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学校国語ってなんだろう?

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中学受験2018年10月16日12時00分

こんにちは! 小川大介です。

小学校の国語の成績はいいのに、
「受験国語が苦手」「国語で点がとれない」
というお子さんがいます。

確かに受験国語は、素材となる文章が長く、
扱われる言葉も大人びていて、
小学生の子どもには難しく感じるでしょう。

でも、「学校国語」と「受験国語」の違いは
それだけではありません。
そもそも学習の進め方に違いがあります。

では、小学校で習う「国語」とは、どんなものなのでしょうか? 

小学校の国語は、子どもの成長段階に合わせて、
少しずつ授業で漢字の読み書きを習い、
いろいろな文章に触れ、
少しずつ難しい単語の意味を知ります。
そして、書いてあることを読みとったり、
それを文章で人に伝わるように表現することを
学習したりしています。

この「少しずつ」というところが、
学校国語の特徴の一つです。
段階的に、子ども達の成長を見守りながら、
言葉を用いた活動全般を学んでいくような内容になっています。

また、「対話」を大切にしようとするのも、
学校国語の特徴です。
生徒同士が話し合ったり、
先生が生徒達に意見を求めたりすることを通じて、
「気づき」や「発見する」ことを目指す授業が
意識的に行われています。

そういう授業が行われるように、
教科書にはあまり「設問」が載っていません。
「考えてみよう」といった形で着眼点を示し、
話し合う方向性だけ書かれているのが普通です。
つまり、どんな授業を展開していくかは、先生に任されているのです。

一方、受験国語は「設問ありき」です。

文章を読んで考えたり、
感じたりすることは人それぞれです。
つまり「問題意識」は人によって異なるということです。
学校国語の価値は、このそれぞれも問題意識を交換し、
刺激しあうことで理解と思考を深めていくところにあるわけです。

しかし、入試という形で選抜をするためには、
最終的に点数をつけなければなりません。
そのために、「問題意識を一つにしぼる」
という操作を入試では行います。
それが「設問」なのです。

設問があれば、「文章中の情報から」
「一般常識(特定の時代の、
特定の社会グループにおいて標準とされている考え方)
に従って判断する」ことで、
一つの答えにたどり着くことになります。

つまり、「学校国語」と「受験国語」は、
同じ「国語」でも求められている頭の使い方が違うのです。

どちらがいいか悪いかという話ではありません。
目的によって手段が変わるのは、当然のことだからです。
大切なことは、それぞれの違いを理解しておくことだと私は思っています。

学校国語は、子ども達に話し合わせたり、
発表させたりする機会が多いので、
アウトプットの力を育てることには向いています
(先生次第という点は横におきます)。

一方、言葉の知識や文章を読みとる訓練など、
インプットはどうしても手薄になりがちです。

まして、中学受験で要求されるレベルまで読解技術を高めたり、
大人向けの高度な内容の文章に触れたりすることは、
学校国語では望めません。
というか、そもそも目標とされていません。

そこで、塾のテストや模試で結果を出すには、
受験国語としての学力を学校とは別に、鍛えなければならないのです。

受験国語についてはこちらの記事をご参考にしてください。

受験国語に「自分なりの考え」は必要ない
https://www.e-juken.jp/blog/ogawa/2018/07/post_160.html


最後にひとつ、強調しておきたいことがあります。

受験国語の勉強をしていると、
学校国語の内容が簡単に感じるかもしれません。

しかし、小学校の国語の教科書は、
物事を筋道立てて考える力、
相手の意図をつかみながら聞く力、
計画的に話す力、
自分の考えが正確に伝わるように順序立てて話し、
書く力が養われるようにできています。

それはどんな力を育むものかお分かりですか?

これはまさに「論理力」を育んでいるんですね。

実は、小学校の国語の教科書には、
論理力を育てる要素がしっかりと入っているのです。
小学校の国語の教科書にスゴイところは、
また日を改めてご紹介したいと思います。

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『論理力は小学6年間の国語で強くなる』(かんき出版)

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中学受験2018年10月16日12時00分
主任相談員の小川大介
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である小川大介が中学受験に関するご家庭でのお悩み解決を中心に様々な情報をお届けします。
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