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6年生の秋から冬休み 子どもの状態別の「効果的な勉強法」とは

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公開: 最終更新日:2021年07月15日

6年生の冬休みは、新しい情報を詰め込む時期ではなく、入試本番に向けて仕上げていく時期。
本番まであと少しと思うと気持ちが焦ってしまうかもしれませんが、第一志望校に向けて「腹をくくる時期」でもあります。
そんな6年生の秋から冬休みの効果的な学習方法について考えてみました。

良い状態なら「苦手対策」、自信がなければ「得意を伸ばす」

冬休み前の時点で、子どもがどういう状態によって、対策が異なります。
ある程度「良い状態」までできあがっている子なら、冬休みは自分にとっての「穴」を埋める時期。
苦手な単元をピックアップし、復習してしっかりと克服するようにしましょう。

逆に「まだ自信がない」という子は、確実に点を取れる分野や問題を増やし、できない分野や問題は捨てる覚悟を持つことも必要になってきます。
冬休み前の子どもの状態によって、どちらがいいのかよく見極めましょう。

6年生の秋以降の理想の学習スケジュールとは

塾の授業で習う内容は、6年生の夏休みにはだいたい終わります。
秋以降はひたすら演習問題に取り組むようになり、さまざまな単元をシャッフルして解くようになります。
このときに大事になってくるのが「自分はどこが得意で、なにが苦手なのか」をきちんと整理することです。

苦手単元などの克服や解決は夏までに終わらせるのが理想です。
そして10月には「守りの学習=埋めていく学習」に取り組みましょう。
自分ができているところを復習し、再度ノートにまとめて頭の中を整理するのです。

11月は苦手分野に集中して取り組める最後のとき。
苦手分野の克服と、応用問題、志望校対策と同時進行になります。
「合格に直結する学習」を深めていきましょう。

そのようにして、冬休み前に落ち着いて自分の状態を見極め、「苦手な分野を克服して高得点を狙う」か「得意な分野を伸ばして確実に合格を狙う」か、どちらを目指すかの判断をして、冬休みを有効に過ごしましょう。

6年生の冬期講習は、志望校対策が中心になる

どの塾でも冬期講習は志望校対策がメインになるので、必ず受講するようにしましょう。各塾の冬期講習の内容をまとめてみました。

SAPIX

基本知識の確認よりも演習に力を入れているため、難関校を受験する子にとっては網羅的に学習を進められるので効率が良いですが、一般校を受験する子は家庭学習の時間を確保して過去問対策をした方がいい場合もあります。
与えられる知識量が多いので、受験校に応じて取捨選択が必要です。

日能研

重要単元を網羅的に取り組む構成になっています。
入試の定番問題をランダムに演習していくので、どこを重視するかを見極めることが重要になってきます。
また配布されるプリントが受験校に合わない場合は取捨選択してください。

四谷大塚、早稲田アカデミー

レベル別に分かれていて、入試で必須の知識確認と入試問題演習を重ねる講習。
授業時間が長いので時間のやりくりについては事前に計画を立てておく必要があります。
受験校対策が不十分だと感じたら、正月特訓は回避した方がいいかもしれません。

もし、成績が一気にダウンした場合には

12月に成績が一気に下がってしまった子は、勉強のやり方を見失っているのかもしれません。
講習を受けずに中学受験専門の個別指導で別の対策を取ることをおすすめします。
歯車が狂ったときにそのレールから下りる決断も重要です。
6年生の冬休みは焦らずにやるべきことを定め、確実にこなしていきましょう。

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