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中学受験のためにできる「幼児期の下地づくり」のポイントとは

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公開: 最終更新日:2022年06月29日

中学受験の勉強が始まるのは、大手進学塾のカリキュラムが始まる3年生の2月ですが、実はそれまでの下地づくり、特に幼児期の過ごし方が大切です。
今回の記事では「幼児期にできる中学受験の下地づくり」について説明します。

身体感覚を高めておく

子どもは、自分が体験したことは身体感覚として残り、その知識をつなぎ合わせることで理解を深めていきます。
そのため、幼児期に身体感覚としていろいろなことを体験しておくことがとても大切です。

幼児期に絵を描いたり、折り紙やあやとりで遊んだ子どもは、図形問題に対して苦手意識がないことが多いです。
感覚として線を引いたり、立体図形を描くことに抵抗がないのです。

ここでの大きなポイントは、その身体感覚の体験を親と一緒に楽しんだかどうかということ。
「お勉強として」やらされたことではなく、大好きなお母さんやお父さんと遊んだ記憶が、身体感覚として学びの土台になるのです。

幼児期からの早期英才教育を考えるご家庭も最近は多いようですが、それとりも子どもの身体感覚を高めるために一緒にいろいろな遊びをした方がいいと個人的に考えています。
子どもの潜在能力を伸ばしてあげたいなら、幼児期に身体を使っていろいろなことを体験させてあげましょう。

ちょっとの「ガマン」を身につける

また、これは中学受験だけでなく、すべてのことに役立つことですが、幼い時からちょっとした「ガマン」ができるようにしておきましょう。

どういうことかというと、幼児期にガマンすることを体験していないと、その後、自分を律することに苦労するようになってしまいます。
遊びたい盛りの小学生が中学受験を目指すなら、ときに遊びや好きなことをガマンして自分を律して勉強しなければならないのです。

そのために、ほんの小さなことでもいいのでガマンすることを幼児期のうちに体験させましょう。
まだまだ遊びたいけど時間になったら片付けをする、テーブルの上のケーキを家族が揃うまで食べずにガマンするなど、「もう時間だから片付けよう」「みんなが来るまで待とう」と自分の気持ちと葛藤する経験をすることが、自分を律する訓練につながります。

ちなみに、中学受験では親もガマンが必要です。
順風満帆でひとつも悩みがないという親子はいません。
子どもが宿題をやらない、塾を休みたがる、自発的に勉強しないなど、たくさんの壁が立ちはだかりますが、そのたびに不安や焦りをこらえて子どもを信じて待つことになるからです。

親が怒りたい気持ちをぐっと抑えてガマンすることで感情的にならずに済み、その結果、少し時間が経ってから冷静に子どもに伝えることができます。
これが役立つ場面は中学受験だけではないと思いますので、ぜひ大人もちょっとのガマンを心がけてみてください。

家のお手伝いから学ぶこと

今の子どもたちは塾や習い事で忙しく、家のお手伝いをする機会は少ないかもしれません。
でもお手伝いから学ぶことがたくさんあります。
ぜひ小さいうちからいろいろなお手伝いを経験させてあげてください。

最初は一緒にお買い物に行き、子どもがひとりで行けるようになったらおつかいをお願いしてみてはいかがでしょうか。
実は近年、四捨五入が苦手な子どもが増えている傾向があると感じているのですが、その原因として小銭を持つ機会がない、使う機会が少ないことがあるのではないかと想像しています。

ひと昔前、親におつかいを頼まれ、おつりを自由に使っていいと言われて、できるだけ安くおつかいを済ませようと工夫した経験を持つ人もいると思います。
今では、買い物自体がキャッシュレスになり、カードやスマホで決済するので、小銭を数えるという、身体感覚として数に触れる経験が少なくなっているのかもしれません。

子どもが公共の交通機関に乗るときも、ほとんどがSuicaにチャージしてそれを使用するので、小銭で切符を買う機会もほとんどありません。
お店やさんごっこやおままごとを通してでもいいので、小銭をやりとりして、数を身体感覚として掴めておけたらいいですね。

カレンダー、時計、計算機

スマホが普及し便利な世の中になってきました。
しかし最近、暦が感覚として身についていない子が多いです。
また時計の読み方や計算機の使い方などがわからない子も増えているように思います。
これらはすべてスマホにある機能。
スマホを持つようになって、今までは紙の手帳や腕時計を使っていた人が、使わなくなったという話はよく聞きます。

もちろん、便利になるのはいいことなので、大人はどんどん使っていけばいいのですが、これから暦や時計を覚える子どもたちには、せめて幼い時期だけでもアナログに触れさせ、身体感覚として暦や時計を教えてあげてほしいと思います。

家のリビングにカレンダーを貼ったり時計を置いておくだけでずいぶん違います。
計算機をあえてリビングに置いておき、時々親が使って見せてもいいかもしれませんね。

スマホの便利な機能は親子でどんどん使って活用していただきたいですが、バーチャルでしか体験していないと身体感覚としては乏しいと思います。
ぜひ幼児期にたくさんアナログを経験させてあげてください。

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