中学受験情報局『かしこい塾の使い方』

中学受験近所の個人塾に通わせて合格は可能?

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公開: 最終更新日:2021年07月21日

少子化が進む一方、2月1日の受験者数は増えています(午前のみで比較)。
受験者数が増加するということは、それだけ合格することが難しくなるということですね。

中学受験の勉強に必須ともいえるのが「専門の塾」に通うこと。
では、その”塾”はどのように選べばよいのでしょうか。

家の近所に、たまにチラシが入る小さな塾があるのですが・・・

街中の塾の種類はさまざま。1学年で何百人も生徒が在籍している大手塾もあれば、少人数制の小規模塾、個人塾もあります。
ではそれらの塾の情報はどのように得ればよいのでしょうか。

大手進学塾には、ほとんどホームページがありますので、必要な情報をすぐに調べることができます。
一方で、小規模塾や個人塾はホームページがないことがあるので、塾の情報を得るきっかけはチラシなどになります。
チラシはホームページと違い、載せることのできる情報に限りがあるため、受験を考えるご家庭の方に必要な情報が載っていない可能性もありますね。

ここで注意すべきなのは「中学受験に対応しているかどうか」です。
中学受験は高校受験や大学受験と比べると受験者数の数が少ないため、塾によっては、中学受験に対応しているところとそうでないところがあります。
また「中学受験に対応している」と書いていても、きちんと合格者を輩出しているという実績がなければ困ります。

チラシの情報だけではなく、電話や訪問などをしてしっかりと話を聞くようにしましょう。

個人塾で中学受験に臨むときの注意点とは

個人塾で中学受験を目指すメリットとデメリットを紹介します。

まず、メリットといえるのは「少人数制」ということです。
大手の進学塾と比べ、先生一人当たりの生徒の数が少ないため、生徒一人ひとりに先生の目が行き届きます。
そのため、学習能力をはじめ、科目ごとの得意な分野や苦手な分野まで把握したうえで、的確なアドバイスをもらえる可能性があります。

また、先生との距離も近いため、勉強の内容だけではなく、「受験への不安」「学校や家庭での心配事」などに対してもケアしてもらえることがあります。

一方で、デメリットは「学校情報」「入試に関するノウハウ」などが、サピックスや日能研、四谷大塚といった大手進学塾に比べると弱いということ。
大手の塾は、これまで数多くの受験生を受け持っていますので、やはり「経験」や「数」ではかないません。

また、中学校によっては、大手をはじめ、主な塾にだけに行う説明会があります。
このような場では、中学校のホームページだけでは得ることができない情報も話されます。
また、塾から質問をすることもできますので、そういった質問に対する回答の情報は、個人塾には回ってこない可能性があります。

個人塾と大手の「ハイブリッド」という手も

塾は大きく「中小」と「大手」で分かれていますが、受験生が片方だけを選んで受験をしなければいけない決まりはありません。
「普段の授業は近所の個人塾で、模試は大手の公開模試」であったり、「通常の授業は個人塾で、志望校対策の授業は大手の志望校別瀧作コース」であったりと、「ハイブリッドスタイル」を選択する家庭もたくさんあります。
このようなスタイルをとれば、個人と大手の塾のメリットを両方得ることができますね。

ただし、いきなりハイブリッドを選択して別々の塾に通うと、余計にお金がかかったり、通塾の際にお子さんに負担がかかったりする可能性もあります。
ですので、まずは「お子さんに最も合った塾」の選択をするようにしましょう。

そのうえで、「○○の科目が苦手だけど、今行ってる大手塾だけだと重点的に見てもらえないなあ」「今行っている個人塾は面倒見は良いけれど、目指している学校の情報についてあまり教えてもらえないなあ」などという不安が出てきてから、「ハイブリッドスタイル」を選択するのも良い選択ですね。

以上、大手塾と小規模塾、個人塾のメリットとデメリットについて考えてきました。
上手に塾を選び、中学受験を成功させましょう。

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