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風邪をひいた時の対処法~受験生バージョン~

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中学受験 2013年11月12日09時55分
こんにちは!
「かしこい塾の使い方」
主任相談員の小川です。


暖かい日が続いたと思ったら、突然気温が下がる日もあり、
この時期は予想外の気温の変化で体調管理が難しいですね。

特に今年は、突然のゲリラ豪雨や
記憶にも新しい強烈な台風が何度も襲ってきたために、
予定が狂ってしまうこともあったのではないでしょうか。

受験に向けインフルエンザの予防接種の話題も
よく耳にする季節になりました。

風邪をひかず、元気に受験日を迎えることが出来れば最高ですね。

ただどんなに注意をしていても、
風邪というものは、ひくときにはひいてしまうものです。

そこで、今日は
風邪をひいてしまった時の対処法について考えたいと思います。


受験まで残りわずかとなり、
あれもこれもしないといけない。

1週間のスケジュールを立てて勉強しているのはいいが、
時間がなくて困っている。

そんな時に、風邪をひいてしまった・・・

考えたくないことですが、
一生懸命頑張って睡眠時間も少なくなり
体力的にも弱っている状態では、
誰におきてもおかしくない話です。

その時に、どのように対処するかが
その後の成績に大きく関わります。

まず、風邪をひいた時の最善の対処法は、
やはり「しっかりと休む」ことです。

ここで注意しなければいけないことは、
「休む」ことより、
「しっかりと」の方です。

「しっかりと」というのは、
体だけでなく「心」も含みます。

早く風邪を治そうと寝ていても、頭の中では
「どうしよう。。。
他の子は今一生懸命勉強しているのに
自分だけが休んでいると
取り残されちゃう・・・」
とか

「授業を休んだ時に習ったことが、
入試で出て自分だけできないんじゃ・・・」
など

不安を抱いた状態で寝ていても、
風邪はなかなか治りませんよね。

まして、無理をして授業を受ければ、
授業の内容は頭に入って来ないばかりか、
余計風邪を長引かせるという悪循環に陥ってしまいます。

受験日に実力を気持ち良く発揮するためには、
少なくとも試験の3日前までには
風邪を治さなければいけません。

取り組んできたことを振り返り
自分ができることを確認し
過去問の再点検によって
合格イメージをくっきりと持つには
せめて3日は欲しいからです。

「安心」して休むことで
風邪の治りを早めていきましょう。

そこでまずは、休むことによって生じる「不安」を
紙に書き出してみてください。

もちろん、本人だけでなく
ご両親も一緒に書き出してください。

そしてその一つ一つの「不安」に対して、
「合理的に」反論していくのです。

先ほどの例で考えてみます。
「ライバルに取り残されるのでは」ということに対して
「合理的に」反論するとどうなるのでしょう。

そもそも、入試日までずっと元気で全力で勉強している子は
どれぐらいいるのでしょうか。

同じように途中で風邪をひく子や、
過去問や模試で志望校に点が届かず受験をやめようか悩む子、
一生懸命勉強し過ぎたために、終盤に来て息切れする子など、

周りのライバル達も受験生活の所々で
ロスタイムがあるのではないでしょうか。

風邪をひいて休んでいるその時間は、
本人にとって受験までの間に必ず発生するロスタイムが、
風邪という形で与えられただけなんですね。

「風邪をひいて休んだ」=「不利になった」
ということではないのです。

また「習っていないところが入試に出て、自分だけできないのでは」
という不安も、合理的に考えてみましょう。

習ったことの全てを覚えていて使いこなせている受験生は、
果たしてどれだけいると思いますか?

全体の30%?
20%?
5%?

もっと少ないですね。

全てを覚えていて使いこなせる子は
いません。
どの子も、習ったことをどんどん忘れていきながら
入試対策の上で重要な知識や問題を復習して
試験日に合わせていくのです。

ですから授業を受けなかったために
習いそびれた問題があったとして、
それが入試に出たとしても
致命傷にはならないのです。

入試対策上で合否に関わる重要問題であれば、
授業を受ける以外にも必ず学習するからです。


ということで、
根拠のない不安は合理的な判断できっちりと解消し、
「安心」して、「しっかり」休んで元気になっていきましょう。

なお、
「安心する」+「体を休める」が
受験期の風邪対処法ですから、
眠れない時に無理に横になり続けるよりも、
少しだけ勉強をする方が楽になることもあります。

比較的エネルギーを使わない
体にも心にも負担にならない内容を選別するのがコツです。
例えば、算数なら簡単な計算、
社会や理科なら知識の確認などですね。



次に大事なのは、
風邪が治ったあとの「学習の計画を組み直すこと」です。

休んだ分、受験まで一気に勉強するのはいいとして、
その内容が問題なのですね。

休んでいた時に学習した内容を、
他の子と全く同じように学習していたのでは、
ライバル達に差をつけられてしまうことは
「火を見るより明らか」です。

ここで重要なのは、学習の計画を組み直すときに、
学習メニューの「優先順位」を付けて
より得点に結びつく学習に変更することです。

この「優先順位を付けた学習」をすることで、
ライバルに追いつき追い越すことが可能になります。


受験に向けて「焦りは禁物」です。
時間は全ての人に平等に与えられています。
「量より質」を重視し、
心にも目配りをした効率的な学習で
ぜひ合格を手にして下さい。


それでは今日も、
お子さんの可能性を
拓いて参りましょう!
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中学受験 2013年11月12日09時55分
主任相談員の小川大介
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