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【早わかり】次の学年に向け 4年生、5年生の冬休みにすべきこと

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公開: 最終更新日:2021年07月13日

冬休みは期間が短いうえにお正月を挟むので、勉強に集中する日が限られてきます。
そんな冬休みの過ごし方の注意点にはどのようなものがあるのでしょうか。
学年別、塾別の冬期講習と学習のコツについてご説明します。

冬休みで特に意識したいのは、1月の模試

冬休み明けの1月の模試は、4年生、5年生にとって、次の学年でのクラスを決める大事なテストです。
サピックスなら「1月度 組分けテスト」、日能研なら「公開模試」といったテストですね。
このテストによってその後の受験勉強が大きく左右されます。

冬休みを有意義に過ごすためにも、秋ごろから冬休みの目標を明確にしていく必要があります。
冬休みが終わった時点でなにができるようになっていたいか、各教科どれくらい伸ばしたいかなどについて、より具体的な目標を設定しておきましょう。

【5年】各塾の冬期講習の内容と学習のコツ

5年生の秋の段階で、受験に出題される範囲の約8割の学習が終わります。
冬期講習はその基本をしっかり押さえ、6年生から始まる演習問題に備える時期に当たるので、受講したほうがよいでしょう。

SAPIX

1月以降の学習につなげる位置づけの講座なので、2学期の復習は家庭で行う必要があります。
6年生の学習も意識して問題の難易度も授業速度も上がります。
また、休み明けすぐに1月の組分けテストが実施されるので、緊張感を持って臨みましょう。

日能研

復習内容なので、授業は基本事項の説明なしに、演習中心で進みがちです。
基本の復習は冬期講習前に済ませておくことをおすすめします。
いずれの科目も入試の重要単元なので、じっくり復習するのにいい機会になると思います。

四谷大塚、早稲田アカデミー

必修の「冬期講習」と、選択の「トレーニング算数国語演習」の2本立ての構成。
Sコース生は別扱いで講習が組まれます。
講習会で復習できる単元が何かを確認し、家庭学習の計画を立てることが大切です。

【4年】各塾の冬期講習の内容と学習のコツ

次に、4年生の冬期講習の内容を見ていきましょう。

SAPIX

夏休み前の単元を多く扱うため、2学期の復習は家庭学習で対応しておきましょう。
学習が順調に推移している上位者向けの構成なので、復習単元のレベルもかなり上がります。

日能研

冬期講習では、9月以降の復習単元を淡々と進めていく傾向があります。
5年生に入る前に問題点を修正、改善する貴重な機会として活用するのが賢い使い方となるでしょう。
授業回数や時間数は短く、負担の少ない講習です。

四谷大塚、早稲田アカデミー

4年生の重要単元と知識を大きく振り返りながら、1月以降の学習に軽く触れる構成になっています。
5年生になると進度が早くなるので、講習の単元以外で苦手なところがあれば家庭で復習しておくとよいでしょう。

【4年】冬休みは転塾を検討するターニングポイント

もし、4年生で塾のレベルに合わないと感じているなら、冬休みは転塾を検討する機会でもあります。転塾のステップとしては次のようになります。

  1. 子どもの勉強がうまくいっていないことに気づく
  2. 何がどううまくいっていないのか、現状を分析する
  3. 「こうすればうまくいく」ということをリストにしてみる。そこから子どもと親ができることをチェックして、できないことをしてくれそうな塾を探す
  4. 転塾先の塾が自宅から30分圏内にあり、保護者が送迎できそうかを検討する
  5. 転塾先の候補をいくつか実際に見学する

4年生も5年生も冬休みは貴重。短くても有意義な時間に

どちらの学年でも冬休みは次の学年での学習を決める、とても重要な時期です。
5年生なら1月の模試に目標を定めて、4年生なら転塾も視野に入れながら2月からの学習量の急増に備えましょう。
冬休みを有意義に過ごせるように、秋から計画をしっかりと立てておきたいですね。

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