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物語文の解釈が苦手という子には

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中学受験2018年10月30日12時00分

こんにちは! 小川大介です。

先日、あるお父さん(小5男子の父)から、
こんな悩みを打ち明けられました。

「うちの子は、理科や社会などの
知識を覚える教科は得意なのですが、
国語の物語文の解釈がまったくダメで・・・・・・。

私からすれば、
『なんでこんなところで間違えるんだ?』
と思ってしまうのですが、
こういう子ってずっと苦手なままなのでしょうか?」

中学受験において、
国語の物語文が苦手な子がいます。
特に男の子にその傾向があります。

主人公の気持ちを聞かれているのに、
自分の気持ちを書いてしまう子、
「分かんない」と気持ちが全く思い浮かばない様子の子
などがいますね。

大人からすると、
「なぜそう思うのだ?」
「この場合はこうだろう?」
と言ってしまいたくなりますが、
それは人生経験が豊かな大人だから理解できること。

その経験がない子どもには、
なかなか理解できないと思っておいたほうがいいでしょう。

でも、理解できる子もいますよね?
その違いは何なのでしょうか?

それは、人の感情にはいくつかのパターンがあることを
知っているかいないかの違いです。

このお父さんも含めて、多くの大人は、
感情とは考えて解くもの、感じて解くもの、
と思い込んでいます。
学校でもそのように教えているからです。

でも、受験国語では、
小学校の教科書で扱う物語文よりも、
時代背景が分かりにくかったり、
家族関係が複雑だったりと、
内容が難しい物語文が出題されます。

自分と同じ年の子の話だったり、
学校を舞台にした話だったりすると、
自分の経験と照らし合わせて、ある程度、
その主人公の気持ちを理解できますが、
そうでない場合は、経験したことがないので、
正直分からないのです。

本をたくさん読む子は、
言葉をたくさん知っています。
けれども、本を読んでいれば、
想像力が豊かになるというわけではありません。

本を通じて、
「こういう場面のときは、こういう感情になるんだ」
という知識があるから、
同じような境遇にいる主人公の気持ちを
理解できるというだけです。

つまり、感情のパターンをいくつ知っているか
という違いなのです。

今、世の中では「考える力」が重視されています。

「変化する社会において、
これからは今までの常識が当てはまらなくなる。
だから、いろいろな情報の中から適切なものを選び、
自分で考えて判断する力が必要」ということですよね。

確かに、その力を付けることは、とても大事です。

しかし、この世の中が求める「考える力」と、
受験国語が求める「物語の登場人物の気持ちを考える」は、
同じ「考える」でも意味が違います。

登場人物の気持ちを考えるには、
この時代の社会やコミュニティーがどんなもので、
登場人物の表情がどんな風で、という情報を元に、
「だから、きっと悲しいはずだ」
と標準の答え(常識の知識)を書くことに意味があります。
そうでなければ、客観性のあるテストで
入学者を選別するということができないからです。

つまり、設問に沿った答えを出すことが、
「物語の登場人物の気持ちを考える」ことなのです。

人の気持ちは本来、
簡単に言葉で表せるものではありません。
しかし、受験国語の物語文で求められる「気持ち」は、
場面やその人物のしぐさなど複数の情報を総合的に判断して、
使い慣れた「気持ち言葉」を用いて表していくものです。

だから、勉強すれば、
だれでもある程度の得点を取ることが
できるようになるのです。

もちろん、言葉の感度が優れていて、
見事に気持ちのひだを表せるような子は、
入試でも高い評価を受けます。

でも、そうした感度をもっていない子であっても、
一定の暗記で合格点は取れるようになるというところが、
今回お話していることのミソです。

受験国語ができる子は、
設問の問われ方のパターンを知っています。
冒頭のお父さんの話では、
息子さんは理科や社会などの知識を覚える教科が得意とあります。
こういう子は、国語の知識もパターンで覚えると伸びます。

パターン学習に対して
マイナスのイメージをお持ちの親御さんは多いようですが、
受験である以上は得点することも大切ですから、
「受験国語は設問に沿って答える」
という基本を頭にいれておいてほしいと思います。

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中学受験2018年10月30日12時00分
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