計算力だけじゃない、そろばんが育てるチカラ【小学生習い事ランキング】

こんにちは。
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』編集部のマスコット「コロ」です。
さて今回は、以前にご紹介したアンケート「お医者さんが小学生時代にやっていた「習い事」 ベスト10」で、3位だった習い事「そろばん」についてお話しします。
そろばんも習い事上位のピアノと書道と同様に、多くの方が幼少期に習っていたという結果でした。
素早く指先を動かすと同時に頭で計算するそろばん。幼少期に学んだそろばんは、医者になった"今"に、どのような影響を与えているのか?
そろばんがお子さんの成長に与える効果について、かしこい塾の使い方の主任相談員の辻義夫先生に伺ってみました。
そろばんで想像力や発想力が伸びる
─ 辻先生、先日かしこい塾の使い方で行なったアンケート調査の続編です。
現在医師として働く方々が小学生時代にやっていた習い事の3位が、そろばんでした。幼少期にそろばんをやっていることで、将来どのような影響があるでしょうか?

かしこい塾の使い方 主任相談員 辻 義夫先生
辻先生:10進法を感覚的に身に付ける上で、そろばんほど適しているものはないのではと思います。玉を上げ下げできなくなったら、1つ上の位に繰り上がるということを目で見ながら、指先を動かしながら考え、感じるという点で、珠算の訓練は有効です。集中力もつきますね。
数字を注意深く見る習慣がつきますから、算数や理科の計算でも、数字の見落としや見間違いが少なくなります。
そろばんをすると、暗算の力も同時に付けることができますが、この「珠算式暗算」は、一般の「算数式暗算」と違い、右脳を使って計算の答えをパターン記憶していることがわかっていて、算数式暗算よりも記憶が長持ちするんだそうです。だから計算が複雑な文章題や図形の問題でも力を発揮するのです。
暗算は大人になってもいろいろな場面で使うことができますね。日常生活の中で、お買い物などの支払い、時間の計算など、考えてみれば暗算は頻繁に行われています。コンビニなどで買い物したとき、支払金額に違和感を感じたことはないでしょうか?「あれ、安すぎないか?」「これだけしか買っていないのに、なんだか高いぞ?」みたいな数字感覚です。これがあるのとないので大違いですね。
そろばんをすることで右脳が鍛えられ、このように想像力や発想力が自然と身に付くんです。
─ そろばんで身に付くのは計算力や記憶力だけではなく、想像力や発想力も鍛えられる効果があるんですね。
辻先生、ありがとうございました。
おわりに
今回は「計算力だけじゃない、そろばんが育てるチカラ」というテーマでお届けしました。いかがでしたでしょうか?
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