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中学受験を成功させる秘訣は"ゆるやかにムリをさせる"

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中学受験2019年10月01日12時00分

こんにちは! 小川大介です。

このたび、久しぶりに中学受験に関する本を出版しました。
本のタイトルは、『5歳から始める最高の中学受験』(青春出版社)です。

一般的に小学3年生の2月からスタートする中学受験の勉強。
なのに、「5歳から!?」と驚かれた方もいらっしゃるでしょう。
もしかしてバリバリの早期教育本?と思った方もいるかもしれませんね。

この本は、中学受験に取り組む時間が、
お子さんと親御さんのいずれにとっても
価値のある時間になることを願って書きました。

せっかく中学受験に取り組むなら、
がんばったぶんだけ成績が上がって、
子どもの自信が育つような受験をして欲しい。
これは、長年中学受験に携わってきた私がいつも切実に願っていることです。

ところが、今の中学受験はとても過酷な環境を強いられています。
中学受験で求められる学習量は並大抵のものではありません。

成長の発達段階の途中にいる小学生が、
夜遅くまで塾に通い、遊びをがまんして勉強をする。
しかもその勉強は、小学校の授業で習う内容よりもはるかに難しい。
このように子どもの自然な成長を考えたとき、
中学受験はとても不自然なものなのです。

それを知らずに、
「中学受験をするなら、4年生から塾へ行けばいいのね」
と何の準備をせずに始めてしまうと、
いきなり戸惑うことになります。

しかし、大手進学塾の受験カリキュラムはすでに確立されているため、
それに合わせてどんどん進んでいきます。
そのスピードになんとか追いつこうとして、
たくさん勉強をやらせようとすると、
子どもに過剰な負担がかかり、
本来伸びていくはずの芽をつぶしてしまうこともあります。

でも、私は正しいやり方で進めていけば、
中学受験は親子にとってとてもいい経験ができるものだと思っています。
実際、わが子の中学受験を経験して、
わが子のすごさ(成績という意味ではなく、子どもが持つさまざまな力)
を感じられましたし、親としても鍛えられ、成長することができました。

では、正しいやり方とは?

それは、「ゆるやかにムリをさせる」ことです。

これからの時代は中学受験も多様化していくため、
今の大手進学塾の受験カリキュラムが絶対ではありません。
しかし、少なくとも現状のカリキュラムに乗って
中学受験を進めていくのであれば、
そのスタートをどう迎えるかがポイントになります

4年生になっていきなり高い壁を突き抜けようとするのか、
子どもがまだ小さいうちから
(私は5歳くらいがベストだと思っています)、
本人が大変と感じる前にゆるやかにムリをさせていくか。
わが家が選んだのは後者でした。

「ムリをさせる」というと、
子どもがかわいそうと思うかもしれませんが、
幼少期の子どもは遊びと勉強の区別はありません

親子で数を数えるのも、しりとり遊びをするのも、
数感覚を身につけたり、
語彙を増やしたりといった勉強につながるけれど、
子どもはそれを勉強と思ってやっているわけではありません。
楽しいからやっているのです。

また、料理、掃除、買い物といったお手伝いも学びの宝庫です。

小さい子どもにとって、
「起きている時間はすべて学びの時間」。
ですから、日常のあらゆるシーンを遊びに変えて、
子どもが「勉強」という意識を持たないうちに
学びの機会にしてあげてほしいのです。

ポイントは「親子で楽しく」です。
「これは勉強に役立ちそうだ」と力を入れるのではなく、
「こんなことがあるよ」「これっておもしろいね」
「なんでこうなるんだろね」「一緒にやってみようか」
といった感じで、さりげなく誘ってみる。

そこで子どもが興味を持てば、もっと深めていけばいいし、
まったく興味を示さなければそれはそれでよし、
というくらいの気持ちでいるといいでしょう。
そうやって、勉強を特別なものにしないことが、
中学受験のハードルを下げる秘訣です。

もう一つ、できるだけ早いうちから
身につけておいたほうがいいものに、
「時間の管理」があります。

「幼少期の子どもに時間管理なんてできるわけがない」
と思うかもしれませんが、
これも幼いときから親御さんが少しずつ働きかけることで、
身についていくことができます。
詳しい方法については、本書に紹介していますので、
ぜひご参考にしてみてください。

多くのご家庭にとって、中学受験が大変と感じるのは、
まだ幼い小学生の子どもを親が無理やりに
引っ張っていかなければいけないことです。

特に今は共働き家庭が増え、
親御さん自身がとても忙しくなっています。
そんな中で、勉強のやり方も知らず、
自分で時間管理もできない子どもを引っ張っていくのは、
とても大変なことです。

はじめから「大変」とわかっているのであれば、
早くからその対策をとっておくのは自然なこと
ビジネスでも繁忙期がやってくるぞ!とわかっていれば、
早くから事前に準備を進めておきますよね。

中学受験もそれと同じで、
4年生になって塾通いが始まったら否応なしに大変になる。
だから、幼少期のうちから
勉強に対するハードルを少しずつ上げ、
自分で決めたこと(予定)をできるだけ自分の力で
進めていけるように練習をしておくことが大事なのです。

こうした知恵をふんだんに紹介しているのが、この本です。

では、これからゆるやかに、
お子さんの中学受験の準備を始めていきましょう。

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中学受験2019年10月01日12時00分
主任相談員の小川大介
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