれないでしょう。
そのため、問題集や過去問集ではボリュームがありつつ、内容も充実しているものを選ぶようにしましょう。

また、親としては子どもが段階的に学習できるかどうかも気にしたいところです。
受験勉強では分からないところが出てきたら、すぐに引き返して「どこから分からないのか」を突き詰めることが重要です。
きちんと順を追って、体系的に学習できる問題集を探してみましょう。
良質な問題集は子どものモチベーションも上げ、合格への道筋を描いてくれることでしょう。

この記事を書いた人
アバター画像
Copyright (c) 2008-2021中学受験情報局『かしこい塾の使い方』 All rights reserved.