ピアノを習うと、将来お子さんの頭がよくなる?【小学生習い事ランキング】

こんにちは。
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』編集部のマスコット「コロ」です。
さて今回は、前回ご紹介したアンケート「お医者さんが小学生時代にやっていた「習い事」 ベスト10」で、1位だった習い事「ピアノ」についてお話しします。
アンケート結果では、男女関係なく、医者という職業に就く方々のうち4割近くが、「ピアノを習っていた」ということは意外だったのではないでしょうか。
一見、音楽とは関係のない職業のように感じられますが、幼少期に学んだ音楽は、医者になった"今"に、どのような影響をもたらしたのでしょう。
ピアノの効果について、かしこい塾の使い方の主任相談員の辻義夫先生に伺ってみました。
ピアノを習うと、どのような効果があるのか?
─ 辻先生、先日かしこい塾の使い方で行なったアンケート調査によると、現在医師として働く方々の小学生時代の習い事の1位が、ピアノでした。習い事として幼少期にピアノをやっていることで、将来どのような影響があるでしょうか?

かしこい塾の使い方 主任相談員 辻 義夫先生
辻先生:ピアノの演奏は、両手を同時に使用し、しかもそれぞれの手が別々の動きをします。そして楽譜の先を予測しながら演奏するので、脳のワーキングメモリーが活発になると言われているんですね。
実は、ピアノを引いているときは、人はたくさんのことをいっぺんにやっています。
まずは楽譜を読み、その内容を理解し、脳が筋肉に指令を出します。そして脳から指令を出された腕や足の筋肉が動き、演奏します。
その演奏を耳で聞き、楽譜からイメージしたとおりの音楽になっているかを確認し、細かく修正指示を出しながら演奏を続ける、といった一連の作業が、脳の働きを活発化するのです。
先を読み、読み通りにうまくいっているか確認し、うまくいっていなければ修正する、という勉強する時と全く同じ動作を、ピアノを引いているときの脳は、指の動きで刺激されながら行っているのです。
また、ピアノを習っていると発表会や演奏会が定期的にありますので、楽譜を「暗記する」ことで記憶力も鍛えられますね。
そのほかにも、例えば、状況に応じて演奏を変化させることで独創性や創造性が生まれたり、様々な音楽に接することで感受性も豊かになり、右脳と左脳のバランスのとれた成長を促すことが期待できます。
─ 単に「ピアノを弾く」と言っても、あらゆる感覚を使って演奏しているからこそ、お医者さんという職業に欠かせない能力が鍛えられるのですね。
辻先生、ありがとうございました。
おわりに
今回は「ピアノを習うと、将来お子さんの頭がよくなる?」というテーマでお届けしました。いかがでしたでしょうか?
中学受験情報局では、お子さんの可能性を引き出す「知育」に役立つ情報をお届けしていきます。
次回のテーマはお医者さんの習い事ランキング2位だった「書道」をご紹介します。お楽しみに♪
⇒お医者さんの習い事 第一位 「ピアノ」をテーマにした4コマ動画公開中。