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勉強の段取り、誰が決めていますか?

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中学受験2019年01月22日12時00分

こんにちは! 小川大介です。

自分から勉強する子になってほしい。
親なら誰もがそう思います。

しかし、現実は、
「宿題はやったの?」「早くやりなさい」
「算数の丸つけはお母さんがやっておくから、
さっさと漢字ドリルを終わらせなさい」と、
確認や指示を出してばかり。

グズグズ行動する子どもにイライラして、
つい大声を張り上げたり、
嫌味を言ってしまったり・・・・・・。

そんな毎日ぐったりしている親御さんも多いことでしょう。

でも、それを続けている限り、
子どもの学習意欲が高まることはありません。

まず、大前提としてお伝えしたいのですが、
子どもたちはもともと勉強が嫌いなのではありません。

子どもには、大人が想像できないくらいの知的好奇心があり、
「なぜ?」「どうして?」と様々なことを知りたがっています。

知ること、学ぶこと、「なぜ?」が解けることは、
もともと好きなのです。

では、いつから「勉強」が嫌いになるかというと、
大人たちが、「勉強とは、辛いものなんだよ!」
「勉強とは、面白さを求めるのではなく我慢するものです!」
「勉強は誰だってイヤだよね」
と教え込んだときからです。

学校や塾に入ると授業やテストがあり、
まわりと比べられたり、評価されたり、叱られたりします。

いずれも「勉強」の本質からは外れたことばかりですが、
与える側の大人が、そういった苦痛を伴うものを
「勉強」だと思いこんでいるのですね。

それに追い打ちをかけるように、
「グズグズしていないで、早く勉強をしなさい!」
などと親から言われ続けると、
子どもは「勉強ってイヤだなぁ」と確信するようになります。

子どもを勉強嫌いに育てるのは、とても簡単です。

・人と比べて劣っているところを指摘したり、叱ったりする

・一方的な指示、命令に従わせようとする

・本人の気持ち、言い分に耳を貸さない

・大人が決めたスケジュールの中に子どもをはめ込もうとする

・努力や取り組みを褒めず、ダメ出しばかり行う

・叱ったり責めたりする時に「勉強」という言葉を使う

これを一ヶ月続ければ、どんな子でも確実に勉強嫌いになります。

勉強嫌いにさせたくなければ、
この反対を行えばいいのです。

子ども自身の気持ちを汲み取り、
努力や取り組みを褒め、
自分のことを決めさせてあげる。

そして、褒めたり応援したりする時に
「勉強」という言葉を使う。

子どもの学習意欲を高めたいなら、
親が子どもの勉強を手取り足取り面倒みるよりも、
子ども自身に選ばせることが大事です。

ポイントは、親の適切な問いかけです。
親が「あれをやりなさい」「これをやりなさい」
と指示を出すのではなく、
「どれからやりたい?」と段取りを問いかけるのです。

親:「今日はどんな宿題が出たの?」
(興味があるような聞き方で)

子:「算数の計算と国語の漢字。あと調べ学習もあるよ」

親:「わぁ、結構あるね。どれに一番時間がかかりそう?」
(子どもがどう思っているのかなという気持ちで)

子:「調べ学習かな」

親:「調べ学習にたくさん時間がかかりそうなのね。
あ、じゃぁ、算数と国語はいつやるの?」
(子どもの言葉を受け止めて、
子どもと一緒に考えようとする気持ちで)

子:「夕飯前かな」

親:「それ、いいね。どっちからやる?」
(もちろん決めるのはあなただよ、
と子どもを信頼する気持ちをこめて)

子:「うーん、じゃあ算数からやっちゃおうかな。
その後、漢字をやってご飯。」

親:「それ、いいね!」
(子どもが決めたことには応援の気持ちをこめて賛成)

子:「調べ学習はお母さんも一緒に手伝ってくれる?」

親:「いいわよ。じゃあ、お母さんは夕飯の支度をするね!」

こんな感じで、子ども自身が段取りをつけていくのを応援するのです。

こうやって子ども自身の心の動きを大切に、
「自分で選ぶ」という主体的な行動を応援していくと、
子どもが実行に移りやすくなります。

子どもが選んだら、「よし、ご飯まであと1時間!
お母さんもがんばってご飯を作るね!」と、
親の自分がまず決めたことを行動し始めます。

教室で周りの子が勉強をがんばっていると、
引っ張られるように「ぼくもやろうかな」
という気分になりやすいものですが、
親子でもそんな空気を作るイメージです。

「指示・命令」ではないから作れる空気ですね。

子どもがやり終えたら、
「自分で決めたことができると気持ちがいいね!」
と取り組めたことにOKサインを出してあげ、
本人も達成できたことに嬉しそうな顔をしていたら、
「よかったね」と一緒に喜びます。

勉強の進め方を自分で選んで、
すぐに自分で取り組むことが"できた"。
この「できた」という気持ちがとても大切です。

「勉強が嫌い」という気持ちの根っこには、
「勉強が苦手」という思いが横たわっているからです。

この思いに配慮せず、
「いいからやりなさい」と無理強いすればするほど、
子どもは「嫌なことをやらされる」という気持ちになります。

自分から動けるように、選べるように、
問いかけていきましょう。

問いかけをして、子どもが選んだら、
あとは背中を押してあげればいいだけ。

そうすれば、親子のバトルもなく、
お互いに気持ちよく過ごすことができます。

勉強は「やらせるもの」ではなく、
「見守るもの」なのです。

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中学受験2019年01月22日12時00分
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