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復習テストでは点がとれるのに、実力テストになると点がとれない・・・

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中学受験2019年01月29日12時00分

こんにちは! 小川大介です。

「毎週の復習テストでは点がとれるのに、
組分けテストのような範囲が広いテストになると点がとれない」
というご相談を受けることがよくあります。

そういうお子さんは、
日頃からまじめにコツコツ勉強に取り組んでいる子が多く、
その頑張りを見ている親御さんからすれば、
「なぜこんなに頑張っているのにクラスが上がらないのだろう・・・」
とモヤモヤした気持ちになりますよね。

大手進学塾では、年間の学習カリキュラムが設定されていて、
その週に習った内容の理解度を測る復習テスト、
その月に学習した範囲の理解度を測る公開テスト、
組分けテストのように範囲が広い実力テストがあります
(テストの名前は各塾で異なります)。

4年生のうちは、授業の内容も基礎知識を覚えることが中心です。
また、各テストでは、テキストの内容がほぼそのまま出るため、
きちんと復習をしていれば、点をとることができます。

ところが、5年生になると、
復習テストや公開テストには範囲があるものの、
内容が応用問題になるので難しくなります。

実力テストになると、
さらに範囲が広がるので、お手上げという子が続出します。

5年生でテストの範囲が広がると点がとれない子には、
次の3つの特徴があります。

① 丸暗記をしている

② 覚えるポイントを決めていない

③ 思い出し作業をしていない

詳しく説明していきましょう。

【丸暗記をしている】
4年生のうちは、例えば算数なら公式を覚えてさえいれば、
そこに数字を当てはめて答えを出すことができます。

しかし、5年生になると、問題が複雑になってくるので、
同じ公式を使うにしても、なぜこの問題の時にこの解き方で
解くのかという理解が必要になります。

では、どのように理解を深めていけばよいかと言えば、
自分自身の記憶として覚えるのです。

「あの時にこの単元を習ったけれど、難しかったなぁ〜。
でも、先生がこう言って理解できたんだよな」と、
自分自身の体験と合わせて覚えておくと、
ただの丸暗記を避けられます。

【覚えるポイントを決めていない】
どんな科目の学習でも、
「習ったことを暗記して使えるようにしていく」
というプロセスは絶対に必要です。

暗記を軽視した学習は必ず行き詰まります。
しかし、すべてを記憶できるはずもありません。

授業で習ったことを覚えていられる子の共通点は、
授業で集中するところと抜くところを使い分けていることです。

「これ、前回に習ったのと考え方は同じだな。大丈夫」と流す。
「あれ、ここよく分からない。
やばい、しっかり聞いて自分でもやってみよう」と意識を入れる。

自分がいま持っている知識や理解と照らし合わせながら、
説明を聞き、テキストを読んで、
自分にとって大事なところを覚えようとする意識が大切です。

理屈はそうですが、小学生がひとりでこんな学習術を身につけることは、
難しいですよね。ですから大人が声かけをしていきます。

「今日習ったことで新しくわかったことってどんなこと?」
「難しかった問題あった?どのあたりが難しかったの?」
「これとこれは実は同じだよ、ってところ見つかった?」
など、授業の振り返りの声かけを少し意識してあげるといいですね。

【思い出し作業をしていない】
人は覚えてもすぐに忘れてしまう生き物です。
ですから、短期的に、中期的に、長期的に記憶させる必要があります。
計画的に30分後、3時間後、3日後、1週間後といった感じで、
ところどころ思い出し作業をしておきましょう。

1カ月経つとほとんど忘れてしまうので、
1カ月が経つ前にくり返し見直すことが大事です。

しかし、5年生になると、勉強量が膨大に増え、
思い出し作業ができないという人もいるでしょう。
そういう場合は、すべてやる必要はありません。

例えば、授業を受けた後に、「今週はヤバかったな」とか
「今週は余裕だったな」とか、子どもなりの感触があるはずです。
その「ヤバイ」ときに、その単元をしっかり見直しておきましょう。

先ほどの「覚えるポイントを決める声かけ」をしていれば、
この復習もやりやすくなります。

思い出し作業で気をつけたいのが、
見直しの時間を確保するには、
塾から出される宿題を取捨選択する必要がある点です。

塾から出される大量の宿題をやりながら、
見直しをするのは、時間的に無理があるからです。

子どもの理解度に合わせて、
取り組む内容をメリハリつけてばっさりと削ることが、
復習効果を高めるコツです。

実力テストや模試、入試など本番に強い子というのは、
自分がどう解いたかを覚えている子です。

「あぁ、あの時、あそこでこんな話が出たなぁ〜」
といった感じで、ストーリーで覚えている子は強い。
そこに自分が乗っかっていないと、
記憶というものは残りにくいからです。

ですから、授業の後、親御さんが
「今日はどんなことを習ったの? お母さんに教えて」と言って、
授業の理解度を子どもに説明してもらうのは、とても効果的です。

そのときに、学習の内容だけではなく、
その時の授業の雰囲気なども聞いてあげると、
テスト中にふとその光景が浮かび上がり、
「あ、あれだ! あのやり方で解けば答えが出るはず!」
と思い出すことがあります。

小学生の子どもには、自分の体験と合わせて覚えることが有効なのです。

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中学受験2019年01月29日12時00分
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