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中学受験の塾通いでかかる費用はいくら?月謝を抑えるコツを指南

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公開: 最終更新日:2021年07月21日

各学年での年間費用をチェック

各学年での年間費用をチェックし料金体系を把握する

大手塾、地元密着型の塾、個人塾のどこへ通うかによって料金体系は変わります。
中学受験をする場合は、最新の入試問題を研究してカリキュラムやテキスト、テストを作成する『大手塾』に通塾すると有利です。
そこで、ここでは大手塾に通うケースの費用について紹介します。

まず、塾によって料金の上がり方が違うことを念頭に置きましょう。

ある大手塾は、4年生の時は年間40万円、5年生で年間60万円~70万円、6年生で年間100万円弱となっていて、安めの料金から始まり学年が進むにつれて高くなるシステム。
また別の大手塾は、4年生で年間50万円、5年生で年間70万円、6年生で年間90万円と料金の上がり方が穏やかになっています。
入塾時点の月謝だけをチェックするのではなく、必ず学年が進んだ場合にどうなるかを確認するようにしましょう。

子供にピッタリの塾が月謝でわかる!?

実は、月謝の上がり方でどんな塾かを見極めることもできます。
塾の月謝は『1時間あたりの単価×時間数』で決まり、大手塾だけで比較すると1時間あたりの単価に大きな差はありません。
つまり、月謝の料金が高いということは、授業時間が長いということなのです。

子どもが長時間の勉強についていけそうなら月謝の高い塾、ゆっくりと勉強をスタートさせたいなら月謝の安い塾を選ぶなど、我が子のタイプを考えて塾を決めるといいでしょう。

月謝の他に必要になる費用

塾によって差はありますが、通常の授業料以外でかかる費用には、主に以下のようなものがあります。

【必須費用】

  • 交通費
  • 食費(弁当代)

【場合によって必要となる費用】

  • 教材費(テキスト代)
  • テスト費
  • 特別講座、オプション授業費(算数弱点対策授業、ゴールデンウィーク特訓、夏休み特訓など)
  • 合宿費
  • 個別指導、家庭教師費

オプション授業や合宿は、子どもの性格や学習の進み具合によって、取るか取らないかを考える必要があります。
塾の先生が、
「みんな夏期合宿に申し込んでいるので参加してください」
と半強制的に合宿を薦めてくることもありますが、選択権は家庭の方にあることを強く意識してください。
夏休みの期間は、弱点を補強する限られたチャンスです。
しかし、合宿は『生徒のやる気を高める』ために行うことが多いので、特定教科の弱点対策になるとは言えません。
家でやるべきことがあると感じた場合は、合宿に参加せずに家庭学習に取り組ませるべきでしょう。

けれど、弱点補強のために保護者の方が勉強を教えるのはなかなか難しいもの。
特に中学受験の算数は特殊な科目なので、保護者の方が教えると数学的になってしまい、塾と教え方が違ってしまうこともあります。
このようなケースで頼りになるのが個別指導・家庭教師ですが、活用する場合は別途費用が必要になるので注意が必要です。

塾の費用を抑える方法はある?

基礎学力を養って塾の費用を抑える

塾の費用を抑えることは、決して不可能ではありません。通常授業とテストだけで合格力は身に付けられます。
しかし、そのためには通常授業を理解して何不自由なく授業の速度についていけることが必須条件になります。

通常授業についていくために必要な能力は、すばり『基礎学力』です。
基礎学力とは何かというと、『読み』『書き』『そろばん(計算)』の3大能力のこと。
文章を読み書きするスピードがついているかどうか、計算のスピードがあって正確かどうかがポイントです。
特に、計算問題は早く終わらせることを目的としてしまう子どもが多いので、正しい答えを導くことを目標にして勉強させるようにしましょう。

また塾講師は、小学校の先生と比べて話すスピードがかなり速いのも特徴。
耳から入ってくる情報を素早く処理するための『聞く力』は、入塾までに鍛えておきたいところです。

このように通常授業にしっかりついていくことができれば、オプション講座や個別指導・家庭教師は必要なくなるので、金銭的な負担を軽くすることが可能になります。

そして、教科間のバランスがとれているかどうかも大切です。
ある教科は得意だけど、ある教科は大の苦手となると、オプションで塾の弱点強化対策を取る必要も出てきます。
教科の得意・不得意の偏りをなくすことも塾費用を抑えるひとつの方法と言えるでしょう。

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